April 19, 2026

Daily Oregraph: 裏庭画報 今年の花見は……

 本日の最高気温は18.5度。晴れ。

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 -おや、薄氷堂さん、せっかくの陽気に腕組みなんぞしてどうしなすった?

 -ああ、親分でしたか。これは失礼。いやね、去年この木を切っちまったから、今年は花見ができねえと思いましてね。

 -そりゃあ残念ですね。しかし落葉の始末に苦労しておいでのようだったから、仕方ないじゃありませんか。それにサクラだけが花じゃねえ。ほら、エゾエンゴサクも咲いていますぜ。

 -それもそうですね。それから、こいつは先日気がつきませんでしたが……

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 -ギョウジャニンニクですな。値打ちものじゃありませんか。こいつで一杯やるといけるんだがねえ。

 -いえ、あたしは食わねえんですよ。こいつはヘンテコな花を咲かせるから、毎年楽しみにしてるんです。

 -ハハハ、茶人だねえ。

 -実はね親分、今日の真打はあっちに控えているんで……まあ、ごらんなさい。

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 -おお、オオバナノエンレイソウがつぼみを持ちましたな。咲くのが楽しみだね。

 -どうです、今年はサクラの代りにこいつで一杯やるとしましょう。

 ……というわけですから、あなたもぜひ見物においでなさい。もちろん手ぶらでいいんですが、たまご焼きやカマボコ、灘の生一本なんてのがあってもじゃまにはなりません(笑)。

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April 16, 2026

Daily Oregraph: 裏庭画報 エゾエンゴサク開花

 本日の最高気温は12.4度。晴れ。

 本日はいい陽気なので、前回行った場所を丘の上の弥生中学校跡地から見下ろしてみようという趣向である。

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 ひねもすのたりとまではいかないけれど、風が弱いから海はおだやかである。こうして見ると、昔あった砂浜が完全に姿を消して、テトラポッドだらけになったことがよくわかる。

 ここは特に日当たりがよいので、一面のフキノトウは薹が立つどころか葉を開きつつある。それにしても高校生の頃まではこの急斜面を砂浜から一気に駆け上がることができたのだから、まったく夢のような話である。

 さてフキノトウの成長ぶりを見て、ひょっとしたら……と思い、帰宅後裏庭へ行ってみると、

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おお、予想たがわずエゾエンゴサクの花が咲いているではないか! わが家には似合わぬ少女趣味の花だけれど、やはり咲いてくれるとうれしいものである。いよいよ一年で一番楽しみな季節がやってきた。

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April 11, 2026

Daily Oregraph: 海を見に行く

 本日の最高気温は10.5度。晴れ。

 風が強く、海が轟々と鳴っているので、たまには浜へ行ってみようという気になった。

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 丘の斜面などにボコボコと生えているフキノトウは、もうこんなに薹が立っている。緑の草もぼちぼち顔を出してきた。おまえもそろそろ活動的になれ、とハッパをかけられているようだ。

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 かつて弥生中学校のあった丘の上に見えるのは、グラウンド跡に出来た釧路市医師会看護専門学校だが、今年から生徒募集を停止し、数年後には閉校になるらしい。

 以前はこの丘のすぐ下を臨港鉄道の石炭列車が走っていたけれど、とっくに廃線になったことはご承知のとおり。おかげで散歩の楽しみは薄れたし、このあたりの景色はわびしくなる一方である。

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 海を見にやって来たのに、おもしろいかたちの雲に感心して、空を見上げてしまった。無知の悲しさでわからないけれど、たぶん「なんとか雲」というれっきとした名称があるにちがいない。

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 空をながめている場合じゃないから海を撮ろうとしても、この位置からだとテトラポッドがじゃまして、うまくファインダーにおさまらないから、やむをえずトリミングした。

 浸食を防ぐ必要性は百も承知しているけれど、テトラポッドが日本の海岸のあちこちで風景を台無しにしていることは否定できないと思う。なかなかむずかしいものである。

 しかし海風に吹かれるは気持ちのいいものだ。そういえば港町岸壁にもすっかりご無沙汰しているし、歩け、歩けだな。

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April 03, 2026

Daily Oregraph: 一夜明けて

 本日の最高気温は10.6度。晴れ。

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 一応ご報告しておくと、雪は十数センチほど積もったのだが、気温が高いからごらんのとおり08時30分の時点でもう急速に融けはじめ、夕方にはあらかた消えてしまった。

 放っておいても一日で融けるんなら、雪かきなどしないでもよさそうなものだけれど、やりましたよ。北国の住人の悲しい性である。

 あ、もう降らんでええからね。

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April 02, 2026

Daily Oregraph: またしても雪景色

 本日の最高気温は5.3度。曇りのち雪。

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 かつては四月下旬や五月の初めにも雪は降ったけれど、ひょっとしたら今年はもう……と思っていたら、降り出した。これは17時の様子である。

 しかしまさか積もりはすまいとたかをくくっていたのだが、

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 19時にはこのとおり。2時間で 4センチほども積もっただろうか。ああ、スコップを物置に片づけたばかりだというのに(笑)、明日の朝は雪かきだな。

 話題が天気ばかりというのは情けないようだけれど、これでもイラン情勢については、毎日のように YouTube で海外の動画をウォッチしているのである(日本のTV解説番組は骨抜きにされているから、まったく見る気が起きない。戦前かよ)。

 しかし道理の通用しない狂気の某国大統領や、その属国の頭のおかしい現地人代官について、田舎のジジイがあれこれいってもしかたがないだろう。それにこちとら余命いくばくもないんだから、いまさら話の通じない連中と議論して無駄な時間を費やしたくはない。うまくいけば、頭上にミサイルが飛来する前にこの世におさらばできるだろう。

 そんなことより、ステレオのボリュームを上げて交響曲やジャズの古いところをガンガン鳴らしたほうがストレス解消になるというものだ。あ、そうそう、日本語が日本語であった頃の歌謡曲も悪くないよ。

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March 31, 2026

Daily Oregraph: 看看電視

 本日の最高気温は8.7度。曇りのち雨。

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 おやおや、フクジュソウがこんなに増えていた。枯草の上にはクモがちょろちょろ這い回っている。季節は確実に進行しつつあるようだ。

 本日はフクジュソウとはなんの関係もないけれど、ふとあることを思い出して吹き出しそうになったので書いてみよう。

 1970年代後半だから約半世紀前、月に一度パプアニューギニアからウッドチップを運んでくる専用船があった。本船の乗組員はほとんど香港国籍で、何(Ho)さんという方が通信長だった。当時はまだ電報の時代だったので、無線局を中継して船舶と通信していたのである。

 America の A、China の C……などとやっていたのだから(なお America が Africa でも、China が Charlie でも、わかりやすければかまわない)、いかに面倒だったかご想像いただきたい。しかも無線局経由なので返事が来るまでにずいぶん時間もかかる。電子メールを使う今から考えればウソみたいな話である。

 さて通信長(通称局長さん)のホーさんはでっぷりと肥えた人で、顔はどことなく財津一郎氏に似ており、その日本語がまことに傑作であった。今でもときどき思い出すのは「見る見るテレビジョン」(笑)。これひとつで「テレビを見よう」という意味にも「テレビを見る」にも、場合によっては「テレビを見た」にも使えるから実に便利である。

 最初はなんで「見る見る」と重ねていうのか不思議だったが、たぶん(中国語はよくわからないけれど)「看看電視」を直訳したものではないかと思う。たしかにちょっと変だけれど、意味は十分伝わる。言葉はやかましいことをいわずにまず使ってみるものだ。

 ホーさんとは不思議にうまが合って、入港するたびにぼくを部屋に招き入れ、冷蔵庫からよく熟れたパパイヤを出してごちそうしてくれた。ニューギニアのでかいパパイヤをしばらく部屋に放置してから、入港予定日をみはからって冷蔵庫に入れていたらしい。パパイヤは腐る直前が甘くて柔らかくて美味なんだ、というのが彼の見解で、たしかにこいつはべらぼうにうまかった。

 ぼくがうまそうにパパイヤを食べるのを、ホーさんはうれしそうにニコニコしながら見ているのだった。彼の「見る見るテレビジョン」式日本語とぼくの「ニーハオ」どまりの中国語ではまともな会話は成立せず、電報文風の英語でやりとりするのが精一杯だったから、どういう生い立ちの人かはとうとうわからずじまいだった。

 当時のお年から考えて、もうとっくにお亡くなりになったはずだが、なつかしい人である。

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March 24, 2026

Daily Oregraph: 歩けよ、ジジイ

 本日の最高気温は8.8度。晴れ。

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 日陰の歩道もこのとおり雪どけが進み、ふたたび散歩の季節が巡ってきた。

 されば、歩けよジジイ……といっても、とっくに車の運転をやめているから、歩くかバスに乗るかするしかないわけだ。

 歩くといっても、情けないことに最近少々膝が痛むから長距離はつらい。バスはありがたいのだけれど、時間の制約のため行動の自由が制限される。帯に短したすきに長し、というやつである。

 せっかくおもしろい場所に来ても、時計をにらみながらあわててバス停に引き返さざるをえないのは残念だ。そうかといって日本人の常としてじっとしているのは苦手だから、次のバスまで時間がありすぎて、バス停の前でボーッとして突っ立っているのも苦痛である。

 では自転車はどうだろうか? 実は電動自転車の利用も考えたのだが、車道を走るのは恐ろしいし、最近道交法もやかましいし(違反をしない自信がない)、結局導入に踏み切れないでいる。

 しかし動かざること山のごとく、床の間の置物みたいになってしまえば人間おしまいだから、やはり体を動かさなくてはいけないのだろう。風のごとく歩けよ、ジジイ、だな。

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