Daily Oregraph: 石炭列車最後の冬
またしてもうっすらと雪が積った。ほんの 2センチほどなのだが、線路の回りは除雪していないから、雪はもっと深く見える。
ひょっとして石炭列車は通らないかしらと思って来てみたけれど、やはり列車は来なかった。決まった時刻表がないため、列車に出会えるかどうかは運任せなのである。
採炭量の多かった当時は散歩中にしばしば列車をみかけたし、夜には汽笛の音が自室まで届いたものである。最近はさびしくなったなあ、と思っていたら……
昨日の北海道新聞朝刊の記事である。残念、ついにこの日が来たか。
昭和、平成という区切りとは別に、一つの時代の終りを迎えたような気がする。
列車の写真を撮ることができなかったので、当ブログ2012年1月9日の記事をごらんいただければ幸いである。
Comments
まだ石炭を運ぶ列車が走っていたことが少し驚きです。
私の故郷、山口県宇部市の海底炭田は、約半世紀前に閉鎖し、しばらくはトロッコの線路や、貯炭場が残っており、男の子は施設内に入り込んでトロッコに乗って遊んでいましたし、ボタ山のてっぺんからスレート板に乗って下まで滑っていました。
今は炭坑の線路、建物は跡形もなく、道路ができ、市営住宅が立ち並んでいます。歴史の終わりはどの国、どの時代も共通でさびしいものですね。ただし、新しいものも登場します。北海道は洋上風力発電所が、今後建設されるそうです。それらの廃止時期は気の遠くなるような未来でしょうか。
Posted by: トニー | February 09, 2019 10:14
>トニーさん
宇部にも海底炭田があったとは、不勉強にして知りませんでした。
時代の流れだからやむをえないとはいえ、石炭列車の線路沿いは子どもの頃からの散歩コースでしたから、ほんとうに残念です。
Posted by: 薄氷堂 | February 09, 2019 21:08