Daily Oregraph: ちょっとだけ沼尻
今朝は湖畔をちょっとそれて、沼尻のあたりを歩いてみた。
写真中央の水路は春採湖から流れ出る春採川である。正面に見える小さな鉄橋をご記憶いただきたい。
これは2005年11月19日に撮影した写真だが、踏切の手前に鉄橋が見える。水路はその真下から左へ(つまり南へ)向かって流れているのである。
沼尻という地名は湖の端っこというところに由来するのだろう。なお画面左手の家並みの向こうに千代ノ浦漁港がある。
鉄橋の次にかかっている橋がこちら。
春採川のはずなのに沼尻川と表示されている。以前も書いた記憶があるけれど、ぼくはこれがどうも納得できないのである。大河の名称が途中から変る例のあることは承知している。しかしこれほど短い水路でそんなことがあるものだろうか。
しかも……
沼尻橋ならともかく、はるとりはし(春採橋)とはなんたること。白か黒かハッキリさせてもらいたいものだ。
お役所に苦情を申し立てて、妙なクレイマー扱いされては困るから黙っているが(笑)、ますます納得できないのである。
橋を渡って千代ノ浦方向へ数歩進めば、そんなつまらぬ不満をケロリと忘れるのも毎度のことである。
おや、こちらのお店(2005年11月19日撮影)はいつの間にかご商売をおやめになったらしい。
この道路は週に何度か車で通っているのに気づかなかったのは、ちょっとショックである。車と徒歩とでは観察力がこれほどちがうものだろうか。やはり歩かなくてはいけない。
角を曲がって千代ノ浦漁港方向を見る。漁港が整備されてからずいぶん変ったけれど、ここだけは昔の面影がわずかに残っている。
おやおや、こんな場所でスピード違反でもあるまい。なんともお気の毒に! と、人様の不幸を横目に、車を停めてある湖畔に戻る。
カント先生の散歩とは大ちがいで、歩きながら星雲説を思いつくなんてことはない。たとえ通りすがりにリンゴが枝から落下したって、実を拾うことしか考えないだろう。所詮は凡人の散歩、よしなしごとが次々に浮かんでは消えするだけである。
いつもぼくのつまらぬ散歩におつきあいくださるみなさまには、これこのとおり、深くお詫び申し上げる次第であります。
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