Daily Oregraph: 裏庭画報 晩秋
「晩秋」か、いいなあ、松竹大船調のタイトルである。しかし小津安二郎はもちろん、笠智衆もこの世にはいないし、第一文芸作品を観るために喜んで映画館へ行く人々など今どきいそうにないから、もう昔みたいに渋い映画は撮れないだろう。
そこでしょうもないスチル写真でご勘弁いただくとしよう。胸を張ってお見せできるような場所ではないけれど、今年は春先の奮闘努力が実を結び、世に名高い根釧原野に黒い土がよみがえった。
十月も末になると、さしもの雑草も急速に勢いが衰え、四五日放っておいてもごらんのとおり、草むしりする手間が不要になったのはおおいに助かる。最後の白カブと小松菜は、気温が低下してもけなげに成長をつづけており、間もなく収穫を迎えるだろう。
ボロボロの板塀も昨日の強風に耐え、被害は土留めの板が傾いただけでおさまった。残る仕事はナナカマドやサクラの枝を払うことである。そろそろ物置の中をかき回してノコギリを探さなければならない。
ああ、笠智衆などという贅沢はいわないから、ボランティアの植木職人さんはいないだろうか(笑)。
The comments to this entry are closed.
Comments