September 24, 2023

Daily Oregraph: 裏庭画報 秋晴れ

 本日の最高気温は 20.8度。晴れ。

 秋らしくからっとして気持のいい一日であった。

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 一時間ほど落葉集めをしたが、まだ枝にはこんなに葉っぱが残っている。地面にもたくさん落ちている。拾っても拾ってもきりがない。どうせ無理なんだから、ゴミの大袋に半分ほど溜まったところで本日はやめにした。

 この際だから枯れた大型の雑草も少し処理したいところだが、まだ虫が多いのであきらめた。なんといっても、プーンといやな音を立てて蚊が寄ってくるのには閉口する。

 猫の額より狭い地面とはいっても、ほじくり返せば無数の生物がひそんでいるらしい。ゴマ粒ほどの名も知らぬ昆虫(?)がウロウロしているし、落葉のたまったところをひっくり返してみたら、ウソのようにばかでかいミミズが何匹かのたくっているのには驚いた。土が健康な証拠なのだろうけれど、ぼくはこの手の連中がどうも苦手なのである。

 結局落葉集めの勝負は十月に持ち越しとなりそうだ。

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September 16, 2023

Daily Oregraph: 裏庭画報 落葉の季節

 本日の最高気温は 24.6度。晴れ。

 まだ気温は高めだけれど、今年もいよいよ落葉の季節が到来した。

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 たった一本のエゾヤマザクラの木から、こんなにあったのかと驚くほどの葉っぱが落ちてくる。しかも枝を見上げるとまだ四割ほど葉が残っているから、落葉を全部始末するにはかなりの日数を要するだろう。

 舗装道路に落ちた葉なら割と簡単に竹箒で掃き集められるのだが、湿り気のある地面や草むらの中だとそうはいかない。「だれがおまえなんかに捕まるかよ」といわんばかりに、敵は必死に抵抗するのである。

 ……などと考えている間にも、一枚二枚と葉が舞い落ちてくる。やれやれ。

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September 07, 2023

Daily Oregraph: 裏庭画報 イヌタデ

 本日の最高気温は 25.5度。晴れ。

 ひさしぶりに湿度が低く、からっとして気持のいい日であった。それにしてもあっという間に九月七日、恐ろしいスピードで時間が飛んでいく。

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 イヌタデ(アカマンマ)。地味な花だけれど、素朴なところに味わいがある。

 クリスティの『青列車の謎』を読み終えた。実は25年以上前に一度読んでいるのだが、内容をほぼ100%忘れていたのには驚いた。ポアロの頭脳とはちがって、こちとらすでにボケが始まっているのかもしれない。

 さすがミステリの名手の作品だけあって一気に読ませるけれど、犯人の仕組んだ計画がそんなにトントン拍子に運ぶものだろうかという疑問は残る。しかしそこにケチをつけるとたいていの推理小説は成立しないのだから、アラ探しはやめて素直に楽しめば、この種の小説は時間つぶしとしては最高だと思う。

 次に取りかかったのはロバート・A・ハインライン(Robert A. Heinlein, 1907-88)の『レクイエム(Requiem)』 である。この人は大変有名なアメリカの SF作家なのだが、純文学派のみなさまはご存じないかもしれない。

 30年前に札幌丸善だったか東京の八重洲ブックセンターだったかで、背表紙だけ見て衝動買いしたこの本を読むときがついにやって来た。それにしてもタイトルがレクイエムとは(笑)。

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August 27, 2023

Daily Oregraph: 裏庭画報 赤コスモスの謎

 本日の最高気温は 28.1度。曇り。

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 暑い日が続いている。今日は少しましだけれど、昨日までは非常に湿度が高く、ベタベタして気持が悪かった。

 さて昨年は盛大に咲き誇ったコスモスが今年は雑草に負けたらしく、白い花をたった一輪だけ確認したことは12日にご報告したとおりである。しかしその花は数日後にあっけなく姿を消してしまい、わずか一年にして絶滅したかと思われた。

 ところが今朝行ってみると、そこからずいぶん離れた、しかも去年はひとつも花を咲かせなかった場所に、鮮やかな赤い花を確認した。つぼみもいくつか見える。植物の世界はまったく奇々怪々である。

 『エリア随筆(正・続)』をやっと読了した……といっても、どこまで理解できたかまるで自信はない。そこでネットを検索しまくったら、ありがたいことに、正編のみだけれどたいへん詳しい注釈つきのテキストがみつかったので、もう一度注を参照しながら通読することにした。「よし、注釈があるんならおれも挑戦しよう」という、たぶん数千人に一人はいるであろう(笑)奇特なお方はぜひ。

 そうはいっても、同じ作品を繰り返すのはいかにもつらいので、クリスティのミステリを併読することにした。『青列車の謎(The Mystery of the Blue Train)』というのだが、知るや君? 題名が涼しそうなのはうれしい。

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August 19, 2023

Daily Oregraph: 裏庭画報 見なれぬ花

 本日の最高気温は 27.1度。晴れのち曇り。

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 数日ぶりにのぞいてみたら、こんな花が咲いていた。正体はなにかわからないけれど初めて目にするもので、花はアジサイに似ているような気もする。たぶん越境してきた園芸種だろう。しかし園芸種は星の数ほどあるから、調べるのはやめにしておく。

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 こちらは15日に通りかかった釧路小学校前でみつけたエゾトリカブト。わが家でも数年前までは咲いていたのだが、いつの間にか姿を消してしまった。美しい花だと思う。猛毒の花が美しい、あるいは美しい花には毒があるというのは、ちょっとした教訓話のようでおもしろい。

 『エリア随筆』(1823~1833)はなかなかはかどらない。なぜはかどらないかは、読んでみればすぐにわかる。見なれない単語が次々と登場する。わざと古い言い回しをしている。ダッシュを多用しているせいで、文章の路地に迷い込んでなかなか脱出できないことがある。古典の素養がないと固有名詞を調べるのに死ぬほど時間がかかる……などなど、根気を養うには最高の素材といえるかもしれない。

 テーマによってはわかりやすいものもあるし、ふむふむなるほどと共感できるところも少なからず、ウィットに富んでいるからおもしろいのだが、とにかく文章は全体的にわかりにくい。『国富論』(1776年)のほうが(内容を正しく理解できるかどうかはともかく)文章ははるかに明晰で読みやすいのだから、ジャンルがちがうとはいえ、ビックリすること請け合いである。

 おまけにぼくの手元にあるテキストは活字が細かいので読み取りにくく、ときどき読みちがえたりするから、腹が立つやらくやしいやら……本をお求めになるときは、値段だけではなく(笑)、こういう点も考慮に入れて選ばれるようご忠告しておきたい。

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August 12, 2023

Daily Oregraph: 裏庭画報 コスモスひとつ

 本日の最高気温は 23.7度。曇り。

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 昨年はたくさん花を咲かせた越境入学組のコスモスだが、今年はまだ一輪。エゾノコンギクはここ数日のうちに驚くほど数が増えたけれど、コスモスがこれからどうなるのか興味津々である。

 さまざまな雑草や近所から越境してきた園芸種が裏庭で生存競争を展開するのを眺めているとなかなかおもしろい。

 さすがに背の高い雑草が増えすぎるとみっともないからときどき引っこ抜くけれど、きれいな花壇を作ろうなどというしゃれっ気はないから、基本的にはほぼ放置してある。一種の無法地帯といっていいだろう。

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July 20, 2023

Daily Oregraph: 裏庭画報 キツリフネ

 本日の最高気温は 22.6度。晴れ。

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 日当りの悪い場所に、キツリフネがちょっと派手な幽霊みたいに咲いていた。形からわかるように、ホウセンカの仲間である。

 こいつもクサノオウのような細長い蒴果を作り、時期が来ると軽くつまんだだけで種がはじけ飛ぶ。大人がやってもおもしろいのだから(笑)、昔の子どもたちはこういうので遊んでいたのだろう。

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July 14, 2023

Daily Oregraph: 春採湖畔 7月14日

 本日の最高気温は 22.9度。曇り。

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 ひさびさに春採湖畔を歩いた。気温は高くないのだが、ちょっとむしむしする。植物に興味をお持ちでない方には退屈かもしれないけれど、写真を数枚だけ選んでみた。いまいましいマイナカードなんぞは話題にしたくもないし(もちろんぼくは所持していない(笑))、ほかにネタもないので、あきらめておつきあい願いたい。

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 左はオオウバユリ(ユリ科)。防災無線のラッパ形スピーカーみたいな花をつけた奇妙な植物である。こんなにたくさんあったかしらと思うほど、あちこちに突っ立っている。

 右はイケマ(ガガイモ科)である。牧野先生の新日本植物図鑑によれば、イケマはアイヌ語で、「巨大なる根」という意味である。

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 ヨブスマソウ(キク科)。やはり牧野先生の図鑑によれば、「よぶすま(夜衾)」というのは、コウモリのことで葉の形をコウモリの翼を拡げた形に見たのである

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 ヒヨドリバナ(キク科)。「どこがヒヨドリなんだ」といいたくなるかもしれないけれど、ヒヨドリが鳴く頃、花が咲くのでヒヨドリバナの名がある(牧野 新日本植物図鑑)。しかしぼくは鳥については無知なので、ヒヨドリが鳴いていたかどうかはなんともいえない。

 なおミヤマニガウリはまだ花をつけていないようだったので、次回のお楽しみとしたい。

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July 10, 2023

Daily Oregraph: 裏庭画報 ギョウジャニンニクの種

 本日の最高気温は 21.5度。曇り。

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 ギョウジャニンニクの蒴果は、どことなくピーマンに似ている。まだ完熟していないらしく、強く圧迫してみてもビクともしなかった。

 カッターの刃を入れるとまだかなり水気があり、独特のニンニク臭が鼻を突いた。三つあるコブをすべて上手に切開するのはむずかしく(百年修行してもぼくは外科医にはなれそうにない)、やっと一つだけ皮をむいて種を取り出すことができた。しかし拳骨一つにつき種が 3個できていることは確かである。

 長さ約 3 mm の堂々たる種である。花は毎年見ているのだが、種を目にするのは初めてだ。小松菜なんかの種に比べれば巨大といってもいいのではないか。

 こいつは毎年パラパラ落下しているはずだから、どれもが順調に発芽して成長すればギョウジャニンニクだらけになりそうなものだが、そうは問屋が卸さない。要りもしない雑草はむやみに増えるというのに、世の中うまくいかないものである。

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July 09, 2023

Daily Oregraph: 裏庭画報 蒴果の話

 本日の最高気温は 21.5度。晴れたり曇ったり。

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 クサノオウの花の右隣に見える縦長の細いサヤは蒴果(さくか)。広辞苑によると「乾果の一。複子房の発達した果実で、熟すと縦裂して種子を散布する」のが蒴果である。

 自然に「縦裂」するくらいだから、時期が来れば手で軽く触れただけで破裂して種が飛び出すところは、バネ仕掛けのおもちゃみたいでおもしろい。本日のところはまだ完熟していないので変化はなかった。

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 こちらは本日のギョウジャニンニク。図鑑で確認したところ、緑色の拳骨みたいな部分はやはり蒴果である。写真によれば、下にある拳骨の一つが破裂しているようにも見える。

 ということはそろそろ時期が来ていそうだから、明日にでも拳骨を一つもいで、内部を観察することにしたい。拳骨は三つの部分からなっており、それぞれに種が一つずつ出来ているはずである。

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