Daily Oregraph: 灯台いまだ遠し
ひさびさの雪は、幸いたいして積もらなかったが、途中からミゾレに変ったので道路はびしょ濡れである。それが凍りついたら厄介なことになる。月曜日は早朝から車で出張の予定だから、ちょっといやな感じがする。
このところたるんでいるから、活を入れるために数日前からヴァージニア・ウルフの『灯台へ(To the Lighthouse)』に取りかかった。たしか三十年ほど以前に70頁ほど読んで放り出した小説である。
それも道理、決してすらすら読めるような作品ではない。波瀾万丈のストーリーが展開するわけでもない。むずかしい将棋を指しているような案配で、次の一手、いや次の頁に進むまでにえらく手間がかかる。
実に厄介な小説だが、今度こそ途中で放り出さずにつきあってみるとしよう。無事灯台へたどり着けるかな?
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Comments
こんにちは!
ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』ですね。
これ、日本語で読んだことがありますが、
ものすごい催眠作用がありまして、
読了するのに時間が香方と覚えています。
描出話法で意識が延々と……
Posted by: 只野乙山 | January 18, 2015 09:16
>只野乙山さん
ほんとに疲れる小説ですね。翻訳で読んでもけっして楽ではない種類の文章だと思います。
動詞のすぐあとに長々と挿入部がつづき、忘れた頃に(笑)ひょっこり目的語が出てきたり、代名詞がどっちを指しているのかわかりにくかったりで、あちこち誤読している可能性大です。
しかしハッとするほど繊細微妙な表現がちりばめられていますし、まったくつまらないかといえばそうでもありませんね。さほど長編ではないので、いっぺん読み通してから再読しようかと考えています。
Posted by: 薄氷堂 | January 18, 2015 22:03