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March 31, 2026

Daily Oregraph: 看看電視

 本日の最高気温は8.7度。曇りのち雨。

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 おやおや、フクジュソウがこんなに増えていた。枯草の上にはクモがちょろちょろ這い回っている。季節は確実に進行しつつあるようだ。

 本日はフクジュソウとはなんの関係もないけれど、ふとあることを思い出して吹き出しそうになったので書いてみよう。

 1970年代後半だから約半世紀前、月に一度パプアニューギニアからウッドチップを運んでくる専用船があった。本船の乗組員はほとんど香港国籍で、何(Ho)さんという方が通信長だった。当時はまだ電報の時代だったので、無線局を中継して船舶と通信していたのである。

 America の A、China の C……などとやっていたのだから(なお America が Africa でも、China が Charlie でも、わかりやすければかまわない)、いかに面倒だったかご想像いただきたい。しかも無線局経由なので返事が来るまでにずいぶん時間もかかる。電子メールを使う今から考えればウソみたいな話である。

 さて通信長(通称局長さん)のホーさんはでっぷりと肥えた人で、顔はどことなく財津一郎氏に似ており、その日本語がまことに傑作であった。今でもときどき思い出すのは「見る見るテレビジョン」(笑)。これひとつで「テレビを見よう」という意味にも「テレビを見る」にも、場合によっては「テレビを見た」にも使えるから実に便利である。

 最初はなんで「見る見る」と重ねていうのか不思議だったが、たぶん(中国語はよくわからないけれど)「看看電視」を直訳したものではないかと思う。たしかにちょっと変だけれど、意味は十分伝わる。言葉はやかましいことをいわずにまず使ってみるものだ。

 ホーさんとは不思議にうまが合って、入港するたびにぼくを部屋に招き入れ、冷蔵庫からよく熟れたパパイヤを出してごちそうしてくれた。ニューギニアのでかいパパイヤをしばらく部屋に放置してから、入港予定日をみはからって冷蔵庫に入れていたらしい。パパイヤは腐る直前が甘くて柔らかくて美味なんだ、というのが彼の見解で、たしかにこいつはべらぼうにうまかった。

 ぼくがうまそうにパパイヤを食べるのを、ホーさんはうれしそうにニコニコしながら見ているのだった。彼の「見る見るテレビジョン」式日本語とぼくの「ニーハオ」どまりの中国語ではまともな会話は成立せず、電報文風の英語でやりとりするのが精一杯だったから、どういう生い立ちの人かはとうとうわからずじまいだった。

 当時のお年から考えて、もうとっくにお亡くなりになったはずだが、なつかしい人である。

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March 24, 2026

Daily Oregraph: 歩けよ、ジジイ

 本日の最高気温は8.8度。晴れ。

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 日陰の歩道もこのとおり雪どけが進み、ふたたび散歩の季節が巡ってきた。

 されば、歩けよジジイ……といっても、とっくに車の運転をやめているから、歩くかバスに乗るかするしかないわけだ。

 歩くといっても、情けないことに最近少々膝が痛むから長距離はつらい。バスはありがたいのだけれど、時間の制約のため行動の自由が制限される。帯に短したすきに長し、というやつである。

 せっかくおもしろい場所に来ても、時計をにらみながらあわててバス停に引き返さざるをえないのは残念だ。そうかといって日本人の常としてじっとしているのは苦手だから、次のバスまで時間がありすぎて、バス停の前でボーッとして突っ立っているのも苦痛である。

 では自転車はどうだろうか? 実は電動自転車の利用も考えたのだが、車道を走るのは恐ろしいし、最近道交法もやかましいし(違反をしない自信がない)、結局導入に踏み切れないでいる。

 しかし動かざること山のごとく、床の間の置物みたいになってしまえば人間おしまいだから、やはり体を動かさなくてはいけないのだろう。風のごとく歩けよ、ジジイ、だな。

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March 15, 2026

Daily Oregraph: 裏庭画報 今年のフクジュソウ

 本日の最高気温は7.5度。曇り。

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 うっかり忘れていたので行ってみると、今年もいつもの場所にフクジュソウが咲いていた。見たところ開花して少なくとも数日はたっているようだ。

 まだあたりにはわずかに雪が残っているけれど、枯草の単調を破って咲く鮮やかな黄色い花を目にすると、春の到来を実感する。

 このあたりは去年いじっていないから花が無事だったけれど、問題はエゾヤマザクラの切り株付近である。伐採作業中さんざん踏みにじっているから、これから咲くはずの花々が被害を受けているかもしれない。

 過去にも斜面の土留め工事をした際にエゾウスユキソウやウラホロイチゲなど貴重な花々が死に絶えてしまった。必要に迫られて行った工事ではあるが、人間様が手を加えるとろくなことにならないようだ。

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March 10, 2026

Daily Oregraph: エゾシカと向き合う話

 本日の最高気温は4.1度。晴れ。

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 最近ふたたび近所でうろつくエゾシカをよくみかける。写真のシカは七頭ほどの群れの一部である。

 つい先日などは、バス停へ向かう途中の細道で一頭のオスのシカが行く手をふさぐように立っていた。シカごときにたじろいでいては人間様の面目丸つぶれだけれど、なにしろ図体はでかいし、ツノは発達しているし、いくらふだんおとなしい動物だとはいえ、なにかの拍子に突進してくれば防ぎようがない。大けがは必至である。

 目と目が合ったので少々迷ったが、まさか逃げ帰るわけにもいかないから、そのままゆっくり近づいていくと、やっこさんが方向を転じて離れてくれたのでホッとした。

 なんだ意気地がないとお笑いになるかもしれないが、大きいエゾシカと至近距離で向き合ってごらんなさい。もちろんあなたに武道の心得でもあればツノを両手でつかんで投げ飛ばすこともできようが、そうでなければ笑ってはいけない。

 人口は減る。野生動物は町中に出没する。日本列島を強く豊かに……などと空疎な呪文を唱えている場合じゃないと思うぞ。

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March 07, 2026

Daily Oregraph: またしても雪

 本日の最高気温は1.1度。みぞれのち雪のち曇り。

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 ネタ不足の折頼りにするわけではないが、今日もまた雪。だれが名付けたかジブリ坂の雪景色である。

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 もっとも降りながら半ば融けていくほどのベチャベチャした雪である。裏庭へ回ってみたら、枝が鼻水を垂らしていた。

 このぶんだとたいしたことはあるまいと思ったけれど、夕方降りやむまでには目測7~8センチほど積もっていた。それでもみぞれ混じりでなければこの倍近くは積もっただろうから、雪かきする身としてはホッとした。

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 (ブレブレの写真になってしまったが)17時過ぎにはふたたび一面の雪景色。しかし明日中に雪はほとんど消え失せてしまうだろう。

 さていつまでも雪の写真でごまかしつづけるわけにはいかないから(笑)、なにか新しいテーマをみつけなくては……

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March 05, 2026

Daily Oregraph: 降雪4センチ

 本日の最高気温は4.9度。雪のち曇り。

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 太平洋岸では大雪になるとおどかされていたし、実際約150キロ離れた十勝の広尾町(十勝港)では、なんと70センチ以上も降ったらしい。

 しかしわが釧路市ではわずか4センチだったし、気温が高いから夕方にはあらかた融けてしまった。ありがたい。

 そろそろ雪の写真でお茶を濁すわけにはいかなくなってきた。さて、どうしたものか?

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March 02, 2026

Daily Oregraph: 駅前写真

 本日の最高気温は7.1度。晴れ。

 三月に入り、日射しがやわらかく感じられるようになった。

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 今日の釧路駅前。雪はまだほんの少しだけ残っているけれど、ほぼゼロといっていい。明日は午後から雪の予報だが、たいして積もらないだろう(と期待している)。

 -なんだまた駅前の写真か、芸がないにもほどがある。

 なるほどマンネリにはちがいないね。ところでマンネリといえば、昔東宝の「駅前なんとか」という喜劇シリーズがあった。ウィキペディアによれば、1958年の「駅前旅館」にはじまって1969年の「駅前桟橋」まで全24作だから、かなり息の長いシリーズだった。

 このシリーズ(特に後半)の作品のいくつかは、ぼくも映画館で観た記憶がある。森繁・伴淳・フランキー堺……今となってみればなつかしいけれど、正直言ってどれもそれほど面白い映画とは思えなかった。井伏鱒二の『駅前旅館』に引きずられて映画館に入ると失望すること請け合いだ。どうもこれでは井伏さんが気の毒だ、とずいぶん同情したものである。

 喜劇と銘打っている割にはドタバタに徹しているわけでもなく、ストーリーもいいかげんだし、色っぽい女優さんを出演させてほんのちょっぴりエロ味を添えているところが受けたのだろうか。しかし現代の観客にはそもそもテンポが合わず、たぶんあくびを誘発するにちがいない。

 -だからさ、駅前シリーズなんてつまらねえ写真はやめちまえよ。

 まあ、そういいなさんな。駅前シリーズは「社長シリーズ、若大将シリーズ、クレージー映画などとともに1960年代の東宝の屋台骨を支えた大ヒットシリーズ」とウィキペディア様もおっしゃっているんだよ。

 つまり……衰退の一途をたどるこのブログの屋台骨を支えようというのが、この駅前写真シリーズなのである。東宝はこれで十年もふんばったのだから、当ブログも一年や二年は持ちこたえるのではないだろうか?

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