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February 01, 2011

Daily Oregraph: 2011-02-01 (1/30) 北大通を歩く 釧路駅編

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 釧路駅の正面向かって右側の入口から入り、駅中商店街(?)をご紹介しよう。

 まずは「なつかし館 蔵」という最近できたお店。看板には「ハヤシライス うどん ライスカレー おかゆ」とある。おもしろい取り合わせだと思う。「ご自由に見学してください」とも書かれているのだが、まさか見学だけというわけにはいかないから、次の機会にお邪魔してみるつもりである。

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 そして左手にレストラン、右手に古本屋さん。

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 ミスタードーナツ撤退後しばらく空き店舗だった場所には、現在パン屋さんが営業中。

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 このパン屋さんでパンを買うと、店内でサービス価格のコーヒーを楽しむこともできる。独立した喫煙コーナーもあるし、列車を待つ旅人にはありがたい場所なのでおすすめできる。

 ぼくもついつられて(笑)、パンとコーヒーでおやつの時間とした。このほかにアンパンとカレーパンを持ち帰りとしてポケットにねじこみ、トータルでわずか 550円也。

 「君ね、低予算取材を売り物にするなら、持ち帰りのパンは余計じゃないのか?」と批評する読者がいるかもしれない。しかしそこには深慮遠謀が働いているのだ。たかがパンふたつといえども、澄ました顔をしておみやげにすれば、最低の投資で最大の効果が得られるわけ(笑)。

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 商店街とはいってもごく短いものだが、パン屋さんの向かい側にはKIOSK、喫茶店、ソバ屋さん、そしておにぎり屋さんもあるという充実ぶりである。なによりもすばらしいのは空き店舗がないことだ。

 かつて地下にステーションデパートがあるほど駅はにぎわったものだが、大都市のように電車や地下鉄があるわけではなし、車社会と化した地方都市では、もはや鉄道駅の地位の復活は望めない。そんな状況にあって駅中商店街ががんばっているのはうれしいことだ。

 -そんならケチケチしないでパンをもっと買いなよ。

 -すまない。でもね、年だからあまり食べられないし、たくさん買うと片手がふさがって、写真を撮りづらいんだよ。

 最近北大通を歩こうという呼びかけをしているグループがあるらしい。けっこうなことである。歩くだけではなく、ぜひ駅で一服して、商店街に貢献していただきたいものだ。

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 鉄道の駅というのは、いつ来ても胸がワクワクするものである。空港のようなよそよそしさがないのもいい。

 何度でも繰り返していうが、ぼくたちは最小不幸ではなく最大幸福をめざして生きるべきだ。ピーナッツの袋とウィスキーのポケットびん、それに文庫本を一冊ポケットに忍ばせて、根室本線普通列車に乗り込めば、少なくともちょっとした幸福を味わえるにちがいない。

(Canon IXY 30S)

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Comments

薄氷堂さん、遅くにこんばんは!
もうお休みになっているかもしれませんね。
駅構内に入るとごく普通の光景に見えますが、
じつは相当寒いんでしょうね。

パン三つとコーヒーで550円というのは
かなりお得な感じです。
ピーナッツとウィスキー、そして文庫本。
ちょっとした旅行に出たくなりますね。

Posted by: 只野乙山 | February 02, 2011 01:22

>只野乙山さん

 駅の中は案外暖かいですよ。安心しておいでください(笑)。

 ほんとうに旅行に出たいです。もっとも普通列車の旅は、今となっては一番贅沢な旅になってしまいました。時間がなければとてもできない相談ですね。

Posted by: 薄氷堂 | February 02, 2011 21:53

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