Daily Oregraph: 太陽のめぐみ
本日の最高気温 15.0度。しかし天気はよし、風は弱し、体感的には18度といってもおかしくはなく、歩いているうちにうっすら汗がにじんできた。
太陽とは実にありがたい存在である。暖かい光を浴びていると、お天道様あっての人間だなあとつくづく思う。
おじいさんが縁側でひなたぼっこをしながら煙管で一服しているとなりでは、ネコが体をまるめてウトウト昼寝している。浜のほうからは、昆布を干す匂いがふわりと漂ってくる。
おじいさんには大して学問はない。東大にもハーバードにもまるで関わりはないし、おまけに頭もハゲている。もちろんそう豊かではないから、贅沢とは無縁である。
しかしおじいさんはいい顔をしている。ときどき空を見上げては、まぶしさに目を細めているが、庭先に孫が歓声を上げながら駈け込んでくると、うれしそうに顔をくしゃくしゃにして微笑する。
おじいさんこそ太陽のめぐみをもっともよく知る人である。
……と、松竹大船調の想像をしながらの散歩であった。おじいさん役はもちろん笠智衆(笑)。
Comments
お天道様はほんにありがたくございまするなあ・・・
などとついつい思ってしまう昨日と一昨日でした。
10月の声を聞いてからお天道様とはほとんどお会いすることが出来ず寂しい思いをしておりました。
Posted by: 三友亭主人 | October 28, 2017 05:32
>三友亭さん
今日はちょっと不安定な空模様でしたが、お天道様は顔を出してくださいました。ありがたや、ありがたや。
> 10月の声を聞いてからお天道様とはほとんどお会いすることが出来ず
悔い改めよ。さすればまた日の照る折もあるでありましょう。
Posted by: 薄氷堂 | October 28, 2017 17:24