Daily Oregraph: ナナカマドに思う
本日の最高気温は 19.5度。晴れ。
南大通の街路樹はナナカマドが多い。ちょうど真っ赤な実が見ごろであった。
ナナカマドは油断していると恐ろしく成長する。わが裏庭にあった木もぐんぐん伸びて枝先が二階の屋根を圧迫しはじめ、恐怖を感じるに至ったので、昨年業者に伐採していただいた。
せめて実が甘ければいいのだが、顔がゆがむほど苦いときている。だからよほど広い土地をお持ちでないかぎり、この木を植えるのはおすすめしかねる。
なんども申し上げたように、ナナカマドにかぎらず、うかつに木を植えてはいけない。いつの間にかに成長して、「まさか、冗談だろう!」と呆れるほどの大木になってしまうのだ。もちろん世の中万事金で解決できるけれど、ぼくは〇中〇蔵氏のようにあこぎなピンハネでもうけた大金を持ち合せていないから、たかが木を一本切り倒すのにかかる数万円の出費がひどく痛いのである。
以前隣家に枝が侵入した立派なヤマモミジを泣く泣く(つまり木を惜しんで涙し、出費を悲しんで落涙したわけ)伐ったことがあるけれど、そのヤマモミジの種が発芽したらしく、去年地上に姿を現わした。今年はさらに成長したので、放置すれば恐ろしいことになりそうである。今ならまだノコギリで始末できるから、冬になったら伐るつもりだ。
さらに何の木だろうか(ひょっとしたらナナカマド?)、今年になってヒョロリと出現したのが一本。最初はずいぶん大きな雑草だと思っていたのだが、先日さわってみたら、なんと明らかに木質なのであった。こいつもこの冬には始末せねばならぬ。
笹や雑草と格闘し、木を相手に一戦交えるとは……ああ、一体おれはなにをしているのだろうか?
Comments
我が家の庭先の通りと駐車場の間のわずかなコンクリートとアスファルトの隙間に、気が付くと山椒が芽を出しまして…山椒はオスとメスがそろわないと実を付けないとも聞きましたので実はあきらめて、一定の太さになったならば切り倒してすりこ木でも作ってやろうと大切にしているのですが、こいつがなかなか大きくならない。目を出してから20年は立とうとしているんですが、いまだおもちゃのすりこ木を作るぐらいの太さしかなくって。私が生きてるうちにすりこ木は完成するのでしょうか?
Posted by: 三友亭主人 | October 21, 2023 06:57
>三友亭さん
木はできれば伐りたくないんですが、狭い土地だと大木を放置できないので、やむをえないんですよ。
山椒のすりこぎというのは見たことがありませんけど、きっといい香りがするんでしょうね。
Posted by: 薄氷堂 | October 21, 2023 21:04