Daily Oregraph: 5月22日 矢巾~盛岡~弘前
5月22日
矢幅駅からはわずか十数分、08:38に盛岡駅に到着。これから弘前へ向かう。
盛岡駅西口23番乗り場に到着した盛岡~弘前間の高速バス「ヨーデル号」。どうして「ヨーデル」なのかはわからないが、この区間は高速バスを利用するのがもっとも合理的だと思う。
鉄道を利用するとしたら、新青森までは新幹線、そこから普通列車に乗り換えて弘前まで所用時間2時間13分(新青森での待ち時間を含む)、運賃合計は6,910円となる(「乗換案内」による)。一方ヨーデル号は所用時間2時間13分(途中一度のトイレ休憩を含む)、運賃3,400円だから勝負あったである。
ヨーデル号の車内。三列シートではないけれど、ごらんのとおり車内はガラガラだったので、ゆったりと坐ることができた。
11時半ころ弘前駅到着。この町もずいぶん昔に一度訪れたことはあるのだが、町の景色は断片的にしか記憶に残っていないから、はじめて歩くのとほとんど変わらない。
駅のすぐ前に無人販売所があったのには少々驚いた。当然のごとくリンゴも並んでいたが、産地にもかかわらず5個で千円とは結構なお値段である。リンゴはいつの間にか高級品になってしまったらしい。
途中寄り道をしながら歩いていると、こういう西洋風建築が目についた。弘前にはしゃれた建物が多いらしいけれど、徒歩ではあちこち回れないから、残念ながらほんのいくつかを見かけただけに終わってしまった。
おいおいほんとかよ、今どきこんな建物が残っているのかと驚いたのが中央弘前駅である。ぼくは格調高い西洋建築よりもこういうのが好みだから(笑)、おおいに感心したのである。今となっては、駅舎の中を見物しなかったことが悔やまれる。
うろうろしていると、やっと今夜のホテルが見えてきた。このあたりの商店街はもちろん昔のままではないにちがいないけれど、全体にちょっと煤けた感じがする。「煤けた」というのはけなしているのではなく、ぼく好みだとほめているのである(笑)。半世紀前の京都の町並みは、駅前から河原町をまっすぐ北上すると、しばらくの間はこの数倍も煤けていたと記憶している。
この日のホテルは駅から少し離れているが、弘前公園はすぐ近くだったし、さいわい天気も回復しつつあったから、午後は公園内を散歩することにした。
観光客らしくお城見物をしたご報告は次回にて。
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