Daily Oregraph: 芸のない話
いよいよネタ切れ。かくなる上は、もうこれしかない。昨日の昼食である。
ひさびさに食べた竹老園のもりソバ。芸もなにもあったものではなく、ただシャッターを切っただけというおそまつ。あ、これ大盛りね(笑)。
同じく昨日の夕方。11度という気温は、寒いとまではいえないけれど、暖かいという人は一人もいないだろうと思う。
めずらしくトリオで飲んだのだが、ごちそうの写真を撮る気にはなれなかった。つまりこのところ仕事がらみの写真を撮ることが多いので、一文にもならぬ写真にはさっぱり意欲が湧かないのである。
日本列島で撮影される写真の大半が、芸術写真でもなければ、記念写真でもなく、いわゆる現場写真であることは、経験上まずまちがいない。毎日毎日恐るべき回数のシャッターが切られているはずだ。意外に思われる方も多いだろうが、本当の話である。
なにしろ徹底したリアリズムの世界だから芸術とは縁遠く、連日現場で撮り続けていると、いつしか芸のない写真しか撮れなくなってしまうのはあたりまえかもしれない……と、ちゃっかり弁解しておこう。
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Comments
こんにちは!
11度って、まだ「冬」の感じがするのですが、
氷点下が続いたそちらではじゅうぶん暖かいでしょうね。
道北とか道東は一番遅い春、
というのは薄氷堂さんに教えていただいたのでわかる気がするのです。
盛り蕎麦、色がきれいですねえ!
それだけで済ませるなら大盛りでいきたい。
なんとなく気が乗らないということもありますね。
春を待つのと同じでのんびりいきましょう。
Posted by: 只野乙山 | May 31, 2013 09:13
>只野乙山さん
今日はひさびさに暖かかったんですが、それでも最高気温16.2度ですから、信じられないでしょう。
写真のソバの色はたしか葉緑素のものだと思います。なんでもTVのある番組では、釧路の人はソバは緑色だと思いこんでいると紹介したそうですが、まさか(笑)。だれだってふつうのソバの色くらい知っていますとも。
> 春を待つのと同じでのんびりいきましょう。
どうもありがとうございます。しばらくはそうすることにいたしましょう。
Posted by: 薄氷堂 | May 31, 2013 21:39