December 13, 2025

Daily Oregraph: AI 画像処理-ちょっと待てよ

 本日の最高気温は -0.3度。晴れ。

 Google Gemini によるAI画像処理というのを試してみた。

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 これが処理対象の画像である。2010年2月に東京都内の電車内でたまたま窓ガラスに映ったものを撮影し、多少加工してモノクロ化したものだが、(もう時効だろうけど)人様が写っているので、お顔にはすべてボカシをかけておいた。

 まず最初はノイズの除去とコントラスト強調を指示した。結果は掲載しないが、これは納得できるものであった。

 その状態から次にカラー画像化を指示したところ、

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これはビックリである。女性の目鼻立ちがはっきりくっきり見えるのにはギョッとした。ボカシをかけなければお叱りを受けるレベルである。

 しかしシートの背もたれをごらんいただきたい。なぜか実際には存在しないシール(右から二つ目)が出現している。どうしてそんなことをするのだろうか?

 さらに最高解像度にするよう指示すると、

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車窓にはいきなり夕方の街並みが現れ、それに合わせたかのように、車内は全体に明るく見える。当然女性のお顔はいよいよ明瞭に確認できる。だが不思議なことに、前の写真に出現した背もたれ上の謎のシールは姿を消しているし、残ったシールの文字の色がちがっている。女性の背後に見えるポスターの色もちがう。

 全体に元の写真と比べると小ぎれいに加工されているのだが、こうも変わってしまうと、ちょっと待てよといいたくもなる。

 まず窓外の景色だが、いくらなんでも元画像から外の風景を推測するのは不可能なんだから、やりすぎの感は免れない。車内の様子も、一つ前の写真にもあった作り物めいた不自然な感じがさらに強調されているような気がする。

 もっとも疑問に思うのは、加工された女性のお顔がどこまでご本人に近いのかという点だ。もちろんしげしげと眺めたわけではないけれど(笑)、ぼくのおぼろげなる記憶によれば、ほんの少しちがうような気がするのである。とにかく窓外の景色といい、指示されてもいない余計な処理をするのは大きな欠点である。

 結論からいうと、ノイズ除去などの単純な処理をする分には有効だし、たまに画像をいじって遊ぶ分にはおもしろいと思うが、日常的に使おうという気にはとてもなれない。

 しかも今回の処理などは初歩の初歩に過ぎず、指示次第ではどんな加工も可能だから、フェイク画像などは作り放題、白を黒にするなどはお茶の子さいさい、多くの人が調子に乗って乱用すれば、今後問題続出するのはまちがいないと思う。

 たしかにAIの機能はすごいとは思うけれど、依存し切っているとえらいことになりそうなので、どこかで歯止めをかける必要がありそうだ。

【おまけ】さてさんざん好き勝手なことを書いたが、ご参考までに(お顔のボカシ以外は)まったく未加工のままのオリジナル・カラー写真(RICOH CX2 使用)をお目にかけよう。

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 AIがモノクロから加工した画像と比較すると、あちこち色がちがっているし、これでは証拠として法廷に提出できないだろうと思う(たしかカメラによっては画像が真正かつ未加工である証拠をファイルに残せる機能があったはずだ)。

【12月14日追記】昨日はこの一枚の写真だけに気を取られていたため、情報が不十分だった。そこでこの前後の写真とそのタイムスタンプを確認してみると、おもしろいことがわかったので付記しておく。

 この写真は東京モノレールの車内で13時50分に撮影したものである。直前の写真のタイムスタンプは13時48分で、発車前の車内が写っているから、このとき列車は羽田空港の駅を出発した直後で、まだ駅舎内の遮蔽された空間を走っていることがわかる。流れて見える光の筋は、駅名表示板かなにかだろう。

 次の写真のタイムスタンプは14時14分で、新橋駅前の景色が写っている。この時間だから、空は曇っているがまだまだ明るい。つまり三枚目の写真はサービス過剰もいいところで、よくもまあ平気でこんなウソをつけるものだ。

 写真の場合は改変された部分が視覚的に一瞬でわかるからいいけれど、文章に微妙な偏向を加えられたら困ったことになる。つまり見えもしない空、しかもまだ明るいのにそれを勝手に夕暮れに変えて見せてしまうように、一つの事実の解釈を巧みにある方向に誘導し、人々に悪影響を及ぼす恐れがあるということだ。ゲッベルスみたいにずるがしこい人物なら、当然権力者に都合のいい AI を開発しようと考えるにちがいない。要注意である。

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June 27, 2025

Daily Oregraph: 5月24日 風の町の昼飯

5月24日

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 コンパクトなフェリーがあんぐり口を開けて停まっていた。もともとフェリーとはこちらの岸から向う岸まで乗客を運ぶ渡し舟なのだし、脇野沢までは所要時間わずかに一時間だから、このサイズでも十分なのである。

 時間に余裕があればこのフェリーに乗ってみるのもおもしろいけれど、脇野沢からは交通の便があまりよくないから、徒歩旅行者向けではないと思う。

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 さあ飯にありつけるぞと期待して、フェリー案内所のあるトップマストへ向かう。「風のまち」交流プラザとある。ここの二階に中華料理店があるという情報を仕入れていたので、久しぶりにこってりしたものでも食べようと思ったら……なんと、本日休業。

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 となれば、駅前のウェル蟹へ行くことしか思いつかなかったので、ふたたび蟹田橋を渡ると、マツオスーパーが待っていた。

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 このスーパーはそう広くはない。しかも内部を仕切って、半分をだれでも利用できる休憩スペースに充てている。思い切った試みである。

 ほんの申し訳程度の買い物をしてから休憩所へ行ってみた。

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 本棚にずらりと並んだ文庫本は、新しそうなのもあれば古本もあり、(確かめはしなかったが)たぶん売り物ではなく、利用者が寄贈したものではないかと思う。町中のしゃれた小図書館といった趣がある。

 入口近くに飾ってあるねぶた風の女性キャラの下にも「風乃まち」とあるのは、やはり太宰に敬意を表しているのだろう。

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「ちょっとお借りしますよ」とレジのおねえさんにお断りしてテーブルと椅子を使わせていただいた。

 青森駅を出発してからまったく飲み食いしていなかったので、アップルジュースが実にうまかった。数年前だったら迷わずビールにしたはずだが、今のぼくは飲んべえの太宰とはちがう。

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 ウェル蟹に着いたのは13時半ちかく。ここは市場とはいってもごく小規模なものだけれど、食堂があるのはありがたい。さすがに腹が減った。

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 煮干しラーメンは知っているが、「焼干し」ラーメンというのは初耳なので注文してみた。

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 焼干しのご利益なのだろうか、スープはこくがあってなかなかうまかった。釧路ラーメンとはちがって、ちょっと甘味がある。

 まだスープを吸っていないからわかりにくいけれど、ナルトの上に麩が見える。釧路ではラーメンに麩を入れる店はほとんどないので、旅先で見かけるたびにおやと思うのである。

 そういえばこの旅で食べた料理の写真を載せるのはこれが初めてだ。近頃では多くの人がさかんにご馳走の写真を撮って、映えるの映えないのとにぎやかだから、いまさらラーメンや丼物の写真など新味もないので、ぼくはよほど記憶に残った食い物以外は撮らなくなったのである。

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 結局風の町では蟹を食わずに麺を食い、14時14分発の青森行き普通列車で蟹田を後にした。窓外に波を見るのだから観瀾車だね。

 さて明日は青森県で過ごす最後の日である。

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December 29, 2024

Daily Oregraph: TG-820 2004年9月~10月 奈良・大垣・大阪編

 本日の最高気温は0.8度。晴れ。

 まずは奈良編。このときはかたじけなくも三友亭先生にご案内いただいた。なお前回と前々回はあまりにも愛想がなかったので、今回は簡単なコメントを付け加えておく。
 
9月23日

140923_02  天理大学附属天理参考館。異世界への入口として一見の価値あり(ぜひ再訪したい)。

140923_03  飛鳥寺。坊さんのありがたい説教から解放された喜び。

140923_04  飛鳥寺付近。日本のふるさと。

140923_05  近鉄大和八木駅。なぜか旅愁を覚えた。

 次は大垣編。同窓の奇人麦穂亭があちこち連れて行ってくれた。

10月4日

141004_01  養老の滝にて。リフトには乗らなかったが、この看板の様子だと運行していたのかどうかは疑問である。

141004_02  その名も御首(みくび)神社。帽子の数だけ首がある。

141004_03  明星輪寺の不可思議空間。御首神社といいこの寺といい、大垣は実に奇妙な町だと思った。

141004_04  麦穂亭の車で米原駅へ向かう途中の夕焼け。

 そして最後は大阪編。同窓のI君のお世話になった。

10月6日

141006_01  地方都市から大阪に来ると、東京とは別種の街のゴチャゴチャ感にまず圧倒される。

141006_02  十三駅前のクラシックな喫茶店。

141006_03  夜はI君とこいつで一杯。鶏の刺身ははじめて食べた。

10月7日

141007_01  十三大橋付近。フェルメールもビックリの看板。

141007_03  新世界。こういう場所に来ると、田舎者はついシャッターを切ってしまう。

141007_04_20241229201601  これも新世界のあたり。大阪はほんとうに立飲みの店が多い。入ってみたくもあるが、このあと歩く都合もあるから、結局はながめるだけ。

141007_05  ピントが合っているようないないような十三の夕景。

 以上で TG-820 の宣伝を終えるけれど(もう入手できないが……)、写真がまずいのはお詫びするとして、この程度のカメラでも(失礼)たいていのものは撮れるという証明にはなったと思う。でかいカメラなんて怖くない。

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December 27, 2024

Daily Oregraph: TG-820 で撮った京都 (2) 2004年10月編

 本日の最高気温は-0.1度。晴れ。

 10月編。例によって掲載ずみの写真も多く含まれている。
 

10月8日(千本日活)

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10月9日(千本通り)

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10月10日(不明)

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10月11日(上:不明、下:北野商店街)

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10月14日

(上賀茂神社)

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(上賀茂)

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(新京極)

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(三条通り)

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(三条通り 居酒屋「伏見」)

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 メガネのバイト君はぼくの母校の留学生であった。なおこのお店は2016年に惜しまれながら閉店したとのこと。

10月15日(清閑寺付近)

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10月16日(上:清和院御門近く、下:六条河原院跡)

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 この内部左側には一対のお狐さんが祀ってあった。

10月17日(衣笠)

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10月22日(四条烏丸付近)

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 次回はおまけ編。なんと奈良・大垣・大阪という異色の取り合せである。

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December 25, 2024

Daily Oregraph: TG-820 で撮った京都 (1) 2004年9月編

 本日の最高気温は-0.2度。晴れ。


 2014年9月15日から10月22日にかけて、ぼくは京都に滞在した。観光目的ではなく、最初のうちこそ忙しかったけれど、やがてたっぷり自由時間が取れるようになり、あちこち歩き回ったのだった。

 前回申し上げたとおり、カメラは TG-820 一台のみ。バスに乗るときも、スーパーで買い出しするときも、常にポケットに入れて持ち歩いた。そしてコンパクトカメラのありがたみをしみじみと感じたのである。

 撮っておきさえすれば、十年後に写真を見直すとだんだん芋づる式に記憶がよみがえってくるから、カメラは眠らせずに使えば確実に元が取れる。だからゲージツ写真なんてねらわずに、気楽な記録写真をパシャパシャ撮ればいいんじゃないか。特に旅先では、つまらない写真でもあとになって案外おもしろく感じることがある。つまり数は力だ。

 例によって適当に選んだ写真をそのまま掲載するが、このたびは撮影場所だけ記しておいた。

9月16日(西陣京極)

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9月20日(上:一条通り、下:丸太町通り)

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9月22日(上:哲学の道、下:御池通り)

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9月23日(JR 東福寺駅)

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9月25日(すべて北野天満宮)

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9月26日(丸太町通り)

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 京都で夕景を撮るなら丸太町がおすすめ。

9月27日(上:嵐山、中・下:千本通り)

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9月29日(たぶん西陣のどこか)

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9月30日(新京極-バスの窓から)

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 わざとブラしたのならだれかのマネ、自然とブレたのならリアリズム。

 次回は10月編。なおこのたびは一切顔にぼかしを入れていない。何度も見返して、不快な印象を与える写真はないと判断したからである。

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December 23, 2024

Daily Oregraph: オリンパスの名機 TG-820

 本日の最高気温は1.0度。晴れ。

Tg820
 これぞオリンパスの傑作 TG-820 である。スナップ用カメラとしてはほとんど注目されなかったようだが、とにかくよく写った。シャープネスややきつめという印象はあるが、得られる画像はすばらしく、ぼくは勝手に「名機」と認定した(笑)。

 しかし実際に使用したのは2013年から2016年までのわずか三年間であった。センサーに大きなゴミが付着してしまったのである(一眼レフとちがって、素人には清掃困難)。やむなく後継機の TG-850 を買ったけれど、期待に反してこれはダメだった。TG-820 は約1,200万画素だったのに、TG-850 では同じサイズのセンサーに約1,600万画素も詰め込んだせいで、一見してわかるほど画像が劣化したのである。TG-850 は現在でも動作するけれど、めったに使わないのはそのためだ。

 たぶん技術者もそのことは最初から百も承知していたはずだが、多画素のほうが売れるだろうという販売戦略に屈したのだと思う。さすがに良心が痛んだのか(?)、その後はふたたび 1,200万画素に戻し、現在の TG シリーズに至る。素人考えだけれど、このセンサーサイズだと800万~1,000万画素程度にとどめておけば、もっときれいな画像が得られるのではないか。

 TG-820 は仕事でもよく使った。粉塵の舞う荷役作業現場では防塵防滴カメラが必須で、ふつうのカメラだと一日でオシャカになってしまうからだ(経験ずみ)。防塵防滴なのにどうしてセンサーにゴミが付着したかというと、電池室の開閉時にゴミ・ホコリが内部に入りこんだせいだろう。要注意である。

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 これは飼料の船内荷役現場だが、コントラストをやや強めに調整しても、全体にモヤがかかったように見える。作業員のみなさんもマスクをしているが、この環境下ではたいへんな作業だ。粉塵さえなければ、ずっとハッキリクッキリ写っているはずだ。

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 大型船のホールド(船艙)内部。このカメラのシャープな写りは、これでよくわかると思う。それにしても……仕事とはいえ、よくもまあこんな恐ろしい場所を上り下りしていたものだ。

 さてせっかく名機 TG-820 をご紹介したのだから、そのついでに次回はこのカメラで撮った2014年の京都をお目にかけよう。このとき京都には一か月以上滞在したのだが、カメラは TG-820 一台のみ。まさに相棒、使いこむほどに良さのわかるすぐれたカメラであった。

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December 21, 2024

Daily Oregraph: どうして TG-7?

 本日の最高気温は-4.5度。曇りのち雪のち曇り。

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 すでに書いたように愛用していたオリンパスの TG-6 が故障したので、TG-7 を購入した(いつの間にか OLYMPUS が OM SYSTEM に変わっていた)。あたりが悪かったのだろうけれど、わずか四年半しか持たなかったことになる。

 どういう症状かというと、電源を入れてもジージーと音がして一瞬液晶画面が現れてはすぐに消える。最初のうちは二三回電源を入れなおすと撮影できたのだが、だんだんその回数が増えて、十回が二十回、とうとう何十回オン・オフを繰り返しても反応がなくなった。これは完全にアウトである。

 OM SYMTEM のサイトで修理の概算料金を調べたら、なんと 17,600~38,500 円だという。人件費の高さを考慮しても、冗談はよしてくれといいたくなる。しかも完治して今後何年も使える保証はないのだから、新しいカメラを買ったほうがいいに決まっている。

 ではよせばいいのになんで同じ機種の後継機(しかも中身はほぼ同一)を買ったのか? その理由についてお話ししたい。

 まずぼくの場合、日常持ち歩くこと、旅行用として使用することが前提である。だから、すでに所有している旧式のデジタル一眼レフを買い足すことは今のところありえない。一眼レフはでかい、重い、ヤボ、いくら使いやすくて写りがいいといっても、邪魔でしょうがない。

 ではマイクロフォーサーズはどうだろうか。一眼レフよりはるかに軽くてコンパクトだし、旅行カバンに入れて持ち運んでも苦にならない。実際何度か旅行の際に使ったこともある。しかし下の写真をごらんいただきたい。

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 やはりレンズが出っ張っている。これが案外やっかいなのだ。もちろんポケットには絶対に入らない。ものものしさや邪魔さの程度がましというだけだから、写りには満足できたけれど結局嫌気がさして、いつしかほとんど使わなくなってしまった。しかもこいつは今年に入ってから電池を交換するたびに日付の設定を要求されるようになったので、もはや実用にはならない(13年持ったから文句はいえないが……)。だからこのタイプもパス。

 君、それなら高級コンデジにしろよ、という声が聞こえてきそうだけれど、まあお待ちなさい。「高級」コンデジは値段が高すぎる。そんなに金を出すくらいなら一眼レフを買います(笑)。

 たとえ高級でなくともほかのコンパクトデジカメを選びたくない理由は、下の写真をごらんいただければわかると思う。

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 電源を入れるたびにレンズがギュイーンと突き出すから、やっぱりいささか邪魔くさいのである。見た目もよろしくない。左のカメラは現在ときどき使っている CASIO EX-ZR3000 で、発色にややクセはあるがセンサーが一回り大きいこともあって、総合的に右の TG-7 よりも画質はいい。電池の持ちも驚異的にすぐれている。

 それでもオリンパス(現 OM SYSTEM)の tough シリーズを TG-820 以来ずっと使い続けているのは、防水カメラの性質上ズームしてもレンズが外側に突き出ることがないからだ。なにも考えずにポケットに出し入れできる。画質に多少不満があったとしても、優秀な携帯性はそれをはるかに上回る利点といっていい。

 あ、忘れるところだったが、TG-7(TG-6 も同様)のマクロ撮影性能はすばらしく、マクロモードでは 1 cm、通常モードでもズーム全域で 10 cm まで寄れるのだから実に使いやすい。これだけでも買う価値のあるカメラだと思う。

 肝心の画質についてだが、TG-7(TG-6 も実質的にはほとんど同じ)はノイズが多いからダメだという意見をネットで拝見した。しかしそういう方はセンサーの小さいコンデジに文句をつけずに、ノイズレスの高級品をお使いになればいいのだ。第一、普及品を高級品と比較してどうしようというのだ。

 問題のノイズについていえば、フィルムカメラ時代から写真を撮ってきた人にはノイズ耐性があると思う。たとえば ISO 400 のフィルムなんて、ふつうにノイズが乗っていたしね。それにノイズまみれになって被写体が満足に見えないのならともかく、写真を写真として鑑賞できるのなら、ノイズなんてたいした問題ではないよ。画質評論家としてノイズを見るのか、愛好家として写真を見るのか、だ。

 それではここで肝心の TG-7 のノイズをお目にかけよう。

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 どちらもRAW 現像で明るさを上げているからノイズは増えているはずだが、このサイズではなんとも判断はつかないだろうから、それぞれから一部を等倍で切り取ったものをごらんいただきたい。

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 なるほど ISO 800 だとザワザワしたノイズが目立つ。目立つけれども、この程度ならぼくとしてはノー・プロブレムである。だから ISO オートの上限値を迷わず 800 にセットした。撮った写真の一枚一枚を大伸ばしにして印刷するのならともかく、ディスプレイ上でながめるぶんには大した不満はないと思うからだ。

 もちろん画質はいいに越したことはない。そんなことはわかりきった話である。けれどもカメラは用途(と体力?)に応じて選べばいいわけで、一文にもならぬヘボな散歩写真や旅行の記録写真を個人的に楽しむのなら、画質よりも携帯性を優先してもおかしくはないということだ。それに鑑賞にたえない劣悪な画質のカメラなんて、今どきまずありえないのだから。

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December 20, 2024

Daily Oregraph: 冬の日時計

 本日の最高気温は0.8度。晴れ。

 気温はプラスなのだが、強烈な西風が吹きつけて寒いのなんの。場所によっては激しいビル風に体を持っていかれそうになった。それでもバスの待ち時間があったので、付近をちょっとだけ散歩した。

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 おお、これは日時計ではないか! と気づいたのは、帰宅して写真をながめていたときである。最初からそうとわかっていれば、もっと距離や角度に気をつけていたものを。

 さて今日の写真は一眼レフではなく、コンパクトデジカメの OM SYSTEM TG-7 で撮影した。先日愛用していた TG-6 が故障したので、泣く泣く大枚(?)を投じて求めたのである。

 このたびはコンパクトデジカメではじめて RAW 現像をしてみた(実は TG-6 でも RAW 撮影可能なのだが、面倒だから一枚も RAW 現像をしたことがなかった)。やはり調整できる幅が jpeg とは段ちがいに大きいから、今後は RAW 一本でいこうと思う(RAW-jpeg 同時記録はファイルがごちゃごちゃして気に食わない)。

 せっかく新規購入するのなら、もう少し奮発して最新の小型高画質カメラを買えばよかったのに、とお思いの方もいらっしゃるだろうが、これには金銭的理由とは別の深いわけがある。明日はそのへんについての個人的な考えをお話ししてみようと思う。

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December 18, 2024

Daily Oregraph: Nikon P50 で撮った東京 2008~2009年

 本日の最高気温は-0.5度。晴れ。

 安いデジカメでもいいからとりあえず撮っておけ、という教えに従って撮りためてきたヘボな写真を見直していたら、2008年から2009年にかけて、Nikon P50 で撮影した東京の街角スナップが自分としては案外おもしろかった。もちろんうまいとはいっていない。ぼくなどはもはや上手下手を超越した境地(笑)に達しているのである。

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 この800万画素のカメラを知っている人はよほどのマニアだろうと思う。とにかく小さいカメラで、ありがたいことに電池室の出っ張りを除けばまったく邪魔にならなかった。ただし画像はひどく色乗りが悪くて眠い。見られるのが恥ずかしいといわんばかりの内気さである。

 そこでなんとかならないものかと Nikon の NX Studio というすぐれたアプリ(なんと無料!)でコントラストと彩度をえいやっとばかり上げてみたら、独特の色合いこそ残ってはいるものの、印象一変してぐっと生々しくなったのには驚いた。ずっと白髪で通してきた爺さんが突然真っ黒に髪を染めたようなものである。

 もちろん jpeg ファイルをむりやり加工するのだからノイズは増える。しかしノイズなんて増えたっていいじゃないか。

 以下出張の際空いた(空けた?)時間に撮ったものからランダムに。過去に掲載したものも含まれている。それぞれの写真の説明は一切省略した。塩せんべいでもかじりながらご覧いただければ幸いである。

【お断り】最近は世の中がギスギスとしており、なにかといえば権利権利と突っ込みを入れる人が多い。そこでお顔がはっきり写っている方については、ぼくが必要と判断した範囲で、かなりボカシを入れておいた。個人的にはたまたま写った人々に対する悪意が含まれているかどうかこそが問題だと思っているのだが……

2008年8月

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2008年12月

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2009年1月

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 こんな写真を見たってなんの得にもならないけれど、ひまつぶしにはなるだろうから、そのうち別のデジカメで撮った写真もまとめてみるつもりである。

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December 17, 2024

Daily Oregraph: 六百万画素の駅前散歩

 本日の最高気温は-0.6度。晴れ。

 取込み事はまだすっかりかたづいていないけれど、やっと一段落したので、日曜日あたりからぼちぼち散歩を再開した。 Nikon_d70
 二十年を経過した Nikon D70 がたまにヘソを曲げるようになったので、いまのうちに使っておきたく、TAMRON のズームレンズ(17-50mm, F2.8)を装着して駅前にやって来た。古いマニュアルのレンズでもいいのだが、やや高級機である D200 とはちがって、D70 では露出計が動作しない(ただし合焦表示は利用できる)。

 露出計が使えないと大変に不便である。それでも二十年前には不便を忍んでマニュアルレンズを使っていたのだが、おかげで絞り・シャッタースピードと露出の基本的関係だけはなんとか理解することができたと思う(思うだけかも(笑))。

 二千万画素などあたりまえで六千万画素がどうのという時代に、六百万画素のカメラをぶら下げて散歩するのもオツなものだ。しかもちゃんと写るから痛快である。ブログに掲載するには十分すぎるクオリティだろう。

 もちろん画質が十分だからといって、写真の質も十分だという話にはならない。写真のセンスと才能は天性のものなので、カメラやレンズの性能では補えないのである。悲しいかな、六百万画素でダメな写真は、六千万画素でもダメ(勘違いしている人が少なくないから、あえていわせていただく)。どうせダメなら、いさぎよく六百万画素だ。

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 前口上はそこまでとして……まずは和商市場近くでバスを降りて通りを渡り、いつできたのかパチスロのベガスベガス(派手な紅白の建物)へ向かおう。

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 まず目についたのが青い壁面。こういう色の建物はちょっとめずらしいと思う。北海道伝統のカッコいい煙突にもご注目いただきたい。

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 青い建物の向かい側には荒廃の気が漂っている。駅前がさびれてきたのは釧路だけではないと思うけれど、まことに気の滅入る光景である。

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 ふたたび通りを渡って……ほう、郵便局も味なことを。十二月に撮ったことがわかるのは実にありがたい(笑)。

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 駅前の一等地に売り物件。買うべし。そういえば昔東宝映画に駅前シリーズというのがあった。森繁、伴淳、フランキー堺……今こそシリーズを復活して喜劇「駅前物件」てのはどうだろうか? このままではさびしすぎるではないか。

 それにしても……天下の大道で一眼レフを構えるのはヤボである。われながらバカじゃないかと思うのだが、もうしばらく D70 をぶら下げて歩いてみたい。

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