Daily Oregraph: 大船に乗った気持
本日の最高気温は18.5度。晴れときどき曇り。
外出したついでに入舟岸壁に来てみたら、対岸に客船が接岸していた。コロナ禍のせいで昨年は大型客船の入港実績ゼロ、今年はこれが2隻めで最後らしい。テレビのニュースによれば、来年の入港予定はなんと19隻なのだそうな。
経済効果に期待する気持はよくわかるけれど油断大敵、コロナがいつまでもダラダラとつづきそうでいやな予感がする。ぼくは少なくとも来年いっぱいは大人しく本を読んでいようと思っている。
さて写真の客船だが、どっしりとした安定感もあるしちょうどいいサイズではないかと思う。世の中には超大型の豪華客船があることは承知しているけれど、ちょっと待った。ぼくならそんな船は選ばない。大きければいいというものではないのである。
浮んでいるのが奇跡といいたくなるような、超高層の客室をむりやり積んだデザインは見た目にも決して美しくはないし、なによりも怖いのである。荒天の中エンジントラブルにでも見舞われれば、なにしろ風を受ける面積が巨大であるだけに、乗客がどんな目に会うかは想像するだけでも恐ろしい。
今どきタイタニック号当時のように救命ボートが足りないというようなことはないけれど、万一海難に遭ったとしたら、乗客の退避が間に合うのかという心配もあるのだ。たとえば船体が左右どちらかに大きく傾けば、両舷のボートをすべてスムーズに着水させるのは非常にむずかしいだろう。
多すぎる乗員乗客をうまく誘導して、船体が浮んでいるうちに全員無事にボートに載せて安全に着水させることが可能かどうか、ちょっと考えてみていただきたい。儲け主義が度を越すと、いずれ大きな事故を起こすのではないかとぼくは心配している。
もし自分が乗るんならこのくらいの船だな……金もないくせに(笑)そんなことを考えながら Pacific Venus を眺めていましたとさ。
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