Daily Oregraph: 5月20~21日 大曲~盛岡~矢巾
5月20日
新幹線の車窓から、たっぷり水をたたえた水田風景をながめているうちに、
盛岡駅に到着。この町には半世紀以上以前に一度訪れたことがあるけれど、記憶はもうすっかり薄れてしまった。これほど立派な都会だったとは……
駅前で循環バス「でんでんむし」を発見し、バス停の時刻表を撮影しておいた。翌日は豪雨にたたられたから、今思えばこの日盛岡の町を歩いておくべきであった。
まずはホテルに落ち着くつもりで、盛岡駅から東北本線の三駅目である矢幅駅に向かった。駅舎は地方駅としては堂々たるものである。駅名は「矢幅」だが、この町の正式な表記は矢巾町。
これが駅前通り。勝手にさびれた田舎町を想像しているとビックリすることうけあいで、むしろ地方のからっとした新興都市といった印象を受けるだろう。
なんとこの町は昭和50年以降人口が増えつづけて、令和2年には約28,000人に達し、令和3年以降微減したとはいえ、令和6年で27,133人だという。地方の人口がどんどん減少しつつあるのにこの勢いを保っているのは、盛岡市に近いことと、岩手医大のキャンパスと付属病院があるせいだろうか。
特に理由もなくふらりとやってきた旅行者のいうことだから的外れかもしれないが、たいへん文化度の高い町という印象を受けた。
たとえば駅舎内にあるこの町設(と思われる)インフォメーションセンター。たまたま女子高校生に占領されていたので中に入いるのは遠慮しておいたが、いかにも余裕の感じられるしゃれた施設である。(写真は掲載しないが)駅前ではギターの弾き語りをしている男性もいた。
ちょっと買い物があったので駅から遠からぬショッピングセンターに行ってみたら、またビックリ。相当の規模の書店、すばらしい品ぞろえの酒類専門店をはじめとして、大型スーパーなどが完備している。釧路でいえば、釧路町にちょっと似た感じである。
5月21日
21日朝の矢幅駅前。雨の激しさがおわかりいただけるだろうか。
実はこの日午前中いっぱいかけて盛岡市内を見物し、午後は矢巾に戻って岩手医大のあたりまで散歩するつもりだったのだが、恐ろしい土砂降りのため計画が狂ったことは、すでに記事にしたとおりである。
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