Daily Oregraph: 夢見る爺さん
本日の最高気温は17.9度。曇り。
いつも通る裏道。半世紀以上のつきあいである。味のあるようなないような景色だが、知らない土地で似たような道をみかけたら、きっとシャッターを切りそうな気がする。
さてここしばらく低調もいいところだったが、実はある本をコツコツ読みつづけていた。しかしどうにも面倒くさい内容だし、なじみのない用語が多く、一か月以上もかかって本日やっと読み終えたのである。もちろんブログのネタにできるような本ではない。
途中でよせばよかったと後悔したのも道理、なんと Richard M. Jones 先生の The New Psychology of Dreaming というんだから、「おまえ血迷ったんじゃないか?」といわれてもしかたがない。一応は一般向けらしいのだが、素人が塩せんべいをかじりながら気楽に読むような本じゃない。もう残り時間が少ないから、泣き泣き読破したのである。
しかも本書は初版が1970年で、ぼくが買ったのは1978年版。すでに半世紀以上も経過しているからもはや new とはいえず、知ったかぶりで受け売りをしようものなら、鼻で笑われてしまうにちがいない。買った本を何十年も放置しておく積ん読のダメなところである。
それならネタにならんじゃないかというと、実はそうでもない。問題は dreaming という単語である。本書に邦題を付けるとしたら、ふつうは『新・夢の心理学』とでもすると思うけれど、dreaming とは夢そのものではなく「夢を見ること」だし、実際区別して考えなくてはならない。ところが日本語には適当な言葉が見当たらないのだ。
たしかに「夢見」という言葉はあるが、どうもしっくりしない。辞書にも「夢を見ること」という語義は載っているけれど、ふつうは「夢見がいい、悪い」というように、「見た夢(の内容)」という意味で使われるのではないだろうか。だから『夢見の心理学』というのはちょっとヘンだし、『見夢心理学』とするのもなじまないと思う。なにか適語はないものだろうか?
そんなわけでなんだか落ち着かなく、いやな夢を見そうな気分(笑)なのだが、なかなかおもしろいところもあるし、消化不良の部分も多いので、せっかくだからもういっぺん最初からていねいに読んでみようと思っている。


Comments
>薄氷堂さま
いよいよ人生の秘鍵の領域突入ですね。
モラトリアムと時。
いとせめて 恋しきときは ぬばたまの 夜の衣を返してぞ着るwww
わたしもなにか心のイニシエーションしようかなあ(笑)
Posted by: 相州蟻鍛 | June 20, 2026 12:57
>相州蟻鍛さん
いやあ、柄にもなくマジメな本に挑戦したものですから苦戦しました。見慣れない単語は次々と出てくるし、知っていたはずの単語も意外な意味で使われているし、基礎知識が乏しいから内容が理解しにくいし……結局もう一度読み直すことにしました。
しかし認知症対策にはなるかもしれませんね(笑)。
Posted by: 薄氷堂 | June 20, 2026 22:49