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September 26, 2026

Daily Oregraph: 本日の収穫?

 本日の最高気温は19.5度。晴れ。

 先日大川町の記事を書いて以来、ずっと気になることがひとつあった。現在のセンチュリーキャッスルホテルあたりに、かつて各種宴会場を営む「なんとか会館」があったはずと記憶しているけれど、どうしてもその名前を思い出せなかったのである。

 よほど読者に教えていただこうかとも思ったのだが、ぼくの記憶ちがいだったら申し訳ないし、そのうち思い出すだろうから放っておいたのである。ところがいつまでたっても記憶がよみがえらない。のどに刺さった魚の骨がいつまでも残ったような気分がして、どうも落ち着かない。

 本日ついにそれがわかったのである。

 重い腰を上げて、まだ整理し残していた両親の部屋を片づけていたら、意外にも箪笥の中から答えがみつかり、「ああ、これだ、これ!」と、思わず声を上げそうになった。超ローカルな話題だから、他地方のみなさまにとってはどうでもいいかもしれないが……

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 若い方は別にしても、釧路商工会館をご記憶の市民はまだ大勢いらっしゃると思う。大川町2の5といえば、まさにセンチュリーキャッスルホテルの住所である。この写真は1978年の請求書の一部分だけれど、わずか48年前のことを思い出すのにこれほど手間がかかるのだから、いくら掘っても請求書や領収書が出てこない古代の歴史が謎だらけなのは当然である。

 念のためググってみたが、ヒットしたのはほんの数件のみで、建物の写真はみつからなかった。1955(昭和30)年当時の地図に同会館は載っていないから、それ以降キャッスルホテル(現センチュリーキャッスルホテルの前身)が開業した1987(昭和62)年までの間に存在したことはまちがいなく、ぼく自身同会館を何度も利用したこともたしかである。

 なんにせよ疑問が解決したのはまことにありがたかった。さらに箪笥の中からは思いがけぬものが出てきたので、ついでにお目にかけよう。

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 なにかの記念品としてもらったものだろうか、SONY のトランジスタラジオである。元箱こそなかったが、ビニール袋に入ったままで、未使用の新品だと思う。電池を入れてみたらちゃんと受信するし、音質も良好である。

 調べてみたら1984年製らしく、ちょうど商工会館の末期か解体後にあたる。たいして立派なものでもないのにわざわざ写真を撮ったのは、デザインが今どきのものではなく(笑)、なかなかおもしろいからだ。当時の SONY 製品としてもやや異色ではないかと思う。

 ラジオはめったに聞かないけれど、ワイドFMにも対応しているし、緊急時用として利用することにした。

 そんなわけで本日の収穫は、疑問の答えひとつとトランジスタラジオ。

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September 23, 2026

Daily Oregraph: 旭橋から

 本日の最高気温は20.8度。晴れ。

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 実用一点張りの旭橋は、地理的に中心街から離れているせいもあって、観光客が目指すべき橋ではない。面白味がないせいか、今日はうっかり外観全体を撮影し忘れてしまった。

 たまたま車の少ない時間帯だったから誤解されるかもしれないけれど、ここは比較的交通量も多く、たいへん重要な橋である。

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 しかし車はともかく、歩行者はきわめて少ない。歩いて楽しい橋ではないのである。

 そんな旭橋にやって来たのは9月2日の記事でご紹介した、2000年代はじめ頃にこの橋から撮った景色が現在どうなっているのかを確認するためである。

 以下の三枚は同記事中の写真7, 8および9に対応しているので、比較してごらんいただければ幸いである。

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 旭橋から久寿里橋(釧路川下流方向)を見る。みごとに整備され、ケチのつけようがない。

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 こちらは上流側。左手に見えるのは JR の鉄橋である。やはり完璧に整備されて、もはや昔の面影はない。

 気持よく散歩できるのだから文句をいうつもりはないけれど、人の匂いというか生活臭が希薄になったことは否定できないと思う。突拍子もないことをいうようだが、この変りようは映画館の変化にも似ているような気がする。

 現在の若い観客には想像もつかないだろうが、かつて映画館は異世界であった。トイレに入ればアンモニア臭で頭がクラクラするし、「禁煙」の表示はあってもタバコの煙があちこちから立ち上り、それが映写機の放つ光を受けてゆらめくという、まあ一種の無法地帯みたいなものであり、それが魅力でもあったのだ。

 けしからん! とおっしゃるのはごもっともである。ごもっともではあるのだが、その外界とは隔絶された異質の空間に身を置きたくて、ぼくは高校の授業をサボってよく映画館に逃げこんでいた。

 すると映画を見ているうちに不思議な心理が働いて、おれはこんなとんでもない場所にいていいのだろうか、もっとマジメにならなくてはいけない、やっぱり勉強したほうがいいんじゃないか……そう思うのだが、映画が終わって外のまぶしい光を浴びたとたんにその決心は鈍り、ひと月もたつとまた映画館へ行きたくなるのであった(笑)。

 さて最近の映画館はどうだろうか。トイレは清潔だし、上映中に喫煙する不心得者などもちろんいやしない。もちろんそれはいいことであるにはちがいないけれど、もう異世界ではなくなってしまった。だからぼくはここ十年ほど一度も映画館には足を運んでいない。画面の大きさを別にすれば、部屋のパソコンで動画を見るのとたいしてちがわないと思うからだ。

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 最後は旭橋から見た釧路川右岸。もうどこがどうだったのかわからないほどの変わりようだ。田舎者の19世紀小説愛好家としては、この景色はちょっとさびしすぎるのである。

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September 20, 2026

Daily Oregraph: 例によって……

 本日の最高気温は20.3度。雨。

 このところすっかりサボりぐせがついて生存証明写真を撮っていないから、例によって古い写真でお茶を濁すことにした。

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 2001年9月1日、旧丸井今井新館前で撮影。画面右奥には本館裏が見える。リヤカーに並べられているのはカレイの干物で、釧路人ならだれでも知っているとおり味は淡白かつ上品、実にうまいものである。

 残念ながら最近ではこのおばさまを見かけない。人通りが激減して商売にならないせいもあるのだろう。散歩する楽しみがひとつまたひとつと失われていくのはさびしいことだ。

 これだけでは愛想がないので(笑)、もう一枚、同時期(2001年9月20日)に撮影した夜のいなり小路。いまとなってはウソみたいな景色である。

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 昔をなつかしむばかりではいかにも芸がないけれど、人間年を取るとどうしてもこうなるんだよなあ。もっと魅力のある新しいものが登場してくれれば話は別なのだが……

 愚痴をこぼしてもしかたがないから、気を取り直して歩かなくちゃいけないね。

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September 12, 2026

Daily Oregraph: 1975年3月釧路東港

 本日の最高気温は23.1度。晴れ。

 先日大川町の記事を書いて以来昔の写真を見直しているのだが、

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この一枚がなかなかエモいんじゃないか(?)と思い、(いつかは忘れたが)一度掲載したような気もするけれど、ふたたび取り上げてみた。

 これは1975年3月(日付は不明)に、釧路港東区北埠頭直線部から撮ったものである。画面左手に倉庫の見える岸壁は北埠頭西側岸壁。

 現在では貨物船の荷役は一部をのぞいてほぼすべて西港で行われているけれど、西港の供用開始はこの20年後だから、当時の東港はおおいににぎわっていた。いまのガランとした東港を見なれた人にはとても信じられないだろうと思う。

 デッキクレーンを備えた船も一隻見えるが、まあ針山に刺した針みたいなデリックの目立つ船をごらんなさい! これぞ船なのであって、昔の子どもに船の絵を描かせると、まず例外なくデリックを描いたものである。

 しかしこの写真、右端の船のロープがいかにも邪魔で見苦しいので、以前お目にかけた時にも手作業でロープを消したものを掲載した(はずである)。

 せっかくだから今回は気合を入れて(笑)、できるだけ丁寧に一から作業をやり直してみた。

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 修正の出来はともかく、半世紀前の港と船がなつかしい。ジジイの感情に訴えるんだから、エモいといっていいんじゃないか。

 ついでといってはなんだが、ひさびさに Gemini にこの写真のカラー化を依頼してみた。

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 たしかにうまく処理するものだが、AI 処理独特のウソくささはぬぐえないと思う。写真というよりも絵だね、これは。色がついていればいいというものではないようだ。

 しかも最初の処理では、画面左から二つ目の船のファンネルは黒煙を吐いているし、曇り空なのに水面がやけに青い。そこで「余計なものを一切付け加えず、色をもっと自然に」と指示しなおした結果が上の画像である。

 さてお遊びはここまでとして、そろそろ散歩を再開したいところだが、どうなることやら。

【9月14日追記】写真のカラー化だが、今回はノイズの除去と同時に、具体的に曇り空に合わせて色を調整するよう Gemini に追加指示してみた。

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 こちらのほうがより自然ではないかと思う。指示のしようでかなり印象が変わるから、画像の AI 処理も奥が深そうだ。問題はこれほど古い写真だと、オリジナルの色がどんなだったか、撮った本人にも思い出せないことだろう(笑)。

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September 07, 2026

Daily Oregraph: 動かざること紙屑のごとし

 本日の最高気温は21.2度。曇り。

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 湖畔のバス停付近から撮った春採湖。なんとなく秋を感じさせる景色である。

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 これも同じ場所から撮ったのだが、画面中央部に白い点々が見える。実は先日も同じものを見かけたのだが、バスがすぐ来たためカメラを取り出すひまがなく、本日やっと撮ることができた。

 もちろん大型の鳥ではないかと思ったのだが、ほとんど動かないものだから、確信が持てなかったのである。あいにく望遠レンズではなかったけれど、写真を部分拡大すれば正体はわかるはずだ。

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 等倍で鳥ミングしたのがこちら。ははあ、これはアオサギにちがいない。

 春採湖にアオサギのいることは知っていたが、これほどまとまったところは見たことがない。アオサギというやつは長時間ジッとして動かないから、水際の草むらに引っかかった紙屑のように見えたのである。

 アオサギを撮ったからといって、重いカメラにでかいレンズはごめんだし、金もかかるから、鳥屋に転向するつもりはない。相変わらず正統派しょうもない写真路線を歩むつもりである。

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September 02, 2026

Daily Oregraph: 大川町あちこち 番外編

 本日の最高気温は19.1度。雨のち曇り。

 今回はその後みつかった写真、コメント欄に登場した場所、それに久寿里橋より上流の釧路川河畔の昔の景色などをお見せしながら、とりとめのない話をしたいと思う。超ローカルな内容だし、たいしてためにはならないけれど、ヒマつぶしと思ってお読みいただければ幸いである。

 なおいつものことながら、過去に掲載した写真も含まれることをお断りしておきたい。

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写真 1:2015年11月13日撮影

 理容店からつたや旅館方向。やはりお店の看板とは重要で、特に理容店のサインポールがあるとないとでは大ちがい、景色がまるで別物に見える。

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写真 2:2015年11月13日撮影

 「その1」でご紹介した書道塾の作品は、当時通りに面して展示されていた。このたび目にしたときはどうも記憶とちがうなと思っていたのだが、みつかったこの写真を見て納得。

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写真 3:2006年3月12日撮影

 ラスカベツさんがコメントで触れておられた、城山ビル隣の「きゅうさい鮮魚店」。ぼくはこのお店の看板に魅力を感じて撮ったのである。愛嬌のある赤い魚(釧路でいうメンメだろうか?)がいい。

 ふつうなら電話番号はそのままにしておくのだが、こうして看板をアップで撮るとやけに目立つので、万一ご迷惑をおかけしてはいけないから消しておいた。このお店もいまはない。

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写真 4:2000年12月2日撮影

 Quantumberry さんのコメントに「写真(「その4」の写真5)右側には当時ラブホテルが建ってました」とあったので、ぼくは「おお、そうだったのか」と膝を打った。

 城山歓楽街の夜景を撮ったすぐあとの写真だから、大川町らしいことはわかっていたが、当時はまだ地理不案内だったので、どの地点から撮影したのか不明だったのである。ググってみたら、もういまはないホテルなのに「ホテル白鳥 大川町6」というデータが残っていた。

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 いただいたヒントをもとに地図を見直したところ、撮影地点の候補は a か b のいずれかだが、たぶん a だろう。なんだつまらない、などといってはいけない。なにしろ四半世紀後にやっと疑問が解けたのだから、捕物帖愛好家としては非常に満足なのである。

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写真 5:2026年8月26日撮影

 城山交差点を渡って振り返ったところなのだが、矢印の場所にその昔喫茶・軽食だったか、城山ミルクホールだったか、マーケットだったか、こどものころのうろ覚えではっきりしないけれど、わりと目立つお店があったような気がする。

 この地区の生き字引であるラスカベツさんならご存じだろうか?

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写真 6:2026年8月17日撮影

 久寿里橋から幣舞橋を見る。両岸ともに整備されてすっきりしているが、かつては雑然とした景色が展開していた。その景色は2000年代はじめまで久寿里橋の上流には残っていた。

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写真 7:2006年2月22日撮影

 旭橋から久寿里橋を見る。このころはまだ河岸の整備工事が行われていた。

 接岸中のふしぎなかたちの船や雑多なものが置かれた岸壁の雰囲気が、今となってはなつかしい。

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写真 8:2001年10月28日撮影

 これは写真 7 の五年前に、旭橋から上流を撮影したもので、遠くに花咲線の列車が見える。独特の景観である。

 もしこの岸壁に城山歓楽街や鉄北センターなどの飲み屋街が隣接していたとしたら、まさにディケンズ的風景であろう。しばらくこのあたりにはご無沙汰しているので、そのうち訪れてみるつもりだが、別の意味で荒涼たる景色が展開していそうな気がする。

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写真 9:2002年3月10日撮影

 こちらは釧路川右岸、旭橋付近である。なんとなく造船所らしく見えたのだが、撮影当時は無知の悲しさで、かつてこのあたりに造船所がいくつかあったことを知らず、首をひねっていたことを思い出す(8月20日の記事に掲載した地図ご参照)。

 これまた昔のテムズ河畔を連想させる風景だと思う(行ったことないけど(笑))。

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写真 10:2026年8月17日撮影

 最後に対岸から大川町を見て、このシリーズを終えたいと思う。やはり川には船と船で働く人々がよく似合う。

 しょうもない写真は一枚や二枚ではただのクズだけれど、百枚、千枚ともなるとある種の価値が生じるのだから、見なれた景色でもどんどん撮って記録しておくことをおすすめしたい。

 妙に構えて上手な写真、芸術的な作品などを目指さないこと。あたりまえの景色をあたりまえに記録しておけば、いつか必ずそれがあたりまえでなくなる日はやってくると、しょうもない写真専門家は思うのである。

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September 01, 2026

Daily Oregraph: 大川町あちこち その5

 本日の最高気温は20.5度。曇り。

 今回は前回の記事では更地になっていた「城山歓楽街」を特集する。地図は前回のものをご参照いただきたい。

 なお写真は撮影年月日順に掲載する。使用したカメラにも時代の変化が感じられてなつかしい。

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写真 1:1998年9月6日撮影

 これがハードディスクに残っているもっとも古いファイルである。画質が悪いのも道理、使用したカメラは EPSON CP-500 という80万画素機(!)である。しかし最初に買ったデジカメが FUJIFILM DS-20(30万画素機)だったから、当時はだいぶマシになったと喜んで使っていた。ウソみたいな本当の話である。

 さて城山歓楽街は二つの区画に分かれ、写真左が東側、右が西側である。看板の文字を見ればわかるが、この当時から東側はさびれていて営業店舗も少なく、メインは平出歯科に隣接する西側の区画であった。

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写真 2:2000年12月2日撮影

 西側の区画が営業中の貴重な(?)写真。

 やがて当時のデジカメの画質には愛想をつかし、2000年から2003年にかけて、主にフィルム一眼レフを使用していた。これもその一枚で、コンデジではこういう絵は撮れない。

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写真 3:2004年1月1日

 元日早々こういう写真を撮るというのは、われながら相当の物好きだと思う。これもフィルム一眼レフ使用。

 なおこの写真では見えないが、「コスモ」の手前には「舟貴」というお店があって、別の写真では確認できる。

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写真 4:2006年12月31日撮影

 大晦日なので「舟貴」の看板の下に正月飾りが見える。東西の区画の間には空き地があるけれど、現在そこには建物が建っている。

 これはデジタル一眼レフ使用。2004年の夏以降はフィルム一眼レフの使用をやめて、デジタルに切り替えたのである。当時のデジタル一眼レフは 600万画素機だが、Web での使用なら十分どころかおつりがくるし、コンデジの性能とは一線を画するから、現在でも実用に耐える。

 城山歓楽街が衰えるにつれてカメラは進歩していったわけだ。

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写真 5:2010年9月5日撮影

 このころになると老朽化が目立ちはじめ、西側の看板の文字はかなり退色している。

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写真 6:2010年9月5日撮影

 ぼくにしてはめずらしく、歓楽街前の歩道を西から東へ向けて撮影したもの。

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写真 7:2013年1月10日撮影

 東側の区画は風前の灯に見えるが、西側にはまだ人の匂いが漂っている。

 これがぼくの最後に撮った城山歓楽街である。知り合いに常連さんがいればぼくもご一緒したと思うが、ついにここで一杯飲む機会には恵まれなかった。

 別に大川町や城山を嫌ったわけではないが(笑)、なぜか十年以上もこの地区を歩くことはなかった。だから更地になった歓楽街跡や消滅した城山1丁目商店街を目にしたときは、まるで別世界に来たような気分になったのである。

 もちろん激変したのはここだけではない。北大通も昔日の面影は急速に失われつつあるし、駅北口の、それこそディケンズ好みの迷路のような飲み屋街も大部分が消滅してしまった。そして新たにぼくたちの目の前に現れるのは、たいてい無趣味で面白味のない景色なのだからやりきれない。

 物理的にも古いものがいつまでもそのまま残るわけがないのだし、ボロ家はいつか取り壊さねばならぬことは百も承知している。しかし混沌とした景色を愛してうろつきまわっていた男が、いつの間にか追い立てをくらって行き場所を失い、味気ない思いをしていることも確かなのである。

 さて大川町の記事もこれで一応完結したわけだが、このたびはいろいろとコメントをお寄せいただいたこともあり、次回は番外編としていくつか写真を追加して無駄話をしてみたい。

【9月2日追記】念のため2000年12月2日に撮影したネガを確認したところ、未スキャンの写真がみつかった。城山歓楽街東側を撮影したものである。これで東西のバランスが取れ、ホッとした(笑)。

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 ひさしぶりにフィルムスキャンしたのだが、面倒だし時間はかかるし、もう二度とやりたくない。

 最近またフィルムカメラが人気らしいけれど、たぶんフィルムから自分で印画紙にプリントする人はごくまれで、ふつうの方はデジタルスキャンしたデータを買うのではないかと思う。結局デジタルデータを利用するのなら、素直に最初からデジタルカメラを使ったほうが、むだな出費も時間もかからないのだから賢明ではないだろうか?

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