Daily Oregraph: 腹一杯、胸一杯
今日は会社の創立記念日。昼には弁当が支給された。写真の料理のほかにご飯と吸い物が一椀ずつ。恐るべきボリュームであった。この不況下に、たいへんうれしいことである。
あてがわれたものを残しては申し訳ないし、ぼくにとってはこれが最後の恩賜の弁当ゆえ、奮闘するも力及ばざるこそ悲しけれ。ああ、年は取りたくないものだ。
腹一杯になって帰宅すると、岐阜は大垣の住人麦穂亭から送られた大野町の富有柿が届いていた。ぼくみたいな男でも、腐っても先輩として気をつかってくれているのだ。まことにありがたいことである。
そこで落ちぶれたとはいえ、貴族のたしなみとして(笑)、お礼に一首。
貧乏の神住みたまふあばらやにまばゆく光る富有柿かな
富有柿はたいへん日持ちのする柿で、正月に食うとうまいのである。どうもありがとう。
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Comments
こんばんわ。おいしそうな柿の写真と名句につられました。今日は早く帰って来たので、パソコンの前でSTVラジオをつけて、手製の夕飯を食べながら、貴ブログを拝見しています。家内が帰国中で家での食事はご飯と納豆とふりかけです。これでもけっこういけます。(笑)
日本のようなおいし柿はなかなか海外では食べられません。中国にいたころは似たようなものがあり、買ったことはありますが、味は到底及びませんでした。
おいしそうです。。。
Posted by: 川中 | December 01, 2011 21:02
>川中さん
異国で食べる納豆の味はまた格別なのでしょうね(たぶん(笑))。
記憶ちがいでなければ、『西遊記』に熟柿でふさがった道を悟空が切り開いて、師弟が前進するという場面がありましたから、中国のどこかにはずいぶん柿があるんだなあと思っていました。でも味がよくないのでは、いくら数があっても値打ちはありませんね。
富有柿はちょっと堅めですが甘さは十分、しっかりした歯ごたえを味わう柿のようです。
しかし冷蔵庫に入れておいたものを正月に取り出して食べると、さすがに柔らかくなっており、それはそれでとてもうまいものです。またミカンよりもツヤがあって鮮やかですから、真冬に見る柿の彩りは目を楽しませてくれます。
Posted by: 薄氷堂 | December 01, 2011 22:26