Daily Oregraph: スコッチが丘
つまらぬ写真でまことに申し訳ないが、本日は外出しなかったので二階の窓からむりやり一枚。ああ、今日もまた日が暮れていく。
小人閑居してちょっぴりお勉強し、『嵐が丘』はやっと226頁、第1巻第3章(通算22章)に入った。この章の出だしは、
Summer drew to an end, and early Autumn-
夏を冬に、秋を春に書き換えれば、ちょうど今の季節に相当する(それにしてはまだ寒すぎるけれど)。思えばこの小説とのつきあいは長く、登場人物はもちろん、作者までがだんだん他人とは思えなくなってきた。
最初に読んだのはもういつだったか忘れたくらい昔の話である。二度目に読み終えたのは昨年の4月20日、三度目が6月3日だから、今回は異常に時間がかかっているけれど、もちろんそれにはわけがある。人間、一生に一度はこういう読み方をしておいても損はなかろうと思っているのだ(だからといって、一文にもならないけどさ……(笑))。
なにごともまずかたちから入るのが常道ゆえ、エゲレスの酒を飲めばよかろうと、
スコツチをいくら飲んでも飲みこめぬ
嵐が丘にも春は来にけり
結局この一年間、はかどったのはスコッチだけというおそまつ。いくらなんでも一頁あたり一本とまではいかないが……
ヨークシアの谷間を流れる雪どけの
水で割りたる酒を飲みたし
などという他愛のない夢をみつつ、今宵もまた飲むのでありましたとさ。
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