Daily Oregraph: 裏庭画報 ハキダメギク
本日の最高気温は15.6度。朝のうちは晴れて暖かかったが、午後からは曇って風が冷たかった。
裏の畑で現在猛威をふるっているのは、以前にもご紹介したと思うが、ハキダメギク。いかにもひどい名前であるが、牧野先生の図鑑によれば、北米原産で、18世紀終りにはパリ植物園や英国のキュー植物園で栽培されていたというから、たぶん珍しがられていたのだろう。
牧野先生曰く、「掃溜菊の意で著者の命名」と。どういうおつもりかは知らないけれど、先生、それはちと酷ではありませんか(笑)。
さてクリスティの中編集第二番目の作品を読み終えた。なかなかおもしろかったけれど、一ヶ所いちゃもんをつけたいところがあるので、あえて作品名を伏せておく。
殺されたある資産家の長男の嫁が、実はその資産家に恨みを抱く一家の娘だったというのだが、いくらなんでも設定に無理があるのではないだろうか。たとえ偽名を名乗っていたとしても、彼女の素性など調べればすぐにわかる話だし、家の格にやかましい英国で資産家が嫁を迎える以上、一切調査しないというのは不自然だ。それに結婚式にはふつう嫁の親族が現われるだろうから、だれもがその場でおかしいと考えるはずだ。う~む。
ミステリーの女王にケチをつけてしまった。ごめんね。
Comments
ハキダメギクとは確かにひどい名前ですよねえ。
他にもあんなに可愛らしいのにイヌフグリなんて名前の花もありますしねえ。
名前を付ける人って、どんな感覚でつけてるんでしょうねえ。
Posted by: 三友亭主人 | October 14, 2020 22:05
>三友亭さん
イヌフグリはちょっとユーモラスな感じがしますけど、ハキダメギクはどうもねえ……(笑)
> 名前を付ける人って、どんな感覚でつけてるんでしょうねえ。
たとえばアベノミクスなんて図々しいのもありましたね。
Posted by: 薄氷堂 | October 15, 2020 10:44