Daily Oregraph: 2011-08-15 イヌホオズキ?
ふだん気をつけているつもりでも見落としはあるものだ。仕事中に西港の裏通りをトボトボ歩いていると……おや、あれはなんだろう?
はじめて見る植物である。花はまぎれもなくナス科のものだ。ワルナスビの花をコンパクトにしたようなかたちである。
図鑑を調べてみると、候補はふたつ。イヌホオズキかアメリカイヌホオズキのどちらかにちがいない。
在来種のイヌホオズキ S. nigrum L. によく似ているが、アメリカイヌホオズキは葉の質が薄く、花や果実が小さく、種子も径 1.2mmと小さい。イヌホオズキは花が径約 8mm、果実が径約 8mmと大きく、種子は径約 2mmである。しかし両者を直接比較しないと区別するのはむずかしい。 - 『日本の帰化植物』(平凡社)
果実の径を測ったわけではないが、滝田謙譲さんの『北海道植物図譜』にある図版の標本は「釧路市西港の荒れ地」で採取したものだから、イヌホオズキの可能性が高いと思う。
どちらにしても、果実は熟すると黒くなるらしい。明日はコンベックスを持って再確認しよう。果実の黒く熟したところもぜひ撮りたい。
ああ、こんなおもしろい植物を見落としていたとは!
(Canon IXY 30S)
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