24日(土)は朝から冴えない天気。おまけに気温が低く、春採湖畔は期待できないので、温根内へ向かった。
内陸といっても直線距離では海岸からわずか十数キロなのだが、やはりこちらは気温が数度高く、車から降りたとたんにちがいを感じる。
これは湿原との境をなしている鶴居軌道跡の道。
湿原側はまだ枯草が優勢で、軌道跡の緑の濃さとは対照的である。6月も中旬になれば景色は一変し、湿原に緑がよみがえる。

6月中旬には大群落をなして咲き乱れるミツガシワだが、今はまだ気の早い連中があそこに一輪こちらに一輪というぐあいに、ごくまばらに見えるばかりである。

まだ花を見せぬイソツツジの原の中に、ところどころつつましく咲くヒメシャクナゲ。ごく小さい花だから、注意して探さなければ見落とすかもしれない。
このあたりにはホロムイツツジも咲くのだが、もう時期はずれで、花はボロボロに傷んでいた。
いま温根内の天下を取っているのが、エンコウソウである。
湿原内、鶴居軌道跡ともに群落をなして咲き誇っているが、これは軌道跡沿いで撮ったもの。以下すべて軌道跡で撮影した写真である。
これは葉っぱのかたちからしてもまちがいなくエンコウソウだが、前回来たときに見た個体がエゾノリュウキンカなのかエンコウソウなのか、いまだに決めかねている。
おっと、こいつはなんだろうか? 何年通っても見落としはあるものだ。
アブラナ科だろうと見当をつけて図鑑にあたった結果、葉っぱのかたちからヤマタネツケバナ(=オオバタネツケバナ)と決めた。ちがっていたらお詫びするとして、とりあえず決めないことには安眠できないから、閣議決定したのである。
道ばたに雑草のようにいくらでも咲いているこの白い花は、すぐにイチゴの仲間とわかる。
イチゴは種類が多いから、これまでさぼってきたのだが、今回は慎重に調べてみた。
はい、閣議決定。エゾノクサイチゴだよ、諸君。
エゾノヘビイチゴとよく似ているが、写真でもわかるとおり、
雄しべの長さが3~4㎜と雌しべの集合よりも
長いのがこの種の特徴(エゾノヘビイチゴでは低
い) - 滝田謙譲『北海道植物図譜』
また写真を拡大するとわかるが、葉の表面にも軟毛が見える。たぶんまちがいないだろう。
というわけで、今日はひさしぶりに勉強してしまった(笑)。
【追記】
うっかり忘れてしまったけれど、いつもとはちがう場所でみつけたエゾオオサクラソウ。
まだつぼみがいくつか見えるので、開花して間もないことがわかる。
エンコウソウなどとはちがって群生しないだけに、みつけたうれしさは格別、まるで昔の恋人に出会ったような気分になり、おお、ひさしぶりだね、と声をかけたくなるのである。
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