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December 29, 2025

Daily Oregraph: 冬の日の AI 談義

 本日の最高気温は 2.0度。晴れのち曇り。

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 雪はけっして多くないのだが、ところどころ凍っているので、油断していると滑る。散歩には不向きな季節である。

 さて先日ディケンズの長編を一冊やっと読み終えた。わかりにくい文章が多かったので、このたびは AI (Copilot―GTP) なるものを利用してみたのだが、なるほどビックリするほど賢いと思った。これまでのネット上の自動翻訳の能力を「圧倒的に」上回っている。

 たとえばさほど長くない文章をひとつタイプしてみると、ディケンズのなんという作品の一文だということをただちに判別する。登場人物についてもすべて把握している。ちょっと信じにくいのだが、一冊まるまる記憶しているらしいのだ。

 こうなると学生諸君はおおいに手抜きできるから、「しめた!」と思うにちがいない。どうかするとまったく辞書のお世話にならなくても面倒な文章を解釈できるからだ。しかも有名どころのテキストはネットで入手できるので、いちいちタイプしなくともいわゆるコピペで文章を入力できるから、笑いが止まらないだろう。なるほど AI によって文系の仕事が激減するというのは、このことをいうのだと思った。

 しかし、である。世の中そう甘くはない。将来はともかく、現状では AI にも問題が残っている。ほとんどの場合、AI のほうが記憶力は確かだし知識もずっと豊富なだけに、なるほどそうかと教えられることのほうが多いけれど、鵜呑みにするのは危険である。

 どの小説からの文章だということは判別するくせに、引用文が短かかったりすると、たまにとんでもないミスをすることがあるのだ。全文が頭に入っているなら、たとえ短い文章でも文脈的に正しく解釈するはずだが、まだそこまでの能力はなさそうだ(※追記参照)。

 あまりにも回答がおかしいから、「おいおい、それはないだろう」と思って、「あんた、それはちがうんじゃないか?」と苦情をいうと、「いや、これこれこうだから、この解釈でいいのだ」と AI なりの根拠を挙げて反論してくるからおもしろい。場合によっては、こちらが繰り返し再検討をうながしても、そのたびにこじつけをしてでも(!)反論してくる。

 こっちも意地だから、きちんと証拠を出したうえで、「だからその解釈はまちがいで、こういう意味にちがいない」と食い下がると……あら不思議、「おまえの説は理屈が通っているし、そのほうが合理的だ。まさにそのとおりである」と素直に誤りを認めるのである(この点は立派というべきか?)。

 したがってうまく利用すればたいへん助けになるけれど、ろくに検討もしないで AI の回答を丸写しにすれば、「ふふふ、君ズルをしましたね」と先生に見破られるはずだから、くれぐれも気をつけていただきたいと思う。

 もう一つ気づいたのは、Copilot は日本語がまだぎこちないこと。それなのに(よせばいいのに)普通訳だけではなく、奇妙奇天烈な擬古文の訳を付け加えたりするのだが、もちろんそんな珍文は使えやしない。その点、ここ数日使ってみた Google Gemini のほうがずっとすぐれている。日本語がかなりスマートなのである。

 いずれにしても現段階でこれほどの能力を発揮する AI がこれからどうなるのか、空恐ろしいほどである。先日も書いたように、圧倒的な知識量を誇る AI に押し切られてしまえば、白が黒になるとまではいわなくとも灰色くらいには見えてしまう危険があると思う。

 結論。自分のおそまつな頭はもちろんだが(笑)、すべてを疑え。

【12月30日追記】この点について、その後数例を試してみたのだが、やはり現在のところ全体的に Gemini のほうが Copilot よりも明らかにすぐれていると思う。ただし Gemini 無料版は Copilot よりも使用回数制限がきついらしいので(どの程度かはまだよくわからないが……)、要注意だろう。

【1月1日追記】昨日からイーヴリン・ウォーの小説にとりかかったので Copilot を利用してみたら、日本語の訳文がきわめてまともなのには驚いた。ディケンズの場合、ときどき「てにをは」レベルで首をかしげる訳文も混じっていたのだが(もちろんすべてではないことを申し添えておくが)、ウォーの作品の解釈では全体的に安定した日本文を示してくれる。20世紀の文章は得意でも19世紀の文章は不得意、というのは解せない。
 いったい AI はどのように作られているのか、どうも不思議でならない。しばらくはいろいろ試してみようと思う。

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December 26, 2025

Daily Oregraph: 現場から中継

 本日の最高気温は 0.8度。雪のち曇りときどき雪。

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 19時48分。予報ではやがてやむはずだから、それほど積もらないとは思うが、なかなかいい降り(笑)である。

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December 22, 2025

Daily Oregraph: 釧路駅前寸景

 本日の最高気温は 2.1度。雪のち晴れ。

 朝のうち雪がちらついたけれど、やがて青空に。風もなく暖かい。

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 野暮用あって町に出たついでに、駅前まで歩いてきた。昨日降った雨のおかげで雪が融け、歩道は案外歩きやすかった。

 北大通は相変わらず人通りが少ない。せっかくいい天気になったんだから、みなさん町歩きしなくちゃダメじゃないか。

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 先日の暴風雪により音別~白糠間で路盤が流出したため、現在特急おおぞらは運休中。復旧にはかなり日数がかかりそうで、帯広までは代行バスが走っている。

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December 21, 2025

Daily Oregraph: 霧の朝

 本日の最高気温は 8.3度。曇りのち小雨。

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 もうじき春じゃないかと思うほど気温が高く、午前中は霧がかかっていた。道路は雪が融けて水びたしである。

 つい二三日前まではカチカチに凍ってスコップの刃が立たなかったのがウソのように雪かきがはかどったのはいいけれど、たっぷり水を含んでいるから重いのなんの、腰に負担がかかるのには閉口した。

 どうせ融けるんだから放っておけばよさそうなものだが、次に降る雪に備えて捨て場を確保しておかなければならない。しばらくは大雪が降らないことを切に祈るのみである。

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December 16, 2025

Daily Oregraph: 冬のバス停

 本日の最高気温は 3.4度。晴れ。

 昨日終日運休だったバスが復旧したので気分転換を兼ねて食料を補給しに出かけた。

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 暴風雪によってバス停の標識がバッタリ倒れていたのには驚いた。こういうのは初めて見たのである。どうやら根元から折れ曲がっているようだ。

 中心街はともかく、住宅地の歩道は雪や氷が残っていて歩きにくい。それをものともせずにスーパーには年配の客が多数訪れていた。ATMに行列ができていたのは、昨日引き出せなかった年金が目的なのだろうが、諸物価高騰の折、少ない年金でやりくりするみなさまのご苦労はけっして他人事ではない。

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 いつの間にかぼくもこのバス停に並ぶ常連の一人になった。買い物袋をぶら下げるジジイの一人である。なにも撮るものがなければここでシャッターを切るから、すっかり定点観測みたいになってしまった。

 雪かきの残りはどうしたって? 水分の多い雪は固く凍って一筋縄ではいかないから、毎日少しずつやるしかない。最初からそんな気はしていたのだが、昨日は体力が続かなかったのである。しかし無理をすればバス停みたいに倒れてしまうではないか。

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December 15, 2025

Daily Oregraph: 雪かきエレジー

 本日の最高気温は 3.3度。雪(みぞれ)のち曇りのち晴れ。

 昨夜からの雪はやがてみぞれまじりになり、強風にあおられてビシビシという音を立てながら窓ガラスを打ちつけた。

 おまけに早朝には停電ときた。最初は電気が通じたり通じなかったりを短い間隔で繰り返していたけれど、やがて完全に沈黙したから石油ストーブが使えない。今日は気温が高めだったから助かったものの、冬場の停電はこたえる。

 そこで今回はじめて、数年前に買ったカセットボンベ用暖房器具のお世話になった。非力ではあるが、ないよりましなことはいうまでもない。幸い我が家の近所では午前10時前には復旧したが、さらに停電のつづいた地区もあったようだ。

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 湿った雪は重い。写真のスコップはクラシックな金属製のもので、一度に処理できる量は少ないけれど、プラスチック製の幅広のものより、湿った雪にはこちらのほうが向いていると思う。

 車を処分してからは雪かきの面積が減ってかなり楽になったとはいえ、年々作業が体にこたえるようになってきた。以前なら一日であらかた片づけたのだが、本日は無理をせずに半分ですませた……ということは、明日もまた雪かきじゃないか!

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December 13, 2025

Daily Oregraph: AI 画像処理-ちょっと待てよ

 本日の最高気温は -0.3度。晴れ。

 Google Gemini によるAI画像処理というのを試してみた。

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 これが処理対象の画像である。2010年2月に東京都内の電車内でたまたま窓ガラスに映ったものを撮影し、多少加工してモノクロ化したものだが、(もう時効だろうけど)人様が写っているので、お顔にはすべてボカシをかけておいた。

 まず最初はノイズの除去とコントラスト強調を指示した。結果は掲載しないが、これは納得できるものであった。

 その状態から次にカラー画像化を指示したところ、

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これはビックリである。女性の目鼻立ちがはっきりくっきり見えるのにはギョッとした。ボカシをかけなければお叱りを受けるレベルである。

 しかしシートの背もたれをごらんいただきたい。なぜか実際には存在しないシール(右から二つ目)が出現している。どうしてそんなことをするのだろうか?

 さらに最高解像度にするよう指示すると、

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車窓にはいきなり夕方の街並みが現れ、それに合わせたかのように、車内は全体に明るく見える。当然女性のお顔はいよいよ明瞭に確認できる。だが不思議なことに、前の写真に出現した背もたれ上の謎のシールは姿を消しているし、残ったシールの文字の色がちがっている。女性の背後に見えるポスターの色もちがう。

 全体に元の写真と比べると小ぎれいに加工されているのだが、こうも変わってしまうと、ちょっと待てよといいたくもなる。

 まず窓外の景色だが、いくらなんでも元画像から外の風景を推測するのは不可能なんだから、やりすぎの感は免れない。車内の様子も、一つ前の写真にもあった作り物めいた不自然な感じがさらに強調されているような気がする。

 もっとも疑問に思うのは、加工された女性のお顔がどこまでご本人に近いのかという点だ。もちろんしげしげと眺めたわけではないけれど(笑)、ぼくのおぼろげなる記憶によれば、ほんの少しちがうような気がするのである。とにかく窓外の景色といい、指示されてもいない余計な処理をするのは大きな欠点である。

 結論からいうと、ノイズ除去などの単純な処理をする分には有効だし、たまに画像をいじって遊ぶ分にはおもしろいと思うが、日常的に使おうという気にはとてもなれない。

 しかも今回の処理などは初歩の初歩に過ぎず、指示次第ではどんな加工も可能だから、フェイク画像などは作り放題、白を黒にするなどはお茶の子さいさい、多くの人が調子に乗って乱用すれば、今後問題続出するのはまちがいないと思う。

 たしかにAIの機能はすごいとは思うけれど、依存し切っているとえらいことになりそうなので、どこかで歯止めをかける必要がありそうだ。

【おまけ】さてさんざん好き勝手なことを書いたが、ご参考までに(お顔のボカシ以外は)まったく未加工のままのオリジナル・カラー写真(RICOH CX2 使用)をお目にかけよう。

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 AIがモノクロから加工した画像と比較すると、あちこち色がちがっているし、これでは証拠として法廷に提出できないだろうと思う(たしかカメラによっては画像が真正かつ未加工である証拠をファイルに残せる機能があったはずだ)。

【12月14日追記】昨日はこの一枚の写真だけに気を取られていたため、情報が不十分だった。そこでこの前後の写真とそのタイムスタンプを確認してみると、おもしろいことがわかったので付記しておく。

 この写真は東京モノレールの車内で13時50分に撮影したものである。直前の写真のタイムスタンプは13時48分で、発車前の車内が写っているから、このとき列車は羽田空港の駅を出発した直後で、まだ駅舎内の遮蔽された空間を走っていることがわかる。流れて見える光の筋は、駅名表示板かなにかだろう。

 次の写真のタイムスタンプは14時14分で、新橋駅前の景色が写っている。この時間だから、空は曇っているがまだまだ明るい。つまり三枚目の写真はサービス過剰もいいところで、よくもまあ平気でこんなウソをつけるものだ。

 写真の場合は改変された部分が視覚的に一瞬でわかるからいいけれど、文章に微妙な偏向を加えられたら困ったことになる。つまり見えもしない空、しかもまだ明るいのにそれを勝手に夕暮れに変えて見せてしまうように、一つの事実の解釈を巧みにある方向に誘導し、人々に悪影響を及ぼす恐れがあるということだ。ゲッベルスみたいにずるがしこい人物なら、当然権力者に都合のいい AI を開発しようと考えるにちがいない。要注意である。

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December 07, 2025

Daily Oregraph: 空中偶然芸術

 本日の最高気温は 8.3度。曇りのち晴れ。

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 これも偶然芸術の仲間に入れていいだろう。なかなか格調が高いと思う。

 偶然芸術は当然無作為である。いわゆる伝統芸術の臭みを嫌って、わざわざ突拍子もないものを展覧会場に持ち込んだりする一派もいるけれど、もちろんそれには作為が感じられるし、「あんたらにこれはわかるまい」式の一種の嫌味もつきまとう。

 前衛派のよさがまるでわからない鈍い男をもハッとさせるのが偶然芸術である。最初から人に見せようとかわからせようなどという気がまったくないにもかかわらず、「おや、あれはなんだろうか、おもしろいなあ」と思わせるのだからすごい。わかるもわからぬも勝手、見るも見ないも自由。

 とはいえ、そいつをみつけてシャッターを切り、えらそうに「偶然芸術」などと称して公開するというのもまたいやらしい行為であるといえなくもない(笑)。人間とは実に困った存在である。

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December 04, 2025

Daily Oregraph: 裏庭画報 雪積もる

 本日の最高気温は -0.7度。曇りのち晴れ。

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 昨夜から未明にかけて降った雪が、エゾヤマザクラの切り株の上にも積もった。

 初雪はすでに観測されていたけれど、積雪と呼べるのはこれが初めてである。わずか数センチほどの雪でも景色は一変するものだ。見苦しい枯草のほとんどが隠れて、ずいぶんスッキリした。

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 エゾノコンギクの綿毛はわずかに痕跡が残るばかりで、いよいよわびしい姿になった。どこかのだれかと同じだな。

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December 01, 2025

Daily Oregraph: 古い写真から-釧路ステーションデパート

 本日の最高気温は 11.2度。雨のち曇りのち晴れ。

 なんとなく古い写真を眺めていたら、こんな一枚が現れたので、全国一千万(推定)の釧路ファンのみなさまにぜひごらんいただきたい。

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 2004年1月7日に撮影した釧路駅である。なぜこの写真が目にとまったのか、おわかりいただけるだろうか?

 そう、釧路ステーションデパートのイルミネーションである。ネット検索してみたところ、現在は閉ざされている釧路駅地下にあったこのデパートは2004年5月30日に閉店したとある。そうか、すっかり忘れていたが、閉店したのはこの年であったか。

 かつてはデパート直通の改札口があったけれど、20年以上も前の話だから、若い市民のほとんどは知らないはずである。ジジイになった証拠かもしれないが、こんなつまらない写真を見ても無性になつかしさを感じるから不思議だ。

 しかし考えようによっては、思い出せるほどの過去だからなつかしいわけで、箸墓古墳を見物したって、(諸説あるも)卑弥呼ご本人のお顔はだれも知らないんだから、なつかしさがこみあげてくるはずはない。

 しかも古墳は現存しているというのに、考古学的価値はともかく(笑)、惜しいことに釧路ステーションデパートは地上から完全に消え去ってしまった。世のはかなさをしみじみと感じるのである。

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