Daily Oregraph: 裏庭画報 シャク
シャクは夏を代表する花のひとつである。涼しげな感じがしていい。どことなく深山幽谷の景色を思わせるけれど、背景に板塀がちらりと見えるのはちと情けない。
一時間ちょっと草むしりをしてから、小松菜の種をまく。こういう作業のあとは、しばらく読書する気分にはなれない。意欲が途切れてしまうのである。
最初は気楽に読み飛ばすはずだった『瀬戸内海』だが、なかなか先へ進まない。ときどき顔を出す日本や日本人に対する彼の苛立ちに、少々気が重くなるせいもある。もちろんすべて共鳴できるわけではないが、最近はびこっている低レベルの排外主義を思い合わせると、たしかに当たっているなあと納得できる指摘も少なくないのである。
そんなわけで、すいすいとはかどるのはウィスキーだけ。
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