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April 30, 2021

Daily Oregraph: USBメモリ ファイルソート物語

 本日の最高気温は13時現在で8.9度。雨。風やや強し。

 宣言どおり昨日は畑仕事をした。まだ少し早いけれど、小松菜と水菜の種をまいた。

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 さて今日のテーマは USBメモリに保存した曲をソートした順にプレーヤーに認識させる方法について。例によってマイナーな話だが、最近は USBメモリで音楽を聴く方が増えたし、このたびプレーヤーの機種によって仕様がちがうことに気づいたので、メモを兼ねて記録しておきたい。お困りの方がおいでかもしれないからだ。

 エクスプローラーで開けば曲名がアルファベット順にそろっていても、CDプレーヤーではその順番に再生されない。ぼくの TEAC CD-H750 の取扱説明書には(今読み直してみたが)その説明がないから、最初はとまどったけれど、

 (a) フリーソフト UMSSort でメディアを指定して「まとめてソート」→「ファイルのソート」→「反映」(ソート結果を反映するの意味)を実行すれば、以後その順番で再生されることがわかり、問題は解決した。CD-H750 ではアルファベットでも日本語でもソート結果が生きるのである。

 ところが marantz CD6007 は曲者で、以上の操作ではソート結果を受けつけないのだ。それを解決するためにはフリーソフトの Mp3tag が必要である。具体的には、

 (b) Mp3tag を起動してメディアを指定し、全ファイルを反転させて「ファイル名」の欄がアルファベット順に並んでいることを確認→「ツール」→「自動ナンバリング・ウィザード」を実行する。その結果、「トラック」の項目(隠れている場合は右側へずらすと見える)にトラック番号が記録される。

 その後上記 (a) を実行する。

 これで無事ソート順(トラック番号順)に再生されるようになり、めでたしめでたしと思ったら、marantz さんは一筋縄ではいかなかった。

 ファイル名がアルファベットの場合はまったく問題ないのだが、日本語全角文字の場合は、なぜかトラック番号は無視されるのである。これには首をひねった。あれこれ考えた末に思いついた方法は次のとおり。

 (c) もとのファイル名が 「山田太郎 ○○の歌.mp3」だとすると、ローマ字の読みを頭に付けて、「Yamada Taro 山田太郎 ○○の歌.mp3」に変更するのである。ファイル数が多い場合は手間がかかるけれど仕方がない。次回からはファイルを保存する際に一手間かければいいわけだ。

 その上で (b)→(a)の手順を踏んで問題は解決した。

 整理すると、 (c)(必要な場合のみ)→(b)→(a)を実行すれば、ほとんどのメーカーの機種に対応すると思う。プレーヤーを買い換えても問題がないように、最初からこの手順をすべて実行しておいたほうがいいだろう。

 これほどの手間をかけなくても、パソコン→USB-DAC を利用すれば選曲はきわめて容易で、便利この上もない。こんなに楽をしていいのだろうかと思うほどである。

 しかし音楽を聴くのにいちいちパソコンを起動するというのもシャクにさわるから(笑)、CDプレーヤーや USBメモリ・プレーヤーには十分存在価値があると思う。CDが廃れはじめているのは確かだけれど、LPレコードプレーヤーが絶滅していないことからもわかるように、CDプレーヤーが地上から消滅することは当分ないだろう。

【付記】"&" は曲者

 USBメモリにはつらくあたる(?) CD6007 だが、上の記事を書いた後でもうひとつ注意点がみつかったので付記しておく。

 上記手順をすべて実行した結果、曲順が

Adam Smith - Good Morning 1.mp3 (トラック番号 1)
Adam Smith - Good Morning 2.mp3 (トラック番号 2)
Adam Smith & David Hume - Quiet Night.mp3 (トラック番号 3)

になったとしよう。トラック番号順だと当然 Good Morning 1 からスタートするはずだが、実際には Quiet Night が先に再生される。

 ほかにも "&" の混じったファイル名で同じ現象が起きる。どうやら & 記号を優先するらしい。結局 & → and に変更して作業をやり直せば、めでたくトラック番号順に再生されることがわかったけれど、いったいどこまで気むずかしいのだろうか。

 USBメモリ端子を利用してファームウェアを変更できるといいのだが、無理だろうなあ。リモコンで一発選曲できない点も含めて改善の必要がありますぞ、marantz さん。

 さらに引用符(')も優先されることがわかったので要注意。もちろん & にせよ引用符にせよ、再生の順番が狂わないかぎり変更または削除する必要はないので念のため。

【付記2】

 もうひとつ問題のあることがわかった。ディレクトリ(フォルダ)ごとのファイル数制限である。実は TEAC の CD-H750 にもこの制限はあったのだが、実用上さほど問題にはならなかった。しかし marantz CD6007 では1フォルダあたりの認識可能なファイル数が TEAC の半分しかないことに気づいたのである。もちろん新しいフォルダを作ればすむ話だけれど、ユーザーにとっては重要な点だと思うので、明日の記事で詳しく書くつもりだ。

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