Daily Oregraph: Windows 11 で JFD2 を使う
本日の最高気温は 0.2度。曇り。
本日はひさびさにパソコンの話。ひょっとしたらお役に立てるかもしれないので(千人に一人?)、おひまな方はどうぞ。
使用中のパソコンが不調になったのを機に、中古で Windows 11 の機種を購入した。ちょうどいいタイミングだろうと思う。
OSをアップグレードするときにいつも問題になるのは、愛用していたアプリが継続して使えるかどうかという点である。実際 Windows 7 からは Random House Dictionary のCD-ROM 版が使用不能になり、ひどくがっかりしたことを思い出す。
このたびは幸いすべて動作したのでホッとした。OED が使えなくなったらどうしようと心配だったからだ。ただひとつ手こずったのが JFD2 である。「なんだ、そいつは?」とおっしゃる方が大半だと思うので、下にお目にかけよう。
昔々 FD というファイル操作ソフト(いわゆるファイラー)が一世を風靡した……それをご記憶の方は相当のお年にちがいない(笑)。とにかく FD なしには生活できないという時期があったのだ。見た目は上の写真とほぼ同じであった。
その後 FD をそっくり引き継いだシェアウエアの WinFD が登場した。これは見た目も操作性も FD そのもので、実は今でもダウンロード可能だし、ぼくは登録ユーザーなので久しぶりに試してみたら、Windows 11 でも一応は動作するようだが、表示カラーが正常ではなくどうも挙動不審だから今となっては使わないほうがいいと思う。
そこで JFD2 である(完全なフリーソフト)。これも元祖 FD の直系といってよく、ぼくは Windows 10 ではこれを愛用してきた。
ところが Windows 11 では jfd2.exe が動作しないのである! 困った。指示に従って最新の java をインストールしてから再度実行したのだが、うんともすんともいわない。なかばあきらめかけて JFD2 のフォルダ(インストールは不要で、解凍展開したフォルダを適当な場所にコピーし、ふつうはフォルダ内の jfd2.exe を実行する)の中をよく見ると、
jfd2.jar の右に Executable (実行可能)という表示があるので、試しにアイコンをダブルクリックしてみると、このファイラーに使用するテキストエディタを選択せよというボックスが表示されたから、ぼくは TERAPAD というフリーソフトを使っているのでそれを選択した。
その後ダメもとでもう一度 jfd2.jar を実行すると、みごと JFD2 が起動したのである。あとはデスクトップ上に jfd2.jar のショートカット・アイコンを作ればいい。いやあ、よかった。ぼくは java の機能をまるで知らないけれど、なんでも試してみるものだ。
Windows11 で JFD2 をお使いになりたい方はぜひお試しいただきたい。また初めてという方も、一見とっつきにくそうでも慣れてしまうと用途によっては便利この上もないツールだから、どうかお試しあれ。
それにしても、いつも思うことだが、新しいパソコンを以前と同様の環境に整備するには恐ろしく手間がかかる。まず最低丸一日は覚悟しなければならない。それでも忘れていることはいくつもあるもので、なんだかんだと手直しして、結局数日はかかってしまうだろう。
パソコンいじりが楽しい時期もあったけれど、今はちがう。なんだかむなしいのである。
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