Daily Oregraph: 7月も終りかよ
いくら引きこもりが得意だとはいえ、たまには遠くへ行きたい。もちろん当分は行きたくても行けないから、家の近くをうろうろ歩くしかない。
似たようなコースをうろついているうちに、いつの間にか7月も終りになり、影が少しずつ長くなってきたように思う。
しばらく忘れていた裏庭のグースベリをチェックすると、ほんのり色づきはじめていた。かくして時間はどんどん過ぎ去っていく。
ぼちぼち小説の世界に復帰しようと考え、ジャック・ロンドンの The Sea Wolf (1904年)を読了。たいへん面白い冒険小説なのだが、後半ではインテリ美女の登場する純愛物語が入り混じるところはやや不満であった。インテリじゃなくて野性的な女ウルフを登場させれば、まったくちがった展開になったと思う。
次は本棚に30年間以上眠らせていたサミュエル・バトラーの Erewhon (1872年)に取りかかる。このタイトルをご存じの方も多いとは思うが(たぶん……)、これは nowhere のアナグラム(綴り換え)、つまり「ドコニモアリマヘン国」を意味する。
なにしろ30年ものだから紙も黄ばみ、相当熟成が進んでいるんだから、おもしろくないはずはないし、やっと19世紀に戻れたのがなによりもうれしい。
Comments
私の実家には「すぐり」が植えてありまして、上の「グースベリ」を見たときに短絡的にそう思ってしまったんですが、若干種類が違うようですね。「グースベリ」は「西洋スグリ」・・・
夏に入るころその実を、色づくことを待ちもせず、摘んでは食べ、摘んでは食べそしていたことを思い出しました。そして・・・そんなに美味しくなかったことも(まあ、それでも食べていたのは他に食べるものがなかったから)・・・
Posted by: 三友亭主人 | August 01, 2020 07:54
グーズベリって、なじみが無い!
ブルーベリーの仲間ということにします。(決定!)
当家のギョウジャニンニクは届いた頃より
小さくなり風前の灯です。
Posted by: しょうちゃん | August 01, 2020 08:17
>三友亭さん
> 色づくことを待ちもせず、摘んでは食べ
青いグールベリは酸っぱくてまずいですから、飢えたガキども(失礼(笑))は、つまみ食いしてバカにするんですが、完熟して褐色になったものは甘くてうまいですよ。わが家のグースベリは、食べごろになるとほとんど盗まれてしまい、ぼくの口にはめったに入りません。
>しょうちゃんさん
グースベリとブルーベリーは科がちがいますけど、ベリーというのは幅広いので仲間であることはまちがいありません。昔々は主にブドウを指していたそうですが、今では大勢力になっています。でもスコットランドと北イングランドでは、ベリーといえば主にグースベリを指すとのこと。
わが家のギョウジャニンニクは袋がけをさぼっているうちに生い茂る雑草に隠れてしまい、とうとう今年はできませんでした。もし来年また花が咲いたらチャレンジしてみますね。
Posted by: 薄氷堂 | August 01, 2020 21:02