August 29, 2007

ぼくの英単語帳・海事英文実例集

 長い間迷っていたのですが、ぼくの英単語帳と海事英文実例集を公開いたします。

 パソコン上で簡単に使える辞書もあれば、(タコもいいところだけれど)Web 上の自動翻訳機能もある現在、おまえはなにをねぼけているんだ、といわれてもしかたないかもしれません。

 しかしぼくの英単語帳には多少は特徴がないわけではないのです。当時(大昔 です)は自作のソフトウェア用にデータを集めていたため、文字列の長さに制限があり、例文の長さを極端に短くしていたとはいえ、

 (1) 必ず例文を示した。
  (2) 辞書は一冊ですませることなく、必ず英米の辞書数種にあたり、
   可能なかぎり英語による定義も併記した。

という点は、ひそかに誇りとするところです。今に残る35冊の小型ノート、数年間の苦闘のあとなのでとても捨てられません。当時は自由になる時間の大半を捧げたといっても過言ではないからです(そういえば、ほとんど太陽にはあたらなかったような……)。

 海事英文実例集は仕事上の必要に迫られ、英米加豪の海事関係サイト、とりわけカナダ沿岸警備隊のサイトから、一年間に渡って文例を収集した成果です(今はもうそんな元気はありません)。

 日本人があやしい文章を書くように、英語国民だってあやしい英文を書きますから、これでええんかいなという文例も含まれております。しかし役に立つことは保証できます。だって自分たちと同じ間違いをする文章を読んだら、連中だってホッとしますからね(笑)。

 おそらく少なからぬ間違いを含んでいるとは思いますが、そのことはいささかも恐れません。むしろ誤りをご教示いただければ幸いに存じます。誤りであることが確認できれば、速やかに、そして喜んで訂正いたしますので、どうかご遠慮なくご一報ください。

 ぼくのささやかなデータが、千人にひとりでも、仕事上のお役に立てれば幸いです。MS-DOS 時代ならテキストファイルをご提供したところですが、MS-EXCEL のファイルにいたしましたので、どうかご了承ください。

 英単語帳はこちらから(zip ファイルです。解凍方法がわからない方はご連絡ください)。

「englishwords.zip」をダウンロード

 海事英文実例集はこちらから。

「maritime_english.zip」をダウンロード

 いろいろなことを思い出します。

 ぼくの掲示板にときどきすばらしい植物写真を投稿してくださるさとう公彦さんは、当時釧路でも有数の若き Turbo Pascal (プログラミング言語のひとつ)の使い手でした。さとうさんに教えていただきながら、才能に乏しいぼくがへぼなプログラムを作りつつ、こつこつ英単語を収集した時期があったとは、自分でもとても信じられない思いがいたします。

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March 16, 2007

Daily Oregraph: 2007-03-16

070316wall もう15年前にもなるが、一生懸命マザーグースを日本語に移してみたことがある。会社から帰ると本を開き、今日はここと決めて仕事にとりかかったことを思い出す。

 バカなやつだといわれるかもしれないが、一円にもならぬことに情熱を傾けるほどおもしろいことが、ほかにこの世の中にあるだろうか? ホリエモンには理解不能の世界かもしれないね。

 英語などろくにわからぬ、雑文科の劣等生のくせに大胆不敵な試みをしたのだから、もちろん今読み返すとあちこち書き直したくなるところもある。しかしひどい間違いでもないかぎり、そのままにしておこうと思っている。1992年当時の自分をごまかしてもはじまらないからだ。

 じゃあ2007年のぼくが進歩したかというと、全然進歩していない。それどころか勉強をうっちゃってしまったし、適者生存の理屈からいえば、ぼくなんか絶滅危惧種というところだろうか。

 雑文学界のヤンバルクイナが今宵取り上げるのは、R. L. Stevenson の Rain である。

   The rain is raining all around,
   雨、どこもかしこも雨
   It falls on field and tree,
   野にも雨、樹にも雨
   It rains on the umbrellas here,
   ぼくたちの傘にも雨
   And on the ships at sea.
   沖行く船たちにも雨

 なおテキストとして用いたのは『英語の詩』(河野一郎著 岩波ジュニア新書214)。先生の訳は、

 雨がふっている あっちでもこっちでも
  野原にも木の上にも
 この傘の上にも
  海の船の上にも

 若い人々向けの訳だから、河野先生はわかりやすさを重視し、あえて歌心を抑えておいでのようだ(そこはぜひわかってあげなくてはいけない)。

 しかし酔っ払いの薄氷堂は、生意気にも先生に申し上げたい。傘と船とは複数形であることに意味があるのだと。傘をさした少年ひとりが沖行く一隻の船を見ているのと、何人かのこどもたちが傘をさしながら、ぽつりぽつりと見える何隻かの船(しかもほとんどが帆船ではなかっただろうか)を見ているのでは、ずいぶん感じがちがうと思う。

 日本語で複数を表現するのはむずかしいけれど、ここは無理にでも複数であることを表すべきところである。

 妄言多謝。

 なお今日の一枚、撮ったことだけに意義があり、まったく本文とは無関係である。

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