Daily Oregraph: ひび割れた景色
今日の港町岸壁。
22日にはほとんどゼロだった氷が、だいぶたまってきた。ただしずいぶん薄っぺらい氷である。見た目もちょっと不気味で、最近とんとみかけなくなったヒビ・アカギレを思い出させる。
栄養のゆきわたった今どきの若者なら「え~、うそ~」というかもしれないが、かつてガキどもがハナを垂らして遊び回っていたころは、冬になれば手の甲には縦横に溝が刻まれ、どうかするとそこから血がにじんだりしたのである。
ヒビ・アカギレは19世紀イギリスの小説にも登場するが、明らかに栄養不良が原因であろう。アカギレを身に沁みて知っているのは、たぶん昭和20年代後半生れあたりまでではないだろうか。
栄養状態が改善されるとともに、はなたれ小僧はいなくなり、ヒビ・アカギレは姿を消した。しかし人間それに比例して賢くなるかというと、そうともいい切れないから不思議である(疑うものは某首相を見よ(笑))。
いやはやとんでもないものを連想してしまった。
Comments
大和もここの所寒い日が続いていますが・・・
そちらとは比べ物にはなりませんからねえ(その分、大変な夏があるんですが)。
>ガキどもがハナを垂らして遊び回っていたころ
そのころ私達のジャンパー(アノラックっていってたかなあ)の右の袖は、そのハナでてらてら光っていたものでした。
Posted by: 三友亭主人 | January 27, 2018 08:02
>三友亭さん
三友亭さんが戦後はなたれ派とは意外です。
> 右の袖は、そのハナでてらてら光っていたものでした。
う~む、はなたれ派にまちがいありませんね(笑)。
Posted by: 薄氷堂 | January 27, 2018 12:50