Kyotorogy 2014: 都に降る雨
このたびの滞在中はおおむね好天に恵まれ、雨はほんの数日しか降らなかった。好天は結構なのだが、10月の半ばまで暑いのには閉口した。28度、29度といえば、釧路では真夏でもめったに経験しない高温である。
雨が降りそうになればなったでむしむしするし、こんな土地をかつて都にした連中の気が知れない。いよいよ釧路の時代が到来したと確信したのであった。おれは21世紀の遷都くんになろう。
10月22日の京都市内。小雨がぱらついていた。雨の日はたいてい部屋にこもっているのだが、この日は大阪の友人と約束があったので、河原町から阪急に乗らねばならぬ。
時代祭による大渋滞の中、ひとつ手前のバス停で下車して歩く。この程度の雨で傘はささない。
なぜか「都に雨の降る夜は……」という霧島昇の歌を思い出した。
午後四時過ぎに着いた十三も小雨。やはり傘をさすほどではなかった。
夕食は友人のアパートでスキヤキ。上等の牛肉をどっさり用意してくれていたが、ぼくはそんなに食えやしない。その好意だけで腹一杯だよ。
釧路ではほとんど話し相手のいない話題に花が咲き、湿った心がいつの間にかからりと晴れた。人生捨てたものではない、生きていてよかったと思った。
-おい、おれより先に死なないでくれよ。
友人はそういってくれたけれど、さてどうなるか、ぼくに自信はない。
さてやっと写真の整理(といっても簡単なレタッチ程度)が完了したけれど、それをどう料理するかは別問題である。う~む、どないしましょ。
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