Daily Oregraph: 吉凶占い
あ、ごめんね、この写真はウソ。去年の5月21日に裏庭で撮ったエゾヤマザクラ。今年は何日に開花するかわからないけど、これで一足早く花見をして一杯やろうという趣向なのである。
『ジェイン・エア』の解説はあとわずか4頁。今夜中に片づけようかどうか迷ったが、やめた。やめました。おれには明日という日があるのだ。
一般の読者を意識して平易に書かれているとはいえ、そこは百戦錬磨の文学の先生の文章である。八っつあんや熊さん、それに大家さんが連合軍を組織してかかってもかないっこない。先生、澄ました顔をして、「君たち、ちっとは勉強してから、出直していらっしゃい」てなことをいうのである。
-熊さんといえば……おい、定吉、熊さんはどうしたね?
-へい、旦那、まだおみえになっていませんが。
-しょうがないね、まったく。屋根の雨漏りを直してもらう約束をしてたのに。定吉、おまえ、ちょっと行って様子を見といで。
てなわけで、定吉どん、熊さんのところへ行ってまいりましたが、
-旦那、いま戻りました。
-おお、ご苦労だったね。それでどうしたい?
-熊さんは今日は来られないそうです。
-そりゃまたどうして?
-今朝のおみくじが凶だったからダメなんですって。昼間っからブラックニッカをぐいぐいやってましたよ。
-え、おみくじだって? 実にどうもあきれたね。
これが実在の人物とは関係のないフィクションであることは、もちろんお断りするまでもあるまい。もっともおみくじを引くまでもなく、徹底的に授業をサボりつづけた男がここにいるのだから、上には上があるもの(笑)。
さて、これから夜の花見だ。明日の吉凶を花びらで占うとしようか。
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Comments
近頃のコンビニじゃ〜、酒もタバコもいちいちレジのパネルで年齢確認のタッチをさせられますね。
先日、新潟へ法事で行く朝、JR大宮駅での事。往きの新幹線の中で一杯やろうと柿の葉すしとワンカップをレジに出す時、左手の人差し指は既にパネルに・・・。ところが年齢確認の表示が出ない!?
指先の持って行きようがないので、思わず「年齢確認しなくて良いの?」って真面目な熊さんはレジのおねいちゃんに聞くと、「・・・・(何?このオジサン!という表情で)それでは、おいくつですか?」と来たので、「(誇らしげに)59歳です!!」と答えると、にこっと笑って「はい、結構です。」と言ってくれました。良かった良かった。(って、何が?)
Posted by: アナログ熊さん | May 12, 2012 03:40
>アナログ熊さん
ぼくは年齢確認のパネルに触れたのは一度だけで、あとは要求されたことがありませんね。
熊さんの場合は、たぶんお若く見えるせいで、一々要求されるんじゃないでしょうか(こういうおべんちゃらを平気でいえるのが年の功というやつです)。
ところで、その大宮駅のおねえさん、一生熊さんのお顔を忘れないでしょうね。
-この写真の人物に心当たりは?
-あっ、刑事さん、あります。ヘンなおじさんだったので、よく覚えています。
Posted by: 薄氷堂 | May 12, 2012 22:01