August 08, 2020

Daily Oregraph: 裏庭画報 ナナカマドに秋の風

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 本日の最高気温は23.2度。ナナカマドの枝を揺らす風が心地よい。

 部屋の中にいても、窓を開ければエアコンより上等な風が入り、快適そのものである。立秋を過ぎたからあたりまえかもしれないけれど、これは秋の風だ。

 この北海道のさわやかな風を味わっていただきたいのは山々だが、いまは用事もないのに旅行すべき時期ではないと思う。ぼくもこのところ左足が痛んでろくに散歩もできないからどこか湯治にでも行きたいし、いずれ上方見物にも出かけたいところだが、ここは辛抱のしどころである。Go to 利権キャンペーンなどにつられてはなるまい。

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July 25, 2020

Daily Oregraph: ミヤマニガウリ 2020年

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 数年前から観察している南大通のミヤマニガウリをチェックしたところ……今年はいやに数が少ないようだ。どうも草刈りをしたせいらしい。

 なんでも刈ればいいというものではないのだ。責任者出てこい! といいたいところだが、ミヤマニガウリに注目するような物好きは、まず千人に一人いるかどうかだろうから(笑)、文句をいってもしかたがない。でもね、これ以上余計な草刈りをしないでほしいものである。

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 もっとも、まだ開花していないし、去年も結局は大群落に生長したので、これからに期待しよう。

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 さて本日は思わぬ発見もあった。まだ花が咲きそろっていないから断定はできないけれど、これはエゾミゾハギだろうと思う。花の色はピンクに写っているが、実際はもっと鮮やかな赤である。今年はこいつも引き続き観察することにした。

 背後にミヤマニガウリの葉が見えることに気づいたあなたはきわめて優秀であって、ともに風雅を語るべきもの也。

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July 13, 2020

Daily Oregraph: 裏庭画報 食えないサクランボ

 本日も昨日に引きつづき草むしりをしたが、目に見える効果がない。衆寡敵せずを絵に描いたようなもので、ほとんど徒労である。

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 エゾヤマザクラの葉の間にところどころ赤いものが見える。サクランボだ。しかしこいつは無毒だとは思うが、食用には適さないはずだ(試してみる勇気がない……(笑))。

 たとえ食えなくとも、実がなるのはうれしいものだ。空しい草むしりをしたあとだけに、大変豊かな気分になれるのである。

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July 12, 2020

Daily Oregraph: 裏庭画報 ギョウジャニンニクとエゾノシモツケソウ

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 昨日撮影したギョウジャニンニク。花が落ちた姿はちょっと異様である。先端の「ふくれた3部分」は「さく果」なのだが、善良なる市民にはわかりかねるから、広辞苑(第4版)のお世話になると、

 乾果の一。複子房の発達した果実で、熟すと縦裂して種子を散布する。

 熟すると中から種が出てくるらしいのだが、その頃には他の雑草に埋もれてしまうので、まずみつけられないだろう。そこで解剖してみると、

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まだみずみずしく、プーンと独特の匂いが立ちのぼってきた。なるほどやがて種になりそうである。もしその頃に見つけられたら記録するつもりだが、むずかしいだろうなあ。

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 さてこちらは本日撮ったエゾノシモツケソウ。開花したことはわかるけれど、花が細かすぎてどうなっているのかよくわからない。鯛のそぼろ(でんぶ)のようにも見えるのだが、少し接近すると、

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こんな具合である。ルーペを使ってまで観察する物好きなどめったにいないのに、ずいぶん手の込んだ細工をするものだ……と、たまには sense of wonder を味わうのもオツなものであります。

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July 07, 2020

Daily Oregraph: 裏庭画報 エゾノシモツケソウ

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 エゾノシモツケソウ(バラ科)。まだつぼみだが、ほかにネタもなし、本日はこの花を利用したいと思う。

 シモツケソウの北海道版で、学名にも Filipendula yezonensis と「蝦夷」が織り込まれている。Filipendula(フィリペンデュラ) とは、牧野先生の図鑑によると、

 f.<l. filum(糸)+pendulus(吊り下がった)。基本種の根が小球を糸でつないだようにみえるから。

と、OED の語源欄よりも詳しい説明があって、至れり尽くせりである。なるほどペンデュラム(pendulum 振り子)の親戚らしい。ついでにいうと、filum(=thread) はフィラメント(filament)の語源である……といっても、最近では白熱電球がめずらしくなったから、「な~るほど」と納得するのは爺さん婆さんである可能性が高い。

 OED は filipendula は drop-wort(Filipendula vulgaris: ロクベンシモツケ) なりとしている。これは同じシモツケソウ属だが、花はなんとなく似ていても葉っぱがまるでちがう。エゾノシモツケソウに近いのは meadowsweet(Filipendula ulmaria: セイヨウナツユキソウ。『リーダーズ英和』は「シモツケ;シモツケソウ」とする)である。

 先日の ramsons を確かめようと引っぱり出した『野草の写真図鑑(Wild Flowers by Christopher Grey-Wilson の日本語版)』(1996年 日本ヴォーグ社)から図版を拝借してお目にかけよう。

Meadowsweet
 花の色がこちらはクリーム色である以外は、エゾノシモツケソウによく似ている。大変香りのよい花なのだそうな。メドウスィートという名前もいい。

 というわけで、本日の夏休み自由研究でありました。

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July 03, 2020

Daily Oregraph: ギョウジャニンニク―枯れたり咲いたり

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 この花を今年最初に撮ったのは6月15日。6月27日には上半分が開いて、下半分はまだつぼみの状態であった。

 満開になったところを撮るつもりだったのだが、本日見たらこの有様である。下半分は開花したけれど、上半分はごらんのとおり。たぶん6月30日あたりにチェックすればよかったのだと思う。うまくいかないものであります。

 3個の緑の球体と見えた部分は花が落ちても残り、ちょっと拳骨のようにも見える。牧野先生の図鑑には「さく果はふくれた3部分から成り」とあるから、たぶん割ってみれば種があるんだろう。花がすっかり枯れたらチェックしてみよう(忘れなければだが……)。

 さて学名の Allium Victorialis を頼りに OED を検索してみたが、ヒットしなかった。もちろん Allium(アリアム=ネギ属) はちゃんと収録されており、その仲間として名前が挙がっているのは、

  garlic, the onion, leek, chive, shallot, and
  the British wild flower Ramsons.

 ガーリックとオニオンはおなじみ。英和辞書を見ると、リークは「ニラネギ」とあり、チャイヴはアサツキの仲間で、シャロットはワケギだそうな。せっかくだから、ネギ属の単語をイモづる式に覚えてしまおう。

 さて問題はラムソンだが、ひょっとしたらギョウジャニンニクの親戚じゃないかと期待したら、「広葉のニンニクの一種」(『リーダーズ英和』)とある。なんだか要領を得ないから本家 OED を確認すると、やはり「広葉のガーリック Allium ursinum;薬味として用いるその球根。主に複数形で。」とある。ついでながら、 wild chive は wild garlic or ramsons の意味として使われ、shallot は a small onion なりとある。

 ギョウジャニンニクも「広葉」だから、たぶん似ているにちがいないとは思うが、辞書でわかるのはここまで。こういう時頼りになるのが、Google の画像検索で……おお、やはりよく似ている。著作権の問題があるから、興味をお持ちの方はご自分で検索してごらんになるといいだろう。

 葉っぱもよく似ているし、花の色も白で付き方も同じ、花びらの形はちがうけれど、予想どおりイギリス版ギョウジャニンニクといっていいような気がする。

 ギョウジャニンニクでここまで引っぱれば、小学校の夏休みの自由研究は一丁上がり。しかしもちろん高校以上では通用するわけがなく、「顔を洗って出直してこい!」とチコちゃん先生に叱られることまちがいなし……(笑)

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June 29, 2020

Daily Oregraph: 裏庭画報 宿敵ハコベ

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 裏の畑にはびこる、わが宿敵のハコベである。

 『牧野新日本植物図鑑』には、「ハコベはハコベラの略、ハコベラの意味は不明」とある。また「カナリヤの餌になる」のだそうな。

 ハコベラといえば春の七草のひとつだが、カナリアじゃあるまいし、こんな草を食べるとは! いくら落ちぶれても、ぼくはいやだ。

 学名の Stellaria media で検索すると、英語では chickweed、スコットランドでは、今でももともとの chicken-weed で通用するらしく、つまりヒヨコグサである。クサノオウみたいに面白い話があるわけではなく、結局日英ともに鳥の餌だ。

 そういえば、ニワトリにハコベを食わせてはどうかと提案されたお方がいらした。ヒヨコにハコベをたらふく食わせて育て、フライドチキンにしてご馳走してくださるのなら、喜んでいただきたい(笑)。

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June 27, 2020

Daily Oregraph: 裏庭画報 雨の日に

 雨。最高気温は15.9度。

 いったいどこが夏なんだよといいたくもなるけれど、植物界を見ればやはり夏としかいいようがない。とにかく畑の雑草が猛威をふるっている。雨の中水菜を採ったら、ハコベがしつこくからみついてくる。水菜とほとんど背丈の変らぬやつもある。

 実に腹立たしいが、ハコベに説教するのは新自由主義者に人の道を説くようなものだから、もちろん無駄に決まっている。

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 (たぶん)ヤマブキショウマ。まあ、これだって雑草みたいなものだが、かたちがすっきりしているし、はるか群衆から離れて、チンピラみたいに野菜にからみつくような真似はしない。なかなかいいやつなのである。

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 ずいぶん日にちがたつのに、ギョウジャニンニクはまだ満開になっていない。いかに平均気温が低いか、よくわかると思う。

 天気予報によれば、明日から一週間はお日さまを拝めないらしい。やれやれ。

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June 20, 2020

Daily Oregraph: 裏庭画報 水菜・ギョウジャニンニクの花に接近

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 このところ毎日小松菜を食べているのでさすがに飽きてきたから、本日は水菜を初収穫。ほんと、菜っ葉のおかげで生活が助かる(笑)。

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 気温の低い日がつづいているせいか、ギョウジャニンニクの花はまだ満開にならない。そこで左手で茎を曲げて、むりやり花を正面に向けて撮ってみたのがこれ。草むしりの直後で両手とも震えているので、うまく撮れない。ちょっとピンぼけ気味である。

 このとおり、緑色の球状の部分がなんとなく不気味だ。地味ではあっても、清楚、可憐とはいいにくい。損な花である。

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June 18, 2020

Daily Oregraph: 裏庭画報 ツツジふたつ

 本日の最高気温は14.7度。寒い。

 ギョウジャニンニクはまだ満開にならない。しかしやけに派手な色が目に飛び込んできた。ツツジである。面倒くさいから名前は調べないが、ツツジである。

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 写真ではわりと地味に見えるけれど、実物ははるかに色が鮮やかで、コントラストを思い切って上げたが、とても再現しきれない。

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 もっと派手で大柄なのがこちら。これも名前はわからないがツツジの仲間にはちがいない。実物が写真より鮮やかなのはこちらも同様で、下女のチゴユリを無慈悲にこき使う女主人のようにも見える。某都知事を連想して、ぼくはどうも好きになれない。まだ上の写真のツツジのほうが上品だと思う。

 植物に関しては、ぼくの好みはハッキリしている。清楚、可憐……要するに昔風の文学少女趣味なのである(笑)。その代表的なものの一つとしては、先日のハナタネツケバナの写真をごらんいただきたい。

 もっとも、自分に似合わないことは十分自覚しているが……

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