アサリとタラのあらを鍋に放り込み、野菜を入れる段になって、ああ、今日はネタがなかったのだと気づき、あわてて一枚だけ撮った生存証明写真。
なんだかタラに恨みのこもった眼でにらまれているような気がする。迷わず成仏してくれ……と骨までしゃぶって食べたら、いや、うまいのなんの。タラはやっぱりあらが一番、鍋にして食う分には身はいらない。
最後に啜るスープがまた絶品。淡泊にしてどこまでも深みのある味わいを楽しみつつ、貧乏人がこんな贅沢をしていいのだろうかと、ついうっとりしてしまうのである。
人はパンのみにて生きるにあらず。たまにはタラを食えという教えだと思ったが、ちがったかなあ(笑)。
Comments
タラとアサリですか・・・そいつがうまそうだ。
実は先日近所に出来たスーパーが・・・さすがに粗だけは売ってくれないんですが、タラを丸々一匹買うことが出来て、それを家に持って帰っては、まずは身で鍋をして、次の日はアラで味噌汁をして・・・ってな贅沢をしてしまいました。もちろん肝の方は味噌汁に・・・
これで、880円。家族4人(私より大きいのが二人いる)の食事としては、贅沢ではないか・・・
Posted by: 三友亭主人 | November 18, 2013 23:04
北海道に行って、何感動するって
それはやはり魚の美味さです。
もう一つ、スーパーを巡って
ああ、うちの近くにこんな魚を売っていたらなあと
思う瞬間。
沖縄では絶対にない感動ですよ。
ああ、たら。うまそうな、たら。
Posted by: 根岸冬生 | November 19, 2013 00:37
こんにちは!
タラのアラ、こっちではめったに見かけないんです。
というか、今まで一度も見たことがない。
タラの切り身だけだと、いささか上品すぎて、
もう少し何かパンチの効いたものが、と思ってしまうのです。
なるほどアサリと合わせると、とてもおいしそうですよ。
「淡白にして深みのある味わい」、ううむ、
想像するだに旨そうで、うらやましい限りです。
Posted by: 只野乙山 | November 19, 2013 16:49
>三友亭さん
>これで、880円。
おお、それは決して高くはないと思いますよ。よかったですね。
タラは捨てるところが少なく、食べごたえのある魚。三友亭さんに食べられて極楽往生したことでしょう。
Posted by: 薄氷堂 | November 19, 2013 20:15
>根岸冬生さん
沖縄の魚を食べたことはありませんが、根岸さんがそうおっしゃるからには、魚は北のほうがうまいのかもしれません。
タラのあらがたやすく手に入るのは漁港の特権、まことにありがたいことです。
Posted by: 薄氷堂 | November 19, 2013 20:18
>只野乙山さん
タラの身はうまいものですけれど、それだけで鍋にするのはちと淡泊すぎるかもしれません。
あらは実にいいダシが出ます。アサリもよし、ハマグリもよし、貝といっしょに鍋にすると絶妙の味わいですよ。ああ、生きていてよかったとシミジミ思うことうけあいです。
……というより、タラの鍋を食うために生きているのかも(笑)。
Posted by: 薄氷堂 | November 19, 2013 20:22