January 29, 2019

Daily Oregraph: 裏庭画報 グースベリは死なず

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 09時50分の南の空。雪がちらほらと舞っている。午後からは青空が出た。最高気温は0.3度。

 昨夜からの積雪は約3センチほどであろうか。この冬は特に雪が少なく、大いに助かっている。

 毎度雪かきの話ではご退屈だろうから、

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これをごらんいただきたい。

 え、十分退屈じゃないか、って? まあ、そういいなさんな。(たしか)二年前に枝を切り取ってここに植えたグースベリなのだが、しっかりと生きている。

 植物は実にしたたかなものである。ぼくなどはその冬に耐える姿にジーンと感動するけれど、金が命の新自由主義者たちには無縁の境地であろう(笑)。

 ここに断言しておきたいが、人類が滅亡したあかつきには、墓地だけじゃない、高級外車も、ブランドもののバッグも、銀行の金庫も植物に占領されることは確実だ。それが自然の摂理である。

 もはや墓前で紙銭を燃してくれる人もいなければ、お経を唱えてくれる坊さんもいないから、自分だけあの世で楽をしようったってそうはいかない。そうなれば金持と貧乏人、人種や肌の色、優等生と劣等生の区別もなく、人類滅亡してはじめて平等が実現するとは、ハハ、のんきだね。

 そんなことを教えてくれた哲学的なグースベリの枝だが、ここは日当りが悪すぎて実がならないから、今年は場所を変えてやりたいと思う。春を待とう。

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December 22, 2018

Daily Oregraph: 裏庭画報 枯草無念流

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 笹がかろうじて色あせた緑を保っているほかは、すべてが枯れてしまった。ドライフラワーというより、植物の骨格標本みたいなものである。

 この連中、見たところ脳味噌が空っぽになって無念無想、風がカサカサ音を立てて通り過ぎるばかりだから、なるほど冬を越すには好都合にちがいない。達人の境地ともいえよう。

 しかしこちとらボケはじめたとはいえ、灰色の脳細胞はまだ細々と活動をつづけているから、冬の寒さはこたえるし、悪の栄える浮世が腹立たしくてならない。無念無想の境地に達するには、死を待たねばならぬようだ。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。

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 今日もナナカマドの枝を数本払った。もちろん後始末は大変だけれど、単純な片づけ作業にもいいところはある。ノコギリでギコギコやっている間は俗世間を忘れて、やや無念無想に近い状態が実現するからである。

 その楽しみはやっぱり来年の春までおあずけにしておこう……

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December 17, 2018

Daily Oregraph: 裏庭画報 枝払い

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 昨日今日と天気がよく、気温も高い。みるみるうちに雪が融けて、日当りの悪い裏庭もずいぶん歩きやすくなった。

 そこでナナカマドの枝を払うことにした。といっても成果はこれっぽっちだけれど、少しはすっきりしたように見える。ほんとうは幹ごとバッサリやりたいところだが、チェーンソーでもなければ無理だろうし、残骸を片づけるにはトラックも必要だ。

 しかしたったこれだけでも始末するのは案外大変なのだ。適当なサイズに切りそろえて束にしなければ、ゴミとして収集してくれないのである。どうすべえか……

 よし、来年だな(笑)。春になったら始末するとしよう。

 ところで写真左の枝にご注目いただきたい。一昨年だったか、上の部分を払ったはいいけれど、その後小枝が何本も出はじめて、ぐんぐん成長しそうな勢いだから、根元に近いほうを切り取った。恐るべき生命力である。

 何度でも繰り返して申し上げるが、戯れに木を植えるべからず。

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December 07, 2018

Daily Oregraph: 裏庭画報 冬のかき氷

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 積雪が予想より少なかったのは幸いだったが、もちろん雪かきをサボるわけにはいかない。やりましたとも、まじめにね。

 いつもより少し丁寧に作業したのは、次回に備えて、雪を捨てるスペースを確保するためである。だからスコップを持って、ふだんなら無視している裏庭へ行ってみると、(なにツツジだったかは忘れたけれど)天然のかき氷が出来ていた。

 -どうです、お嬢さん。インスタ映えしませんか?

 などとバカなことを書いていると、また雪がちらついてきた。おいおい、これ以上積もらんでくれよ。

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November 18, 2018

Daily Oregraph: ツルウメモドキ

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 ツルウメモドキはいまの時期には貴重な彩りである。

  さてこういう「もどき」ならいいのだが、いいかげんな「歴史書もどき」は困る。

  ヒストリーの語源はストーリーです。これは「私たちの物語」なのです。  百田尚樹

  『日本国紀』なる本の著者百田尚樹氏はこうおっしゃるのだが、これ、すでに指摘されているように、辞書の語源欄を確かめればすぐにわかる、とんでもないまちがいだから信じてはいけない(たまには自分で辞書を引いてね)。万一純真なる若者が鵜呑みにしたら大恥をかくから、老婆心ながら申し上げておく。

 これではまるで読む値打ちのない駄本だと自ら宣伝しているようなものだが、たぶん彼は「これは私のこしらえた物語だけど、ストーリーはヒストリーに通じるんだから、通史を名乗ってもいいのだ」というトンデモ解釈を展開しているのだろう。

 もっとも問題なのは、こんな本でもありがたがる連中がいることだ。「読んでから批判しろ」というもっともらしいことをいう人もいようが、人生金と時間には限りがあるのだから(笑)、どちらもうっかりドブに捨ててはなるまい。

 いまぼくの読んでいる A. J. P. テイラーの『英国史 1914-1945年』は、一般向けの本だけれど、参考文献とその解説だけになんと39頁も割いている。生半可な勉強では読者をうならせる歴史書など書けるわけがないのである。

 いったいどれほどの学問があって百田氏は日本通史を手がけたのか。いい度胸をしているところだけはほめてあげたい。

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October 31, 2018

Daily Oregraph: 相生坂紅葉異聞

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 相生坂下のあるお宅の庭先にて。本日はシャッターを切らなかったので、昨日撮った一枚である。

 真っ赤な紅葉もいいけれど、こういうのも流れやリズムが感じられておもしろい。着物の柄にしてもいいんじゃないだろうか。

 どういう人物にお似合いかというと、まずは旗本退屈男(笑)が思い浮かぶ。殺しのライセンスともいうべき天下御免の向う傷にものをいわせ、掟破りの住居侵入などお茶の子さいさい、大根を切るようにスパスパ人を斬るのである。

 結局はお上の手先だから、反体制派がこの手の人物ににらまれれば悲劇にちがいない。しかし彼の刃が向けられるのは、たいてい体制内の腐敗官僚であるところがミソである。つまり消費税に苦しむその日暮らしの町民に鬱積する不満のガス抜き役というわけだ。

 バッタバッタと悪人ばらを切り倒すたびに、着物の赤と黄のモミジが夜の庭に妖しく舞って、なるほど美的殺人というのがあるとすればこれであろう。悪徳商人と結託して私利をむさぼる高級官僚どもが、醜い顔をゆがませてバッタリ地べたに倒れるんだからたまらない。

 退屈男が江戸の町をぶらりと歩けば、「あ、お殿様だ。退屈のお殿様だ!」とえらい人気である。当然女にももてる(笑)。

 -まあ、お殿様、お着物に血が……

と、イキな巾着切りのお姐さんが駆け寄ってくるのである。実にうらやましい……

 -おい、薄氷堂、おめえバカじゃねえか。

 -はて、バカとは聞き捨てならぬ。わけをいいなさい、わけを。

 -だっておめえ、いまどき旗本退屈男なんて知っているのは、ジジイとババアだけじゃねえか。そういうのを学のある人は時代錯誤っていうんだ。覚えとけ。

 う~む、なるほど、知るわけないよなあ。桃太郎侍の親戚だといえばわかってもらえるだろうか?

 いや、どうも話があらぬ方向へそれてしまったようだ。今宵はこれにて失礼。

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October 25, 2018

Daily Oregraph: 十月のオオウバユリ

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 まだ午後も早い時間だけれど、太陽が低くなったから、木々は長い影を落としている。秋ですよ、いうまでもないけれど。

 春採湖畔まで来て落葉を見たってしょうがないのだが……

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 オオウバユリのドライフラワーが異彩を放っていた。見れば見るほど奇妙というか奇怪なかたちをしている。ちょっと水木しげるさん風味があると思う。

 ウバユリは食用になるというから、オオウバユリも食べられるはずだ。たしかアイヌの人々が食料にしていたと聞く(ぼくの記憶はあてにならないけれど……)。

  若葉はあえ物やひたし物にする山菜である。りん茎(球根)からは良質のでんぷんがとれる。(地人書館『図解 植物観察事典』「ウバユリ」の項より)

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October 24, 2018

Daily Oregraph: 裏庭画報 最後の収穫

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 小雨降る中採った最後の水菜。寒くなってきたから、いくら待ってもこれ以上大きく育ちそうにない。これにて今年の畑仕事は終了である。

 エゾヤマザクラの枯葉はまだすっかり落ちきっていない。昨日までにずいぶん拾い集めたのだが、時々はらはらと舞い降りてくる。しつこいやつである。

 左側に黒い土が少し見えるのは、ここ数日の労働の成果だ。なにしろ雑草だらけで、つい先日まではまるで土が見えなかったのである。

 なにごともあきらめずにつづければ、少しは先に進むものだ。沖縄のみなさまの選挙戦連勝に至るご努力を思えば、たかが草むしり、手を抜いてはいけないと反省しきり。来年はもう少しまじめにやりたい……というか、やるんだぞ、おい。

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October 20, 2018

Daily Oregraph: 裏庭画報 ミニ紅葉

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 今年最後の草取りでもしようと裏庭へ行ったら、一面の雑草の上に大量の落葉が散乱しているのには絶句した。これはあかん、とてもおれの手には負えそうにない。

  
ああ、何もかも、もう遅い。もう遅すぎる。

 先日引用した文章が頭をよぎったけれど、気を取り直して黙々と落葉を拾い、雑草をむしった。しかし拾ってもむしっても、未来永劫敵の減ることはないように思われる。

 大きなビニール袋ひとつを一杯にしたところで、絶望感に襲われた。とても一度では無理だ。ふだん怠けていた報いだろう。

 昼になったから作業をやめにして、缶ビールを飲んで本日はおしまい。ヤケ酒みたいなものである。少なくともあと二日はかかるんじゃないかと思う。

 低木が真っ赤に紅葉していた。それだけが本日の目のごちそう。

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October 13, 2018

Daily Oregraph: ヤマブドウ

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 朝から上天気。西部戦線の塹壕に嫌気がさしたので、ひさびさに春採湖畔を歩いた。

 もう花の季節は終り、みかけたのはヤマハハコとミゾソバくらいだったが、そうだ、ヤマブドウの実はどうだろうか……と行ってみれば、すでにほとんど採りつくされているではないか。

 それでもほんの少しだけ、とても手の届かぬところに残っていたから、カメラを強引に突き出してストロボ一発。めでたく生存証明写真が撮れた。

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 「こんにちは!」と元気よく挨拶してくれたこどもたち。なんだか不思議なハンドルと車輪つきの板(?)に乗っていた。

 おかげでこちらも明るい気分になれた。どうもありがとう。いい散歩になったよ。

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