Daily Oregraph: 旭橋から
本日の最高気温は20.8度。晴れ。
実用一点張りの旭橋は、地理的に中心街から離れているせいもあって、観光客が目指すべき橋ではない。面白味がないせいか、今日はうっかり外観全体を撮影し忘れてしまった。
たまたま車の少ない時間帯だったから誤解されるかもしれないけれど、ここは比較的交通量も多く、たいへん重要な橋である。
しかし車はともかく、歩行者はきわめて少ない。歩いて楽しい橋ではないのである。
そんな旭橋にやって来たのは9月2日の記事でご紹介した、2000年代はじめ頃にこの橋から撮った景色が現在どうなっているのかを確認するためである。
以下の三枚は同記事中の写真7, 8および9に対応しているので、比較してごらんいただければ幸いである。
旭橋から久寿里橋(釧路川下流方向)を見る。みごとに整備され、ケチのつけようがない。
こちらは上流側。左手に見えるのは JR の鉄橋である。やはり完璧に整備されて、もはや昔の面影はない。
気持よく散歩できるのだから文句をいうつもりはないけれど、人の匂いというか生活臭が希薄になったことは否定できないと思う。突拍子もないことをいうようだが、この変りようは映画館の変化にも似ているような気がする。
現在の若い観客には想像もつかないだろうが、かつて映画館は異世界であった。トイレに入ればアンモニア臭で頭がクラクラするし、「禁煙」の表示はあってもタバコの煙があちこちから立ち上り、それが映写機の放つ光を受けてゆらめくという、まあ一種の無法地帯みたいなものであり、それが魅力でもあったのだ。
けしからん! とおっしゃるのはごもっともである。ごもっともではあるのだが、その外界とは隔絶された異質の空間に身を置きたくて、ぼくは高校の授業をサボってよく映画館に逃げこんでいた。
すると映画を見ているうちに不思議な心理が働いて、おれはこんなとんでもない場所にいていいのだろうか、もっとマジメにならなくてはいけない、やっぱり勉強したほうがいいんじゃないか……そう思うのだが、映画が終わって外のまぶしい光を浴びたとたんにその決心は鈍り、ひと月もたつとまた映画館へ行きたくなるのであった(笑)。
さて最近の映画館はどうだろうか。トイレは清潔だし、上映中に喫煙する不心得者などもちろんいやしない。もちろんそれはいいことであるにはちがいないけれど、もう異世界ではなくなってしまった。だからぼくはここ十年ほど一度も映画館には足を運んでいない。画面の大きさを別にすれば、部屋のパソコンで動画を見るのとたいしてちがわないと思うからだ。
最後は旭橋から見た釧路川右岸。もうどこがどうだったのかわからないほどの変わりようだ。田舎者の19世紀小説愛好家としては、この景色はちょっとさびしすぎるのである。


Comments
懐かしい。
湖陵行くときこっちから行くこともありました
あの黄色いマンションは
高校時代のときはまだ建設中で
建設中なのに全て入居者が決まってるらしかったです
あのマンションが出来る前にあそこになにが
あったか覚えてませんが笑
最後の写真
そのよこに今のアクアトピアがありました!
薄氷堂さんもサボってたんですね笑
湖陵は自分は普通科でしたが
定時制の人がいてたまにサボって一緒に遊んでました
それはまた違う世界が見えて楽しかったです笑
自分の時代はサボって遊びに行けるような
場所はもうマチにありませんので
サボりがいがあんまりなかったことを記憶してます
Posted by: QuantumBerry | September 28, 2026 11:17