March 12, 2022

Daily Oregraph: 糸魚沢駅廃止

 本日の最高気温は7.6度。晴れたり曇ったり。さすがに暖かくなってきた。

220312_01
 今朝の道新朝刊(釧路面)を見て驚いた。根室線(花咲線)のJR糸魚沢駅が昨11日に廃止になったという。

 駅の廃止は近年珍しくないけれど、駅舎がぼくの記憶と一致しなかったので驚いたのである。記事によれば「2015年に現在の駅舎に建て替えられた」のだそうだ。

010812_itoizawa_20220312181801

 これは2001年8月12日にぼくが撮影した糸魚沢駅駅舎である。この頃すでに窓がアルミサッシに変っているから、オリジナルはさぞかし渋い駅舎だったにちがいない。

 渋い駅舎といえば上厚内駅もそうだが、こちらは現在どうなっているだろうかと思って調べてみたら、2017年3月に旅客取扱いが廃止され「上厚内信号場」となったらしい。

 もともと採算上日本一不利な北海道の鉄道網はズタズタになってしまった。JR北海道の期待の星は新幹線札幌延伸なのだろうが、それも相当苦戦するんじゃないかと思っている。

 上京するなら結局飛行機の方が安くつくだろうし、一部のファンでないかぎり、じっくり風景を楽しむにはあまり適さない新幹線を毎度選ぶとは考えにくいからだ。

 いまやゆっくり車窓からの景色を楽しむローカル線各駅停車の旅はとんでもない贅沢になってしまったらしい。かつて函館発釧路行きSL普通列車、いわゆる「鈍行」で20時間半の旅を敢行した男としては(笑)、手遅れにならぬうちに乗っておかれるようお薦めしたい。

| | Comments (2)

July 22, 2020

Daily Oregraph: 港のキツネ

 十勝港。明日から連休だから天気が心配だったけれど、早朝雨が止んでくれたおかげで、半日で仕事が終った。

200722_01
 さてこのキツネだが、この港では何度か見かけている。たぶん以前船員が餌を与えたのだろうと思うが、だれもが食べ物を恵んでくれるわけではない。その証拠にこいつはひどく痩せている。体の一部は毛が脱落して皮膚が露出しているから、栄養失調なのだろう。人の情けをあてにする野生動物はみじめである。

200722_02
 こいつはしばらくねばっていたけれど、結局餌にはありつけず、やがてどこかへ消えてしまった。観光資源であるがゆえに餌を与えると美談になるタンチョウヅルと、野生動物だから餌をやっちゃいかんと叱られるしょぼくれたキタキツネ……人間様の勝手なダブルスタンダードによる格差社会だね。

| | Comments (0)

April 15, 2020

Daily Oregraph: 波高し

200415_01
 午前中、久しぶりに広尾漁港を歩いた。といっても、風が冷たかったので、ほんの20分ばかりである。

200415_02
 昨日選挙カーを何台かみかけたのだが、19日に町議会議員選挙があるのだそうな。この町で選挙ポスターを目にしたのは初めてのような気がする。広尾町は人口6,564人(2020年3月末)、町議会議員定数は13人である。敬愛する町民のみなさま、ぜひ投票所に足を運んで「投票ぐせ」(笑)をつけておいてくださいね。

 ……と書いてから写真を見直して気付いたのだが、ポスターは11枚。定数未満である。「無投票」とは! 選挙カーはなんのために走っていたのだろうか?

 さて一番上の写真を見ると、水面にはさざ波が立つ程度だけれど、海というやつは油断がならない。表面だけ見てもわからない。いわゆる底ウネリがあるからだ。大本営発表を鵜呑みにしていると真実が見えず、とんでもない目に会うのと同じである。

200415_03
 貨物船の船体が大きく動き、ロープが切れたらしく、船尾側でも一本切れていた。切れた瞬間近くにいると一命にかかわるから、港を歩くときにはくれぐれもご用心。

200415_04
 帰り道に厚内トンネルを抜けると、激しい波が打ち寄せていたので納得。

| | Comments (2)

April 14, 2020

Daily Oregraph: 悲しきキタキツネ

200414_01

 本日の生存証明写真は、十勝港のキタキツネ。

 どうしてこいつはいつもオドオド、コソコソ、ビクビクしているのだろうか? キツネは人を化かすというが、こいつにとてもそんな度胸があるようには見えない。上目づかいに人の顔色をうかがうところは卑屈そのものである。

 あるいはこの特徴はキタキツネ特有のものなのかもしれないけれど、北海道の住民(?)なら、もっと単純素朴、アッケラカンであってほしいものだ。そんなことでは、京都あたりの九尾のキツネに馬鹿にされっぱなしだぞ。

| | Comments (2)

November 10, 2019

Daily Oregraph: 十勝港絵日記 11月8日~10日

191108_01

 11月8日。ああ、とうとうこんな時期になってしまった。まだタイヤを交換していないから、雪が降らぬことを切に祈る。

191109_01

 11月9日16時28分。太陽が山に隠れたとたんに寒くなる。あたりまえの話だけれど、やっぱり寒いものは寒い。

191110_01

 11月10日。いわゆるサンデー・ノーワーク。午前中はホテルの部屋でデスクワークならぬ、座卓ワークをしてまじめに過ごした。

 散歩に出たついでに、昼飯は近くの食堂で麩入りの広尾ラーメンでも食おうと思ったら「本日休業」とは悲しからずや。やむなくスーパーで買ったサンドイッチをビールで流し込んだ。

 さて問題は明日からの天気である。どうなることやら。

| | Comments (0)

July 23, 2019

Daily Oregraph: ちょっとだけ北見

190722k01

 ひきつづき7月22日。ひさびさの北見駅である。ずいぶん変ったような印象を受けるのだが……

000327_kitami

2000年3月27日に撮影した写真と比較してみると、意外に変化していないようだ。

190722k02

 やはり釧路よりはかなり気温が高い。疲れていたこともあって、じっくり見物したわけではないけれど、この商店街はなかなか面白かった。

 アーチになにか書いてあるのだが、ひどく読みづらい。あとで写真を拡大して SUN ROAD GINZA だとわかった。実はこの商店街の存在は知っていたけれど、入口をのぞいてみただけだったから、今回は一通り歩いてみることにした。

190722k03

 すると、ビックリ。通りが縦横に走っており、短時間で全部見て回るのはとても無理である。シャッターの閉まっているお店もあちこちにあったけれど、かつての北見の繁栄ぶりがうかがわれる一大商店街といっていいだろう。釧路にもこれほどの規模の商店街はなかったし、昭和の文化遺産としても一見の価値があると思う。

 ごらんのとおり、東北の雁木に似て、雪が降っても平気で歩ける雪国仕様である。

190722k04

 おお、なつかしいなあ。こういう文房具屋さんはもはや絶滅危惧種であろう。

190722k05

 こちらの美容室は小津安二郎調(笑)。思わぬ拾いものをした気分である。ほかにも昔ながらの時計屋さんや、

190722k06

すでに冬の備えも万全な金物屋さんなど見どころが多く、くまなく見て回ることができれば、どんなに愉快だったろうか。時間はたっぷりあったのに、体力気力が足りなかったのは悔やまれる。

 ピアソン記念館という歴史的建造物の看板もみかけたのだが、900メートル先と知って断念。にわか北見びいきとしては、ぜひもう一度行かなくちゃいけないね。

| | Comments (2)

July 22, 2019

Daily Oregraph: オホーツク・ブルー

190722_01

 網走は一年ぶり。釧路はぐずついた天気だったが、小清水町に入ってからは空晴れ渡り、みごとなオホーツク・ブルーであった。

 この上天気に長距離ドライブとは優雅なものだとお思いかもしれないけれど、仕事ですよ、仕事。

190722_02

 Port of Abashiri. オホーツク海の向こうに見えるのは知床の山々である。あれは斜里岳だろうか?

190722_03

 本日の船上セキュリティチェックポイント。こいつはぼくの病気みたいなもので、必ず撮ることにしている。

190722_04

 そして本日のランチ。謎のヌードル(なにを使ったんだろうね?)とフライド・ミート。ごちそうさまでした。

 さてご飯の量にご注目いただきたい。たったこれだけで足りるんだから情けない。かつてのヤセの大食いの面影はすでにない。ああ、これが年を取るということなのだ。

 網走のホテルが満室だったため、北見のホテルでこれを書いている。朝が早くて疲れていたから、ほんの40分ほど町を散歩しただけ。ろくに写真を撮っていないけれど、ネタ不足の折から、明日は北見編でお茶を濁すつもりである。

| | Comments (0)

February 19, 2019

Daily Oregraph: 春はいずこ

190219_01

 本日の十勝港。

 青空は見えるけれど、厚く巨大なお盆のような雲が太陽をさえぎっている。そのため気温はけっして低くないのに、まるで暖かさを感じない。貴重な年金を注ぎこんで株価を維持し、諸統計をごまかして空前の好景気などと大ボラを吹きながら、庶民の懐は寒いままの日本国みたいな天気である。

 その中途半端な空の下、車を走らせて釧路に戻ってきた。道路にはもうほとんど雪はなく大助かりだけど、このまますんなり春が来るとは思えない。春先にはたいていドカッと雪が降るのである。

 油断大敵である。雪かきに備えて、青年よ、いやジジイもだが(笑)、鍛えておけ。

| | Comments (2)

November 15, 2018

Daily Oregraph: 厚内神社

181115_01

 今朝は時間に余裕があったので、釧路へ戻る途中で厚内神社に立ち寄った。いつもは横目に見て通過してしまうのである。

 由来書きが見あたらぬから、なんという神様を祭っているのかは不明。しかし平和の神様であろうと勝手に判断し、わずかばかりのお賽銭を投じて世界平和を祈ってきた。

 もし平和が実現すれば、厚内神社が世界遺産に登録されることまちがいなし。となれば、当然ノーベル平和賞はぼくのものである。

181115_02
 この場所がガイドブックに載るとは考えにくいので、付近の写真を記録しておこう。

 神社のすぐ前にあるのが、厚内川にかかる厚内橋である。橋を渡ってまっすぐ進むと、JRの厚内駅に突きあたる。

 画面右手、つまり広尾方向から来ると、恐ろしい急カーブを曲がって橋に突入することになる。

181115_03
 厚内橋上から下流をながめたところ。ここからまもなく川は海に注ぐので、川面にはカモメが浮かんでいる。連中はふだん厚内漁港で魚のおこぼれをねらっているのだろう。

 下流に見えるもう一つの橋は近年になって出来たものである。それまで広尾へ向うには厚内駅前から折れて厚内橋を通ったのだが、現在は駅前を経由しなくとも、まっすぐ新しい橋を渡ればいいから、ずいぶん便利になった。

 それなのにわざわざ旧道を通るには理由がある。行きも帰りも厚内駅前の清潔な公衆トイレをお借りするのが、ぼくの習慣になっているのだ。コンビニのない田舎道をドライブするときは、公衆トイレの場所を把握しておくことが重要。

 つまり厚内はぼくにとって大変ありがたい場所のひとつなのである。

| | Comments (2)

November 13, 2018

Daily Oregraph: 十勝港絵日記 11月13日

181113_01_2

 空も海も十勝ブルーの上天気。しかし夕方になるとぐっと冷えこんできたので、初めて防寒着を着用した。

181113_02_2
 今日もみんなマジメに働いている。

181113_03
 ぼくもけっしてサボっていたわけではないが……艙内でこんなふしぎな光景を目にして、思わずシャッターを切った。

 もちろん外板に穴が開いているわけではないし、心霊写真でもない(笑)。久々の偶然芸術である。

| | Comments (0)

より以前の記事一覧