Daily Oregraph: 若者よ、投票しよう
なにを血迷ったか、この三日間、旧東栄小学校のグラウンドを一周だけ走っている。
たった一周というなかれ(笑)。今度の選挙の投票率が上がることを願って、こんな慣れないことをしているのである。
ぼくの立場はハッキリしていて、戦後最低最悪、時代錯誤の危険な政権に Non という意思表示をしようというものだ。しかしそもそもぼくには支持政党というものがないから、戦略的に選択するしかない。自分なりにダメ度の☆印が少ないと判断したところに投票するわけだ。
もちろん人によって立場はちがうから、どこに投票しようと勝手に決まっているけれど、新たに選挙権を得た若い諸君にお願いしたいのは、自分の頭で考えようということ。読み書き算数に苦労せず、一応の分別さえあれば、たいていのことは自分で判断できると思う。
目上の知人はもちろん、親、兄弟、友人から投票先を依頼されたときは、無用の摩擦を避けるため、得意のジャパニーズ・スマイルを活用して、適当にあしらっておけばよろしい。しかし独立した人格である以上、投票先はあくまでも自分で決めなくてはいけない。
夫が自民党に、妻が共産党に一票を投ずるという夫婦は現実には少ないだろうが、それもまたよし。配偶者に投票を強要するような関係よりも健全というものだろう。後援会入会申込書に家族の名前まで書かせるのは人をバカにした話だし、とんだ見当ちがいである。
世の中には社員に選挙運動をさせたり、演説会のサクラに動員したりする、思想信条の自由をわきまえぬ不見識な企業もあれば、組織がその力ににものをいわせて投票を誘導することもあるだろう。そんな場合でも、自分の意に反する投票はしない。そのための無記名投票なのだから、面従腹背もおおいに結構だと思う。
選挙権というのは義務ではなく、所得の別なく与えられた権利である。しかもこの権利が確立するまでには、多くの人々の並々ならぬ苦労があったのだ。大多数を占める中低所得層こそこの権利を自覚的に行使しなくては損というものだろう。
かく申すこのジジイがいい例だけれど、年齢を重ねれば常に正しい判断ができるというものではないことは、ちょっと世間を見ればすぐにわかると思う。だからこそ、自分の頭を信じて投票してほしいと願うのである。
若者よ、投票に行こうではないか。柄にもなくえらそうなことを書いたけれど、校庭一周、やっとのことで走るこのジジイだって行くんだから。
Comments
無党派層です。
恥ずかしながら、今まではお願いされたところに適当にしていました。心底反省しています。
職場のガチガチの自民派の方が、息子さんと話し合われて、今回は共産党にするとのことで大変驚きました。
どの国とも敵対しない、八百万の神々が共存する不思議で平和な日本が好きなので、よくよく考えて投票します。
Posted by: 薄氷堂さんに一票 | July 06, 2016 10:53
>薄氷堂さんに一票さん
いらっしゃいませ。ぼくに一票くださっても無効票になりますので(笑)、どうかもっとマシなお方にご投票ください。
組織票で選挙が決まるのはおもしろくないし、共同通信のなにやら魂胆のありそうな世論調査(投票率を下げるのが目的?)どおりの結果になるのはもっとおもしろくありません。
とにかく無党派層が重い腰を上げて、投票率を上げるしかないと思います。
> 八百万の神々が共存する不思議で平和な日本
我の強い神様が二人だけだと戦争になりますが、八百万もいれば、たまに口げんかはしても(笑)、結局平和共存するしかありませんからね。
Posted by: 薄氷堂 | July 06, 2016 20:55