October 04, 2017

Daily Oregraph: 十勝港絵日記 10月3日

 8月以来破竹の進撃(?)をつづけてきた当ブログだが、昨日は休載のやむなきに至った。それにはちゃんとわけがある。

171003_01
  10月3日朝。雨である。

 対岸の貨物船は木材の揚荷だから、おかまいなしに荷役をしているが、こっちはもちろんダメ。しかし10時半近くになって雨は止み、やがて作業がはじまった。

171003_02
 朝の遅れによって作業終了も夜に持ち越しとなったため、もう一泊することになったのだが、主なホテル・旅館はどこも満室。やっとみつけた民宿が、個人的には大ヒットであった。

 宿賃がべらぼうに安い。あまりの安さに耳を疑ったほどである。かつては食事を提供していたらしいけれど、現在は素泊りのみだという。それにしても安いのである。

 もちろん安いにはそれなりの理由はある。少々くたびれた部屋は質素そのもので、テレビとテーブルがちょこんと置いてあるだけ。手ぬぐい・バスタオル以外の、いわゆるアメニティなるものはない。エアコンは当然ないけれど、北海道だから石油ストーブの備えはある。

 寅さんが旅先で泊まるのはこういう部屋だろう。しかし掃除は行き届いているし、寝具も清潔。どうせ寝るだけだから、なんの不足もない。なつかしい昭和の雰囲気にひたることができたのは、ある意味では幸運であった。

 で、インターネットなのだが、もちろん昭和の宿にそんなしゃれた設備はないから(笑)、ブログ休載とあいなった次第。テレビはつまらないし、本を読む気にもなれず、どうにも時間のつぶしようがない。

 そんなときに頼りになるのは、いうまでもなくアルコールである。ウィスキーと水をほぼ等量に混合した液体の助けを借りて、さっさと就寝したことは申し上げるまでもない。

 真夜中に女の幽霊でも出ないかと密かに期待していたのだが(笑)、残念ながら、あの宿賃でそこまでのサービスを期待するのは無理な相談であった。

 7泊もすごした十勝港とは今朝おさらばし、ふたたび平凡なる日常に復帰。空白の一日のおかげでブログ強化月間も終りを告げたから、ずいぶん気が楽になった。

| | Comments (0)

September 30, 2017

Daily Oregraph: 十勝港絵日記 9月30日

170930_01
 今回は虹と縁があるらしい。昨日は午後東の空にかかったのだが、今日は午前9時、西の空である。

 レイン+ボウ(湾曲線)というくらいだから、このときもごく短時間、ほんの少量ながら雨粒が落ちてきた。英語にしては(失礼)なかなか味のある単語だと思う。

170930_02
 味があるといえば、船の事務室でみかけた、このチョンマゲおじさん。

 一体いかなる趣味なのか、ちょっとビックリしたけれど(笑)、丸の内のサラリーマン風でないところが、船乗りらしくてよろしい。

 ネクタイや背広とはとっくに縁の切れたぼくも、さすがにチョンマゲにする度胸はない(といっても、毛髪がないわけではないから、念のため)。

| | Comments (0)

September 29, 2017

Daily Oregraph: 十勝港絵日記 9月29日

170929_01
 雲一つない完璧な十勝ブルーの空で一日が始まった。

170929_02
 自転車で丘の上へ買い物に出かける乗組員を見送ったときは、おだやかな一日を予感したのだが、やがて空にはポカポカと白い雲が浮かびはじめた。

 雲が白いうちはよかったけれど、午後からは黒い雨雲が発達して、小雨が降ったりやんだり、一転して不安定な空模様になった。

170929_04
 16時少し前には東の空に虹がかかったけれど、

170929_05
その後しばらくは雨がぱらつき、17時過ぎになってやっと一段落した。

170929_06
 18時少し前、ふたたび十勝ブルーがよみがえった。そして間もなく十勝ブラック(笑)。

 そんなわけで、一日中空を見上げていた。

| | Comments (0)

September 27, 2017

Daily Oregraph: 十勝港絵日記 9月27日

170927_01
 本日の船上セキュリティ・チェックポイント。

 デスクには第一中央汽船のファンネルマークが描かれている。最近この手のデザインが流行なのだろうか。

170927_02
 夜も荷役はつづく。たまには夜のシーンもいいだろう。

 え、十勝港絵日記と題しておきながら、十勝港の景色が見えないじゃないか、って?

 ふむ、おぬし、まだ修行が足りぬようじゃな。小説は行間を読み、写真はフレーム外を見る。これ、常識(笑)。

| | Comments (0)

September 16, 2017

Daily Oregraph: 入るな

190916_01
 「入るな」といわれれば入りたくなるのが人情だ。しかしどこぞの頭のおかしい男がぶっぱなすミサイルの真似をして、ホールドの中に無断で侵入するのは厳禁である。

 無断で中へ入ったはいいが、艙内が無人だと誤解されて、出入口を閉鎖される恐れがある。水密性を保つためにがっちりカバーを固定するから、中からは絶対に開けられない。

 おまけにハッチカバーまで閉められると、中は漆黒の闇と化し、懐中電灯の用意がなければ、まったく身動きが取れなくなる。大声で叫んだって、とても外には聞こえやしない。

 もちろんただちに生命の危険に陥ることは少ないけれど、一種の早すぎた埋葬みたいなもので、あなたが洞穴マニアでもなければ、最高の恐怖を味わうはめになるだろう。

 つまり自分の身を守るためにも、警告を無視してはいけないのである。

190916_02
 ……という予備知識を仕入れておくと、暗がりの中へ射し込む日の光にいっそうのありがたみを感じるであろう。

 ああ、生きててよかった(笑)。

| | Comments (2)

September 15, 2017

Daily Oregraph: セキュリティレベル

170915_01
 昨日は隠れて見えなかった船上セキュリティ・チェックポイントのデスク。しかし本日の主役はその後ろに見える椅子である。

170915_02
 手作りのデッキチェア。夏の暑いときにこれに坐って缶ビールでも飲んだら最高だろう……と思ったのだが、残念ながら坐り心地はあまりよくなかった。足の持っていき場がないのである。

 ほめてあげたかったのだが、惜しい!

170915_03
 たまには働く船乗りの姿でも……

 さて本船のセキュリティ・レベルは1。北朝鮮のミサイルが飛ぼうが飛ぶまいが1。

 あたりまえである。いつどこに着地するのかわからぬものを、どう用心してどう避難せよというのだろうか? いつもどおり飯を食い、お茶を飲んでいるしかないだろう。

 北朝鮮がけしからんという意見には、核兵器反対派としてぼくも大いに同意するが、北朝鮮がけしからんのだったら、核爆弾を何千発も所有するアメリカやロシアは千倍もけしからんというのが道理ではないか。核保有国がえらそうに北朝鮮を非難するのは、まったく筋が通らない。

 しかも日本国内にも以前から核武装論者はいる(原発をたくさん作ってきたのも、その下準備だったのだろう)。北朝鮮が核を持つのが暴挙なら、日本が持つのも暴挙といわなくては論理が一貫しないのだから、ここは短絡的に核武装論に走ってはならないところだと思う。

 思うに、核抑止力などは幻想に過ぎない。特に国土面積の狭い小国にそんなものはない。ふつうに考えたらすぐに理由はわかるはずだ。核を使ったが最後、ほんの数発報復されるだけで国は滅亡するにちがいない。

 今朝TVで台風情報を見ようとしたら、Jアラート(なんというセンスのない造語だろうか)とやらで番組が中断されたのには腹が立った。手の打ちようがないものを大騒ぎしたってはじまるまい。騒いでも騒がなくても結果が変わらないのなら、なにも大騒ぎして北朝鮮を喜ばせる必要はないだろう。TV画面の上か下にテロップを流せばすむ話ではないか。

 ミサイルを奇貨として防衛予算(利権)を増やし、ついでにモリカケ問題をごまかそうとしているのだとしたら、みっともなく情けない話だ。

| | Comments (0)

September 06, 2017

Daily Oregraph: トイレの話

170906_01
 Below な話で申し訳ないけれど、別にふざけているわけではない。ある意味では大事な情報である。

 尿意を催したので、「トイレットはどこ?」と近くにいた船員に質問したら、首をひねっている。まさか、とお思いになるかもしれないが、まれにあることだ。

 ぼくもだてに年を取っちゃいないから(笑)「尿、尿」といい直したら、たちまち了解してトイレに案内してくれた。過去の経験からいって、「尿」は中国人に一発で通じる。ネコになったつもりで「ニャオ、ニャオ」といえばいいのである。病院で採尿するよう伝えたいときもこれにかぎる。学のあるところをみせて(?) urine などといってもまず通じないだろう。

 トイレをのぞいて、あ、やっぱり、と思った。大型船は別だが、小型船ではこの種のトイレがめずらしくない。本船のトイレでは便器はひとつだが、中途半端な間仕切りで便器が複数並んでいるものもある。仕切りごとの戸はなく、どれもむき出しである。

 放尿はともかく、日本人がここで大便をするにはかなり度胸がいる。しかしプライバシーの観念がどうのと、非難したり笑ったりするのは大まちがいだ。結局は習慣の問題にすぎないからである。

 なにごとも勉強、トイレだってバカにしちゃいけない。

| | Comments (4)

September 05, 2017

Daily Oregraph: 月は東に

170905_01
 またしても上天気。本日の最高気温なんと 23.1度。夏の残党が一斉蜂起したらしい。

 思いがけぬ暑さのせいで、日中は体を動かすと汗がポタポタ落ちてきたけれど、ついでに冷汗までかいてしまった。

 この vertical ladder は怖かった。これほどひどいものはめったにない。rung(横木)が2本脱落しているではないか。ついでにほかのもボッキリ折れてしまうのではないかとヒヤヒヤした。ちゃんと溶接して付け直しておけよな。

170905_02
 夕方東の空にでかい月が浮かんでいた。写真に撮るとたいてい見た目より小さく写るものだが、ほぼ印象どおりである。

 ……繰り返しておくが、今月はブログ強化月間ではない(笑)。

| | Comments (2)

August 28, 2017

Daily Oregraph: お出かけですか?

170828_01
 自転車を抱えてタラップを上り下りするのは至難のわざなので、ロープの出番。デッキ・クレーンを使うほどではないから、人力で十分なのである。

 見ていると自転車は合計三台。どうやら三名様お出かけのようだ。

170828_02
 -おおい、ちょっと待った! 写真を撮るぞ。

 ぼくはめったにこの種の写真は撮らないけれど、ネタ切れだから背に腹はかえられない(笑)。

 いい笑顔である。人類はみな兄弟、たくさん買物をして、落ち目の日本経済を救ってくれたまえ。

| | Comments (0)

August 25, 2017

Daily Oregraph: 夏の反撃

170825_01
 十勝ブルーが復活したはいいけれど、朝から暑い。本日の広尾町は最高気温 30.6度。釧路も同じだったというから驚きである。上品な夏を売り物にしている道東の海岸地帯がこれでは困るじゃないか。

 幸い西の風が強かったから、窓を開けておけば車の中に風が通り、なんとかしのげたけれど、それも午前中まで。午後からは風が弱まったので地獄である。やむをえず、エアコンの効いた Ship's Office へ逃げ込んだ。最初からそうすればよかった(笑)。

170825_02 
 日が傾きはじめた頃デッキに出ると、びしょ濡れで水たまりができていた。ははあ、暑いから打ち水をしたな……と考えるのは素人の浅はかさ(笑)、バラストがあふれたのである。

 しかし打ち水をしたくなるくらい暑かったことはたしかである。

170825_03 
 やがて西の山に日は沈んだが、一向に涼しくならない。風が生暖かいのである。ちえっ、これではくそ暑い関西と変わらんじゃないか。

 秋に包囲された夏が城門を開け、やけくそになって打って出たんだろう。迷惑千万である。

| | Comments (2)

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

たべもの | アルコール | カメラ | 京都 | 写真 | 北海道 | 文学 | 昆虫 | 植物 | 歴史 | 石炭 | 紀行 | | 釧路 | 雑記 | 音楽 |