September 08, 2019

Daily Oregraph: 相生坂ひとり植物観察会

 ミヤマニガウリを見物しに相生坂までやって来た。(頭の出来はともかく)金だけはふんだんにある上級国民に対抗するのはむずかしいけれど、貧乏な下級国民は金のかからぬ高尚な趣味(?)を持っているんだから、すごいですねニッポン。

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 やあ、よくもまあ、補助金なしで立派な群落に成長したものだ。あっぱれ。

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 まだ花は終っていないどころか、花盛りといってもいいくらいだ。前回はチラホラと咲いているだけだったのに、あっちにもこっちにも小さな白い花が見える。

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 秋だからもちろん実はたくさんぶら下がっている。こいつを見ると、飄然ということばが浮んでくる。

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 せっかくだから、実をもう一つ。花がしぼんで実の膨らんでいる様子がよくわかると思う。ぼくはまだ味見したことはないけれど、どこかの先生が試してみた結果、苦い顔をしてミヤマ「ニガウリ」と命名したんだろう。

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 帰り道に坂の途中でみつけたのがエゾトリカブト。去年まではわが裏庭にも咲いていたのだが、今年は見かけない。有毒だが花は美しい。

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August 07, 2019

Daily Oregraph: サルスベリを見に

 先日あぼみさんがサルスベリは EGG にあると教えてくださったので、見物することにした。大阪まで行かなくとも実物を見られるのはありがたい。

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 これが EGG である。ここは一種の温室なのだが、ぼくはめったに入ることはない。

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 卵みたいなかたちだからエッグなんだろうと思いこんでいたけれど、よく見ると Ever Green Garden、つまり常緑園と卵をかけた洒落らしい。市民としてはお恥ずかしいが、はじめて知った。

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 あった、あった。なるほど、これは「ヒョロッとして」いる。大阪のサルスベリとはえらいちがいである。しかも花がまったく見えないのはどうしたことだろうか。

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 一回りしてみたら、花はあった。情けないことに、たったひとつだけ。おいおい、せっかく来たんだから、もっと花を咲かせろよ。

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 わざわざ出かけてきたのは、幹の滑りぐあいを確かめたかったからである。見てのとおり、木肌はたしかにすべすべだが、さわった感じではツルツルというほどでもない。エテ公ならスルスルと登ってしまうにちがいない。

 せっかくなので辞書を調べたところ、英語ではサルもスベリもせず crape-myrtle(クレイプ・マートル)という。クレイプというから、花がチリチリ、クシャクシャして見えるところに注目したのである。「中国産の低木で……イングランドの温室、また米国南部の庭園で栽培されている」(OED) とあるから、イギリスで EGG をみかけたら(笑)ぜひ見物されるようおすすめしたい。

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 河畔では観光客らしい方をちらほらみかけた。一眼レフをお持ちだが、まさかサルスベリを撮りに釧路までおいでになったわけではあるまい。この上天気でも本日は気温二十数度、どうか涼しさを満喫していただきたいと思う。

【8月9日 追記】あぼみさんが四年前に EGG でお撮りになったサルスベリの写真を送ってくださったので、どうかごらんいただきたい。

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 なるほどこれなら見ごたえがある。どうやらぼくは精進が悪かったらしい。あまりにもちがいすぎておもしろくないから(笑)、来年もう一度チャレンジしてみたいと思う。

 あぼみさん、どうもありがとうございます。

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August 03, 2019

Daily Oregraph: さらば臨鉄

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 半世紀以上つきあってきた臨港鉄道のレールがとうとう撤去された。少し先からはまだ枕木が眠ったままだけれど、それもいずれ撤去されるだろう。

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 レールが取り去られてから初めての定点撮影。

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 さらば3.8。

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 こうして鉄路の最期に立ち会えたのはなにかの縁なのかもかも知れない。次はぼくの番だな。

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 手向けに白いハマナスを…… 本日の最高気温は29.7度であった。

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July 30, 2019

Daily Oregraph: 赤い花みつけた

 6月22日の「大阪の赤い花」という記事で、銀杏のてっぺんに咲く赤い花をご紹介したけれど、それは銀杏の花ではなく別の蔓性植物の花であることがわかった……そう大阪通信員から連絡があったので、当該記事の末尾に「追記」を加えておいた。

 -いやあ、すっかりだまされちまったよ。実に面目ない。

 まあ、人間だれしもかんちがいはするものだ。ウソで固めた某首相とちがって、正直に誤りを認めるんだからえらい。

 しかも、見よ。

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 -すまん、すまん。これが例の赤い花の正体だったよ。

 疑問を頭の片隅に置いて、いつか解決しようという気持があるのは、ボーッと生きていない証拠である。

 ……と、ここまではほめていいのだが、せっかく串カツの一本もおごってやるつもりだったのに、肝心の花の名を書いていないのは減点だな。

 このラッパ形の赤い花は、ぼくの調べたところではノウゼンカズラ。もしちがったら、遠慮なくご指摘いただきたい。通信員君の精神をみならって、ぼくも素直におわびしたいと思う。

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July 28, 2019

Daily Oregraph: ミヤマニガウリの花

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 朝からひさびさの上天気である。最高気温も29.3度に跳ね上がった。こう天気が良くては、暑かろうがなんだろうが散歩をしないわけにはいけない。

 そうだ、ミヤマニガウリだ!

 相生坂(西側)下のミヤマニガウリについては先にご紹介したが、夏真っ盛り、あいつはどうしているだろうか……と来てみれば、おお、ぐんぐん茎が伸びて、歩道にまではみ出しているではないか。

 しかもいつの間にか株が増えて、写真の範囲外の左右にも葉っぱが見えている。このまま順調に成長すれば、数年の内にはちょっとした群落になる可能性もあると思う。春採湖畔以外に群落が出来るとすれば、釧路植物界の一大事件(笑)である。

 だが、待てよ。これほど増えたのに花が見当たらない。ていねいに見たけれど、みつからないのである。しかし花も咲かずに数が増えるというのは変な話だから、しつこく観察をつづけると……

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とうとうひとつだけみつけることができた。ごく小さな白い花である。果実も成長しつつある。汗をかきながら歩いてきた甲斐があったというものだ。

 花の次は実である。とにかく小さなものだから、散歩用カメラではいけない。マクロ撮影できるカメラが必要だろう。うまく撮れるといいのだが……

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June 29, 2019

Daily Oregraph: 裏庭画報 ヤマブキショウマ

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 たしか去年まではみかけなかったはずのヤマブキショウマが咲いていた。どこからやって来たのか、謎である。

 「北海道から九州にいたる山地や高山に自生」するというのだが(小学館『万有百科大事典』による)、わが家は山地でも高山でもない。道東一帯は低温だから、平地でも多くの高山植物が見られるのである。

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 これはおまけ。チンゲンサイの花である。素人目にもアブラナ科の花とわかり、たしか小松菜の花もこんなだったと記憶している。

 今年は気温が上がらなかったので、葉が十分に成長する前に花をつけたようだ。しょうがないから、小ぶりなまま収穫し、晩のおかずにして食べてしまった。

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June 26, 2019

Daily Oregraph: 楠を見る男

 最近は部屋にこもることが多いので、なかなか写真が撮れない。上手下手に関係なく、絵のない絵日記はありえないから、それは非常に困る。絵が欲しいのは絵日記や絵本だけではない。ディケンズの小説のように、挿絵あればこそ時代の風俗もわかるし、おもしろさも倍増する。もっと挿絵入りの小説本があっていいと思う。

 さて、絵は自分で描かねばならないという法律はない。画料を支払って専門家に頼むという方法もあるけれど、そんな余裕はないぜ、という自己責任で貧乏になった諸君もきっといるだろう。

 しかし人間万事金次第という連中には想像もつかぬだろうが、一文にならなくとも絵を提供してくれる人はたしかにいるんだから、世の中けっして捨てたものではない。

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 堂々たる楠の勇姿に圧倒された当社大阪通信員が写真を送ってくれた。無給だというのに、実にありがたいことである。いずれ大阪へ遊びに行ったら一杯おごるから、期待しないで待っていてくれ。

 おい、たまには街を撮ったらどうだい、と提案しても、彼がスマホのレンズを向けるのは、たいてい植物である。どうも植物から生命力をもらっているふしがある。光合成ならぬ緑合成人間なんだろう。

 写真はどこかの公園で撮ったもののようだ。いいね。こんな場所を散歩して、歩き疲れたら立呑み屋で一杯なんてのも悪くない。いつになったら実現するか知れないけれど……

 あ、暑苦しい夏には絶対行かないからね(笑)。

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June 22, 2019

Daily Oregraph: 大阪の赤い花

-銀杏(イチョウ)に赤い花が咲くって知っていたかい?

 大阪通信員からそんなメールが届いた。知りまへん。我不知道。Je ne sais pas. 第一釧路にイチョウの木なんてないのである。調べてみたら、雄花は黄色、雌花は緑らしい。

 しかし写真がないから「赤い花」といわれても見当がつかない。そこで写真を撮って送ってくれと催促したら、おれのスマホじゃズームで撮れないんだ、という。すまん、無給だからズームレンズ付きデジカメは買えないよなあ……

 それでも撮ってくれたから、まあごらんあれ。

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 問題の部分がちょっとわかりにくいから、

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トリミングしてみると、たしかに赤い花が見える。なるほどこれはめずらしいにちがいない。

 おい、これはきっといいことがあるぜ。赤い花だからね、なにかパッと華やかな出来事が待っているはずだ。ゆめ疑うことなかれ。

【7月28日追記】この赤い花について、撮影者本人より、「実はつる性の植物の赤い花であって、銀杏の花ではないことがわかった」という連絡があった。つまりかんちがい。暑さにやられたのだろうからご容赦のほど。

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June 21, 2019

Daily Oregraph: 相生坂下のミヤマニガウリ

 昨日妖怪に出会ってから運が向いてきたらしい。

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 ゴールデンバットのような葉っぱは、ご存じ(かどうかは知らないが)ミヤマニガウリである。ミヤマニガウリは春採湖畔に行けば、いやというほどたくさんある。ありすぎるほど繁茂しているのだが、ふしぎなことに、なぜかほかではみかけない。温根内でも見たことがない。

 だから一昨年相生坂(西側)の下でこいつを発見したときは、ほんとうにビックリした。世紀の発見ではないかと思ったくらいである(笑)。ただしほんの二株ばかりにすぎず、春採湖畔の大勢力に比べると、まるで本隊にはぐれた兵隊である。どうしてこんな場所までやって来たのだろうか?

 ところがこのはぐれミヤマニガウリ、去年は何度同じ場所を通っても見当たらなかったのである。目を皿のようにして探してもみつからない。あわれ、死に絶えたのだろうと思った。

 そして今日、場所は覚えているから、もしやと思って目をやると、探すまでもなく同じ場所に葉っぱがあるではないか。おお、無事であったか。

 こいつが花を咲かせるか、実をつけるか、今年はときどき観察するつもりである。

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June 02, 2019

Daily Oregraph: 裏庭画報 コンロンソウ

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 とうとう六月か。今年もコンロンソウの季節がやって来た。

 毎年同じような写真を撮っているから、よほどネタがないのだろうと思うのは素人の浅はかさというものだ(笑)。これはね、挨拶ですよ。ひさしぶりに友人に出会ったら、

 -よう、元気そうだな。

と声をかけるのがふつうだろう。

 ただしこの友人がひどく無口で、返事をしてくれないのは残念である。

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