December 03, 2024

Daily Oregraph: ジブリ坂を下って-景色編

 本日の最高気温は10.7度。晴れ。

 ポカポカと暖かかったので「ジブリ坂」を下って散歩してきた。

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 下から坂を見上げるとこんな景色。すごい急坂ではないけれど、一気に上がれば少し息が切れる。写真を拡大して気づいたのだが、坂の中ほどに写っている女性はこれから上ろうとして決心を固めている最中なのかもしれない。

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 坂を下り切って米町側から海を見たところ。矢印がジブリ坂である。

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 浜へ降りる小道は昔とさほど景色が変わっていないけれど、かつてこの一帯が広い砂浜であったことを記憶している方はもはや少ないだろうと思う。

 向かい側に見えるのは紫雲台。白煙を吐き出しているのは2020年12月に運転開始した火力発電所である。

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 さて小道を下って右手に進むと、しばらく護岸が続く。崖の上に見える建物は看護学校で、旧弥生中学校のグラウンドに建てられたものである。かつてそびえていた中学校の校舎はすでに取り壊されて姿を消した。

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 護岸を知人方向(西)へ進むと斜面の中腹に柵が見える。これが知人(しりと)や南埠頭に至る臨港鉄道の線路跡で、かつてぼくの散歩道であった。

 護岸は少し先で行きどまりになっているから、現在では海岸伝いに知人へ行くことはできない。ぼくが子どもの頃は引き潮になると砂浜や岩を渡り歩いて知人の浜まで行けたのだが、今となっては夢のような話である。

 このあたりから線路跡へ上がるのは簡単だが、通行禁止である以上無理はできない。本日はここから引き返したのであった。

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 帰り道に米町踏切跡付近で海を撮っている女性をみかけた。観光客か地元の方かはわからないが、散歩写真のお仲間であることはまちがいない。彼女の奇特な行為に敬意を表して、お顔が見えぬように注意しながらパチリ。

 毎日出歩くのはおっくうだから(笑)、明日は本日撮った植物の写真を数枚掲載してお茶を濁すことにしたい。

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December 02, 2024

Daily Oregraph: 十二月!

 本日の最高気温は7.7度。晴れ。

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 日射しが強烈だったのでブラインドを閉めたら、スピーカーのサランネット上に偶然芸術が出現した。冬は太陽の高度が低いからだろう。

 こんなバカな遊びをしているうちに、まもなく一年が終わりを迎えようとしている。まあ、なにもしないよりはましか……

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November 30, 2024

Daily Oregraph: 古い写真から-臨港鉄道沿いの道

 本日の最高気温は5.3度。曇りのち晴れ。

 先日の「ジブリ坂?」という記事に、今は通行禁止となった知人(しりと)までの臨港鉄道線路沿いの道について書いたけれど、当時撮った中で適当な写真はないものかと古いファイルを探してみた。

 当時はこの道をあきるほど撮ったけれど、これといった写真はなかなかみつからない。あ、これならいいんじゃないかと思って選んだのが次の一枚である(2004年8月14日撮影。ひょっとしたら過去に掲載したことがあるかもしれない)。

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 これを選んだ理由は、なんといってもジーンとなつかしさがこみ上げてきたこと。そしてめずらしく人の姿が写っていること(めったに人は通らなかった)。

 なお NIKON D70というデジタル一眼レフ(使用レンズは失念)で撮影したものだが、このカメラはわずか 600万画素である。なーんだ、とおっしゃるかも知れないが、ぼくにはなんの不満もない。ぼくの持っている1,200万画素以上のコンパクトデジカメとは段違いのいい写りである。しかもこのカメラは二十年たってもまだちゃんと動作するから、また使ってみたい。

 釧路の景色もずいぶん変わったことだから、これを機会に古い写真を見直し、ネタ切れ対策(笑)として利用しようかと思っている。

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November 26, 2024

Daily Oregraph: 11月26日駅裏散歩

 本日の最高気温は6.5度。晴れ。

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 薄い雲が広がっているけれど、まずまずの天気である。今となっては旧式なデジタル一眼レフ(Nikon D200)と、もっと旧式なレンズ(Ai Nikkor 50mm F1.2)の組合せをバッグに入れてバスに乗った。

 またしても駅裏を散歩したのだが、まずは鉄北ショッピングセンター内を撮った次の一枚をとくとご覧いただきたい。

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 「なんだつまらん写真だな」とおっしゃるのはごもっともだが、実はこの写真には深い意味(笑)があるのだ。

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 上の場所を反対側から撮ったのがこちら。逆光と順光とではここまで写り具合がちがうものか、というのも驚きだが、肝心なのはそこではない。

 テレホンクラブの看板は撤去されていなかったのである。つまりぼくは10月31日の記事でウソを書いてしまったことになる。とはいっても、店の前にガラクタが積まれていなければ当然気づいたはずだし、門番の黒猫さえいなければ前進して看板を目にしただろうから、罪一等を減じていただけるのではないかと思う。

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 聖鉄北ショッピング教会のステンドグラスの下で深く反省したことは申し上げるまでもない。

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 ああ、例のシュールな一升壜看板は真正面にあったんだなとはじめて気がついた。慣れたつもりでも見落としていることは多いものだ。

 そこで素直に太田商店さんへ行ってみることにした。ずいぶん以前にお店を見たことがあるけれど、少なくともここ数年はごぶさたしているからだ。

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 店舗はこのすぐ左にある(一升壜の向きを見よ)。ぼくは最近あまりアルコールを摂取していないのでこのたびは店内に入らなかったが、日本酒の種類は豊富らしいので、あなたもぜひ。

 このあともしばらくフラフラと歩き回り、意味もなくシャッターを切りつづけた。

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 たとえばこういうのに出会うと、ぼくは無性に撮りたくなる。一種のクセである。ものはいいようで、偶然芸術(accidental art)とでもラベルを貼っておけば一応は恰好がつく。自分にだってなんだかさっぱりわからないくせに、「わからんやつには到底わからんさ」とか、「ナンセンスに意味を求めるバカがいるか」とでもいって澄ました顔をしていればいいのである。

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 めずらしく大勢の旅行客でにぎわう駅舎内を一回りしてから、駅前のバス停へ。

 駅裏はしばらくパスするとして、お次はどちらへ行こうかと思案中である。

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November 25, 2024

Daily Oregraph: ジブリ坂?

 本日の最高気温は6.8度。晴れ。

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 ここは近所の名もない坂……だったはずなんだが、だれが名づけたのかは知らないけれど、最近ではジブリ坂というらしい。「らしい」というのは、たぶん正式名称ではないからだ。

 どうして「ジブリ」?、とぼくに聞かれても困る。もちろんジブリの名は承知しているが、ぼくは特にアニメファンではないから、ジブリ風とはなにか、またこの坂のどこがジブリ風なのかはさっぱり見当もつかない。

 しかしあえて異を唱える必要はないので、ジブリ坂としておこう。全国の坂ファンのみなさま必見の坂なんだから、ぜひ記憶にとどめておいていただきたい。

 かつてはこの坂を下って直進すると臨港鉄道の線路にぶつかり、右手に折れて線路沿いに、太平洋の海風に吹かれながら知人(しりと)まで歩くことができた。格好の散歩道としてぼくは気に入っていたのだが、臨港鉄道の廃線後レールが撤去されてからは、残念ながら通行禁止になってしまったのである。

 あの散歩道さえ復活すれば、ジブリ坂の価値は大いに上がるのだが!

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November 24, 2024

Daily Oregraph: 枯れたベニイタドリと昔のレンズ

 本日の最高気温は5.4度。晴れ。

 今年最後のササ刈りと落ち葉拾いをした。ササも落ち葉もまだ残っているけれど、きりがないからこれでおしまい。

 さていつも悪くいっているベニイタドリだが、枯れ果てた姿を見ると案外絵になるようだ。いやなやつでもここまで老いてしまえば、なんとなく同情が湧いてくるものである。

 そこでふと思い立って、ずいぶん以前に買ったまま眠らせてあるレンズ(Ai Nikkor 50mm f/1.2)を引っぱり出して撮ってみた。

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 F1.2という恐ろしい明るさのこのレンズは、写真を見てのとおりザワザワとしたボケが特徴で、ちょっと描写にクセがある。50mm 標準レンズの割にはごつくて重い(調べてみたらまだ需要はあるらしく、現役の商品である)。
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 今となってはどうしてこいつを買ったのかさっぱり思い出せないが、入手して間もなくカメラがデジタル化し、ぼくのカメラ(Nikon D200)だと画角が素人のふだん使いには難しい 75mm 相当になってしまうため、戸棚にしまいこんでしまった。その代りに35mm F2 (これだと 52.5mm相当)を標準レンズとして使っていたのである。

 ぼくの腕前では接近して絞り開放で撮るのは至難のわざなので、ベニイタドリの写真はF2 で撮影した。それでも手持ちでこの距離にピントを合わせてシャッターを切るのは難しい。ピクリとでも動いたら、たちまちピンぼけになってしまう。何枚か撮ったうちから一枚選んだけれど、ピントはまだ甘いかもしれない(ご参考までに、うっかり ISO400 にしたまま撮ったので、シャッター速度は 8,000分の1秒)。

 一眼レフは野暮なのでもう何年も外に持ち出していないのだが、せっかく昔のレンズを取りつけたのだから、こいつで町歩きでもしてみようかと思っている。75mm 相当というのはつらいけれど、ブログのネタ探しにもなるし運動にもなる。それに……なにごとも修行である。

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November 21, 2024

Daily Oregraph: 人面樹と遊ぶ

 本日の最高気温は12.8度。曇りのち晴れ。

 点が三つあれば人の顔に見えることはよくある。こうした錯覚は、いち早く敵を発見しようという古い時代の警戒心の名残りなのかもしれない。

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 腕の細さからみて栄養不良と思われる衛兵が叫んでいる。

 -おい、止まれ。止まらんか!

 点が三つどころではない。目も鼻も口も備わっているれっきとした人の顔である。先日東栄小学校校舎跡でみかけたのだが、一瞬だれかが彫刻刀で木に彫り付けたのかと疑ったほどだ。しかしそんなことがあるはずもなく、もちろんすぐに錯覚だと気がついた。

 第一位置が低すぎる。無理な姿勢を取って彫らなくてはこうはいくまい。だから自然のいたずらだとわかってはいても、なんだか気になる。

 そこで本日ふたたび通りかかった際に、近寄って観察してみた。

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 ちょっと角度を変えて見ると、なるほど人の手は加わっていない。まったく偶然の産物にすぎないのだが、左目などはいやにリアルで、全体に昔大映の特撮映画で見た「大魔神」によく似ている。

 映画で得た知識によれば、大魔神は(特に乙女の)涙に弱い。そこで(ぼくはあいにく乙女ではないが)ポロリと涙をこぼし、

 -けっして怪しい者ではございませぬ。どうかお通しくださいませ。

 かくして無事帰宅した次第である。

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