Daily Oregraph: ニリンソウ開花
裏庭のニリンソウが開花した。春採湖畔のニリンソウは昨日とほとんど変わらず、まだツボミが青いままだった。やはり今年はちょっと遅れ気味である。
今朝も枯葉や枯草をゴミ袋にひとつ回収。やっと少しは見られるようになってきたけれど、まだ先は長い。野菜を植えるつもりなら、これから無数の雑草を根こそぎにしなければならず、心はおおいに揺れている(笑)。
いっそ地面をなにかで覆ってしまい、暖かい時期には椅子とテーブルでも置いて、回りの野草をながめながら冷えたワインでも一杯……などと、ついプチブル的幻想にひたってしまうのだが、どうも柄じゃない。ゴザを敷いて芋焼酎をぐいぐいやるほうが似合っていそうである。
毎日慣れぬことをしているせいか、ずいぶん疲れがたまってきた。鏡花の小説にでも出てきそうな山の温泉宿に逗留して、ぞっとするほど美人の幽霊でも相手にしてみたいような気がする。
-似合ひますか。
しらふでは怖くてとてもつきあいかねるが、酒が入ればこっちのものだ。
-おゝ、似合ひますとも。どうです、こつちへ來て一杯つき合ひませんか。
-オホゝ、それぢや、お言葉に甘えて……
……てなぐあいにはいかないだろうなあ。
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Comments
>冷えたワインでも一杯……などと、ついプチブル的幻想にひたってしまう
いやあ・・・最近はワインも安くなって・・・380円なんてもあるんで、値段的には決してプチブルって感じじゃない
ですけどね。
下手したら芋焼酎の方が高いかもしれない。まあ、ワインは上を見たらきりがないですけどね。
でも「ぞっとするほどの美人の幽霊」がお相手とならば、サッパリ…清酒かな。
Posted by: 三友亭主人 | May 19, 2012 07:39
すみません。「サッパリ」ではなくって「やっぱり」でした。
Posted by: 三友亭主人 | May 19, 2012 09:11
>三友亭さん
ワイン愛飲国の人たちだって、日常的に高級品を飲んでいるワケじゃありませんよね。そんなことをしたら家計が破綻してしまいますから。
そこで、安いワインを気分よく飲むための舞台を設定しようというわけです。
目の前にはエゾヤマザクラとチシマザクラ、ちょいと横を見るとニリンソウ、オオバナノエンレイソウももうじき咲きますなあ……てなことをいいながら、主客ともに380円のワインを飲みますと、
-薄氷堂さん、さすがにいいワインをお選びですねえ。
-なに、ほんの水がわりですよ。
どうせ夢を見るなら、いい夢を見ようではありませんか(笑)。
Posted by: 薄氷堂 | May 20, 2012 00:27