April 18, 2025

Daily Oregraph: 悲劇ぎらい

 本日の最高気温は12.9度。晴れ。

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 暖かい一日だった。

 超スローペースで読んでいる『テス』もやっと終盤にさしかかってきた。ペースが遅い主な理由は、もともと悲劇が苦手なせいである。しかもハーディの悲劇は徹底していて、『ジュード』もそうだったが、人間苦境にあっても努力すれば必ず明るい未来が訪れるなどという、読者を安心させるような甘さはみじんもなく、やることなすこと万事が裏目に出て、これでもかというほど主人公を苦しめるだからたまらない。

 しかしこれは大傑作である。そうでなければ小説にはもっぱら負担の軽い娯楽を求めるぼくのことだから、途中で放り出しているところだ。いまさら読書感想文などを書く気もなし、どう傑作なのだといわれても、読めばわかるというしかない。批評については研究者にお任せするとして、まずはお読みになることをおすすめしたい。

 スローペースのもう一つの理由は、同時に複数の本を読んでいたからだ。今日までにハーンの『骨董』と太宰の『津軽』(こちらは半世紀ぶりの再読)をかたづけた。一見すると選択基準がいいかげんにも思えるけれど、理由がないわけじゃない。

 前者は積ん読処理作業の一環だし、後者は来月予定している東北旅行の予習をかねて読み直した次第。あらためて感じたのは、小泉八雲先生は一種の奇人であること、太宰治は(嫌う人もいるけれど)やはり抜群に文章がうまいこと。

 そんなわけで、今のところしぶとく生きている。 

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April 12, 2025

Daily Oregraph: フクジュソウは死なず

 本日の最高気温は11.3度。曇り。

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 前回フクジュソウを撮影してから約二週間。今年はたった一輪かとガッカリし、その後確かめもせずに放っておいたのだが、ひさしぶりに見たら、なんと花が三つに増えていた。しかもすぐ近くにも二つ、だいぶ離れたところにも三つ、結局去年とほぼ同じだけ咲いていた。

 いつもどおり咲いてくれたのはうれしいけれど、どれもすでに盛りを過ぎて薹が立っていたから、やはり毎日観察する必要がありそうだ。このところブログもサボりすぎだし、ちょいとカツを入れねばならない。

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March 29, 2025

Daily Oregraph: ふたたびフクジュソウ

 本日の最高気温は7.9度。曇りのち晴れ。

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 フクジュソウは10時40分頃撮影したものだが、開きぐあいから見てもう一時間くらい待てばよかったかも知れない。

 毎年似たような写真を撮っているけれど、白黒の世界にいきなり鮮やかな黄色の花が出現するのだから、どうしたって見逃せない。秋に草刈りしすぎたせいか、今年はまだたった一輪。それだけに貴重なのである。

 右側はエゾヤマザクラの芽。こいつはガチガチに身を固め、色気もなにもあったものではなく、ほんとうに花が咲くのかどうか疑わしいほどである。しかし本人は「うるせえなあ、五月まで待てよ」といっているから、待たせてもらおうじゃないか。

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March 28, 2025

Daily Oregraph: フクジュソウ

 本日の最高気温は3.6度。雪のち雨。

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 うっすらと積もった雪の上に雨。しかしひょっとしたらと思って裏庭へ行ってみたら、いつの間にかフクジュソウが顔を出していた。

 この天気ではもちろん花は開いていないけれど、たまにはこういうのも悪くはないだろう。明日は晴れの予報だから、もう一度撮ってみたいと思う。

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March 23, 2025

Daily Oregraph: 夜桜見物-大阪から

 本日の最高気温は9.2度。晴れ。

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 -へえ、釧路でも桜が咲いたのか!

 -ばかいえ、そんなわけないだろうが。

 ネタもなければ写真も撮っていないので困っていたら、しばらくサボっていた当社大阪通信員がタイムリーにも桜の写真を送ってくれた。大阪市内かどうかは不明。蓮如上人御旧跡の写真が添えられていたから高槻市で撮影したものかもしれない。

 夜桜で一杯というのも乙なものだ。ささ、どうかご遠慮なく。

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March 17, 2025

Daily Oregraph: 嵐のあと

 本日の最高気温は-0.7度。雪のち曇り。

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 昨夜から早朝にかけての降雪量は少なかったが、08:00を過ぎたあたりから、遠くの景色がまったく見えないほどの猛吹雪になった。写真は10:30ころ撮影したものだが、雪が多すぎて全体に霞んで見える。

 早朝雪かきをはじめたけれど、除けたところが見る間にまた雪で埋まるから、30分ほどでやめにした。実にばかばかしい。

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 15:00までには雪はやみ、気象台の発表によれば、24時間降雪量は 22センチだったけれど、わが家の前は吹きだまりだから約 50センチ。かたづけるのは決して楽ではない。玄関前と歩道、そして灯油タンク付近の通路を確保して本日の雪かきは終了とした。

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 17:30ころ撮影したいつもの坂。屋根の上の雪が妙に少ないのは、強い北風に吹き飛ばされたからだ。せっせと雪かきしているおじさんの姿が涙を誘う(笑)。ああ、ぼくにも明日は残りの雪かきが待っている。

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March 16, 2025

Daily Oregraph: 嵐の前に

 本日の最高気温は2.9度。曇りのち雪。

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 散歩中に北大通のあるお店でみかけたのだが、「手持ち無沙汰」を絵に描いたらこうなるだろうか。

 どうです、おねえさん(奥さん?)、体をもてあましているなら、スコップでもにぎりませんか? 予報どおり先ほど雪が降りはじめましたし、明日は一日中暴風雪らしいですよ。

 しかしその恰好ではちとまずい。それにその華奢な白い腕で雪かきはねえ……

 というわけで明日は雪かき必至の情勢である。どれくらい降るやら見当もつかぬが、釧路市民諸君のご健闘を祈る。

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