September 19, 2017

Daily Oregraph: 強風に耐えて

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 台風は過ぎたけれど、波はすぐにはおさまらない。

 二階の窓を開けると、海からザーという大きな音が聞こえる。ザーッではなく、正確にいうと、ザーとも少しちがう。「ザ」が間を置かず連続して鳴りつづけるのである。

 そこで海を見に行った。ザがザの自乗くらいの音で迫ってくる。

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 ここは波が荒いとよくしぶきの飛んでくる場所だが、さすがは台風、線路、枕木、砂利がグッショリと濡れていた。顔にも波しぶきの当たるのがわかる。

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 知人の浜には、カモメどもも海を見物に来ていた。ウソではない。みんな海を見ている(笑)。

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 さて昨日から気になっていたのがこの廃屋である。よくあの強風に耐えたものだと感心するが、少し傾きが増したように見えるのは、けっして気のせいではないだろう。

 この廃屋を見てあらためて思ったけれど、あちこちに何百年も前の古い建物がよくも無事に残っているものだ。

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 これはたまたま昨日くしろ-OBさんが送ってくださった、鎌倉の円覚寺舎利殿の写真。

 知人の廃屋と国宝をくらべるのは失礼千万な話だけれど(笑)、どっちのほうが古く見えるだろうか? たぶんたびたび人の手は入っているのだろうが、よくまあ長年の風雪に耐えたものである。吟味された材料と、たしかな建築技術のたまものであろう。

 ぼくも台風におびえずにすむ、国宝級の頑丈な建物に住みたいものだ。

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September 18, 2017

Daily Oregraph: 台風18号・旧弥生中 9月17日

 本日は記事がふたつ……快挙である(笑)。まずは最初のニュースから。

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 本日の最高気温 21.0度。瞬間最大風速 35.0メートル。

 台風が暖かい空気と強風を連れて北海道を通過した。風速 35.0メートルというのは、浦河の 35.7メートルに次ぐ数字である。

 昼過ぎまであばら家はぐらぐら揺れ、激しい雨が窓を叩きつけていたが、やがて風は少し弱まり、嘘のように空は晴れ渡った。

 もう外へ出ても大丈夫と判断し、心配していたボロボロの板塀を確認しに裏庭へ行ってみると……ありがたや、無事であった。家の壁には、風にちぎれて飛ばされた木の葉の破片がたくさんへばりついている。

 シャクの枯れた茎がすべてなぎ倒され(写真)、例のベニイタドリも相当のダメージを受けていた。ナナカマドの枝は依然として大きく揺れていたが、赤い実はまだ半分ほど残っている。

 ピークは過ぎたといってもまだ風は強いから、本日は散歩を断念。

 次は昨日(17日)に撮影した旧弥生中学校解体工事の様子である。

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 休日なのでゲートが閉まっている。もちろん不法侵入はできないから、塀の上に手を伸ばして撮影することにした。

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 工事はかなり進んだようである。さらに元の姿を想像しにくくなった。

 続報を待たれよ。

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September 17, 2017

Daily Oregraph: 裏庭画報 ベニイタドリ

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 毎年いまの時期になるとはびこるのがこいつ。猛威をふるう、といってもいいくらいだ。

 いやな雑草だなと思って、ろくに名前も調べていなかったのだが、本日ベニイタドリ(タデ科)と判明、ひさしぶりに植物アルバムに追加した。ようするにイタドリなのだが、花の赤いものを特にベニイタドリというらしい。

 別名メイゲツソウ(名月草)というらしいが、由来は不明なのだという。傍若無人に枝葉を広げるところはまことににずうずうしく、とてもメイゲツソウなどという風情は感じられない。

 鮮やかな赤には値打ちを認めるけれど、花のかたちはクシャクシャとして美的ではないし、どうも気に入らない(笑)。

 しかし名前がわかったのはめでたいことである。

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 ナナカマドが実をつけた。年によって多少があり、今年はそう多くはない。

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 このナナカマドはいつの間にか伸びに伸びて、見上げるような大木に成長してしまった。雪が降る前に少し枝を払うつもりだが、いずれ始末せねばならないだろうから頭が痛い。広大な敷地でもなければ、戯れに木など植えるものではない。いずれ後悔すること請けあいである。

 明日は台風が北海道を通過するという。赤い実がすっかり落ちてしまうかもしれない。

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September 14, 2017

Daily Oregraph: 船客万来

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 本日の船上セキュリティ・チェックポイント。めずらしくデスクが隠れるほど商売繁盛(?)である。

 といっても豪華客船ではないから、彼らは暇と金を持てあました乗客ではなく、作業に来られたみなさん。港で働く仲間たちである。かく申すぼくも似たような粋なスタイル(全国の女性ファンにお見せしたいところである(笑))。

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 写真一枚だけというのもさびしいから、本船のデッキから見た第4埠頭の貨物船をごらんあれ。あちらでは石炭を揚荷中である。

 ぼくは筋金入りの貨物船ファンであって、豪華客船にはほとんど縁もなければ、乗る金もない。どちらを撮るかと問われたら、ためらいなく貨物船を選ぶだろう。機能美というのもたしかにあるのだ。

 諸君、貨物船に愛を。

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September 13, 2017

Daily Oregraph: 裏庭画報 エゾトリカブト

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 本日の最高気温 22.9度。

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 水菜を採りに裏庭へ行ってみると……おや、あれは?

 まさか、と思いながら近づいて確認したら、やはりエゾトリカブトであった。葉が黄色くなりかけているから、もうずいぶん前から咲いていたにちがいない。見落としていたのである。

 たいへん美しい花だけれど、猛毒である。トリカブトを用いた殺人事件があったことをご記憶の方もおいでだろう。葉に虫食いの跡があるからといって、まちがっても刺身のツマなんぞにしてはいけない。

 このほかに二株あったから、たぶん毎年咲いていたのだろう。どうして今年まで気づかなかったものか。くやしいのが半分、うれしいのが半分といったところ。

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September 12, 2017

Daily Oregraph: 雨の日のつれづれに

 予報どおり雨。本日の最高気温は 18.3度。肌寒いくらいである。

 傘をさしてまで散歩するつもりはないから、9日に撮った写真を使うことにしたい。このご時世に当社のような超零細企業が内部留保(?)を持つというのは驚くべきことである。

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 完熟した裏庭のグースベリ。甘くてうまかった。しかし……予想どおり、99% は無断でもぎ取られ、残ったのはほんの数えるほどとは情けない。

 こう毎年被害に会うのはシャクにさわるから、いっそ引っこ抜いて場所を変えようかとも思うが、そんなことをしたら徒然草になんと書かれるか、おおいに心配になる(笑)。

 
されば盗人をいましめ、ひがごとをのみ罪せんよりは、世の人のうゑず、寒からぬやうに、世をばおこなはまほしきなり。(第百四十二段)

 まことにごもっともだけれど、第一にぼくは政治家じゃない。それに日本国では首相からして平気で「ひがごと」を働くというていたらくだから、いったいだれに訴えればいいのだろうか。

 第二にグースベリの実をもいだお人が貧乏に苦しんでいるとはとても思えないから、「
ふびんのわざ」というわけにはいかない。もっとも実をもがれたからといって、ぼくが困窮するわけでもないことはたしかだけれど……(笑)

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 この日の散歩の途中、ペンキを塗り替えたばかりのコンクリート塀をみかけた。なんと植物の部分をそっくり残しているではないか。

 これだよ、これが心の余裕というものだ。たいていの人なら、ペンキを塗る前にむしり取ってしまうにちがいない。兼好さんならきっとご主人をほめるはずである。

 やっぱりグースベリの木は今のままにしておこう。だから悪く書かないでね。

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September 11, 2017

Daily Oregraph: ネタはなくとも

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 本日の最高気温 20.8度。しかしそれよりも低めに感じるのは秋のマジックだろうか。窓から入る風はひやりとするほど涼しい。

 ネタを探せばないわけではないけれど、あまりにもオタクなことを書いてもしょうがないから、足で探そうと夕方散歩に出た。雨が降らないかぎり、できるだけ毎日歩くことにしているのである。

 ネタはみつからなくても、うっすらと太陽は出ている。ありがたい(笑)。

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 しばらくぶりに通った路地に色とりどりのコスモスが咲いていた。色の配合がまことによろしく、ちょっと感心した。

 奥に見える建物からは、いつの間にか人の気配が消えていた。またひとつ空家が増えたらしい。

 明日の予報は一日中雨。雨がしとしと降ったら、この場所はどんなふうに見えるのだろうか…… 

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September 10, 2017

Daily Oregraph: ホテイアオイ

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 本日の最高気温 19.6度。朝のうち小雨が降ったけれど、やがて青空が出て、さわやかな一日になった。

 ネタ不足の折、どうしようかと思っていたら、

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当社大阪無給通信員が、万博公園のホテイアオイを撮影して送ってくれた。ありがたいことである。

 毎度万博公園なのは、時間を持てあましてフラフラ散歩しているわけではなく、どうやら仕事がらみのようだ。無給通信員では食っていけないから、働かなあかん、ということらしい。えらいすんまへんな(笑)。

 ホテイアオイは恐るべき繁殖力を誇る熱帯原産の帰化植物である。異常繁殖して水路がふさがるというので嫌われものらしいけれど、ごらんのとおり花は美しい。嫌われる一方で、水質浄化に役立つのではないかともいわれ、悪役なのか善玉なのかはっきりしないようだ。

 釧路ではこの花をみかけないけれど、

 
北海道でも逸出して夏の間生育していることがあるが冬を越せずに消滅する。
          -『日本の帰化植物』(平凡社 2003年刊)


 「冬を越せずに消滅する」とは悲しい運命である。やはりホテイアオイと無給通信員君は、万博公園にいるのが幸せなのかもしれない(笑)。

 しかしぼくも鬼ではない。給料が払えぬかわりに一杯おごるから、旅費を稼いだら釧路へいらっしゃい。真冬に来てもまさか消滅することはないであろう。

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September 09, 2017

Daily Oregraph: 裏庭画報 エゾノコンギク

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 わが裏庭最後の彩りは、エゾノコンギク(だろうと思う)。水菜を採ってから一枚パチリ。

 毎度のことだけれど、雑草がわがもの顔にのさばっている。連中はいったいどこから湧いてくるのだろうか。いくら制裁決議をしたところでまったく効力がないのだから閉口する。おれはアメリカ帝国主義者じゃなくて(笑)ただの零細農民なんだから、ゲリラ活動もたいがいにしてほしいところだ。

 いっそのこと機械力を動員してバッタバッタとなぎ倒すか、除草剤をばらまきたいところだが、目先の利益だけを考えるブラック企業の親玉みたいにはなりたくない。毎年春先になると律儀に顔を出してくれる貴重種の花々のことを考えると、あまり乱暴なことをするわけにはいかないのである。まったく頭が痛い。

 しかしその雑草をものともせず、時期がくれば咲く花には一筋の希望がある。なかなかやるじゃないか。

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September 08, 2017

Daily Oregraph: 旧弥生中 9月8日

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 前回の記事から一週間が経過した。正面部分が完全に破壊され、一回り小さくみすぼらしく見える。

 今やこの解体工事は全国民注視の的だから、今後も一週間おきに観察することにしよう。

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 殺風景な写真だけではなんだから、帰り道に近所の空地でみかけたユリ(たぶんオニユリ)でも……

 こいつの特徴は、茎が枯れはじめてもしばらく鮮やかな花を咲かせつづけることである。人間もこうありたいものだ。

 廃屋や解体工事ばかり眺めていると気が腐ってくる。ユリを見ならって、あなたももう一花……(笑)

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