Kyotorogy 2014: 十三徘徊 (2)
2014年10月7日。一夜明けて、I君は二日酔いで顔色が冴えないけれど、ぼくは alive and kicking、ピンピンしている。日頃の鍛錬のたまものであろう。
彼はコインランドリーでたまった洗濯をしてくるというから、ぼくはその間散歩をすることにした。まずはあらためてションベン横丁を見物しようと駅前へ向かう。
へえ、十三だからトミーか(笑)。小便小僧はションベン横丁の縁であろうか?
ションベン横丁では今年の三月に火災があったらしく、現在もなお復興中と聞く。道理で焼け焦げた跡もあれば、あちこちに工事中のシートも目立つわけだ。
酒場のメニューがおもしろい。ポパイ炒めとはほうれん草の炒め物であろうか? 油はオリーブだな。
このあと方向を転じて淀川を見に行く。
阪急の電車がひっきりなしに川を渡っていた。右手にちょっと見えるのは十三大橋である。橋の向こうはつまらなさそうだったから、すぐに引き返すことにした。
十三のフェルメール。トミータウンの小便小僧もそうだが、人目を引くことにかけては、大阪人には特別の才能があるらしい。
つづいては十三フレンドリー商店街。ぼくにとって旅先でのなによりの楽しみは、路地裏、神社、そして商店街なのである。
ここはかなりの規模の商店街で、人出も多く繁盛していた。最近の地方都市ではこうはいくまい。
おばちゃんたちの足はやはり自転車。
八百屋さんの店先の写真は50年もたてば立派な歴史資料になるから、みなさまにもぜひお撮りになるよう勧めたい。
スイカ一切れ100円というのには感心した。値段も手頃だし、持て余さずにすむから、独り暮らしの人には助かるサービスだと思う。
商店街は変化に富んでいるから、超大型スーパーの店内をうろつくよりはずっと退屈せずにすむ。一円も使わずにぶらぶら歩きを楽しむとは、なんだか申し訳ないような気もする。
さていよいよ日本橋へ出かける時間になったようだ。
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