Daily Oregraph: 大川町散歩
港文館の裏手あたりに車を停めて、大川町まで往復30分の散歩。これを繰り返せば、いつかは根室にたどり着く計算なのだが……
今日はつまらぬ空想抜きでノンキに歩くことにしよう。
幣舞橋南側のアンダーパスを抜ければ、
河畔はこぎれいに整備され、さすがは道東の拠点都市としての貫禄を示しているけれど、平日のせいもあってか、人影はまばらである。
上流側に見える橋は久寿里(クスリ)橋である。
今日はじめて知ったのだが、ここは「おおかわ広場」というらしい。「おおかわ」はもちろん大川町に由来するのだろう。
港町、入舟そして大町のあたりはひんぱんに歩くのだが、大川町方面に足を運ぶことはめったにない。せいぜい数年に一度くらいであろうか。
川沿いにしばらく進むと、今日の目的の建物があった。壁の文字は薄れているけれど、健在だったのはなによりである。
ファイルをチェックすると、2007年5月6日撮影の写真がみつかった。ほとんど建物の変っていないことがわかる。
この建物の前を画面右手(南)に進むと、
橋南幹線通りに出る。わずか30分の散歩だから、この通りを前進して幣舞橋まで戻るわけだ。
書道塾あり。
貸間あり。
そして本日第二の目的である木造家屋も健在で、ほんとうによかった。実はもう姿を消したのではないかと心配していたのである。
右側はシューズやバッグなどの修理屋さん。いっそうのご活躍をお祈りしたい。
昭和風の床屋さんもまた歴史のある大川町にはふさわしい。
歴史があるといえば、ぼくのメインバンクである日銀釧路支店もそうだ。
日銀は別の場所に移転したから、幣舞橋の手前にあるこの風格ある建物は現在空家になっており、再利用の道を探っているらしい。
母さん、日銀の刷つたあの大量のお札どうしたでせうね……などとつぶやきながら、ふたたび幣舞橋の下をくぐって現実に戻る。
さて明日からは年賀状にでも取りかかるとしようか。
Comments
>母さん、日銀の刷つたあの大量のお札どうしたでせうね……
母:株買ったわよ〜。天井で。
Posted by: 中川@やたナビ | December 18, 2015 23:39
>中川@やたナビさん
えっ、年金で株を買っちゃったの、母さん?
ついでに引用句集で money を引いてみたら、
金は第六感みたいなものだ。なければほかの五感が満足に働かない。-サマセット・モーム 『人間の絆』より
道理で最近ぼくの五感がめっきり衰えたような……
Posted by: 薄氷堂 | December 19, 2015 08:59