July 01, 2020

Daily Oregraph: サバの思い出

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 みごとなサバなので、思わずシャッターを切った。

 いろんな食べ方があるけれど、ぼくはこいつを醤油・酒・味醂でじっくりと煮たのが好物である。塩分控え目など糞食らえ(笑)、冷蔵庫に入れておけば日持ちもするし、皿に一切れ載せて酒の肴にすればこたえられない。

 昔京都でご馳走になったことのある、塩が吹き出て真っ白になった塩鯖も実にうまいものであった。最初に5センチ角ほどの小さな正方形の白いかたまりを見たときは、正体がなんだかわからなかった。恐る恐る口にしてまたビックリ。しょっぱいのなんの、ほとんど塩そのものなのだが、やがてじんわりと旨味が広がってくる。麻薬的な味である。

 そうか、これがはるばる鯖街道で運ばれてきたという伝説の塩鯖か、と納得した。5センチというサイズにも合点がいった。京都人がケチなせいではないのである。なるほどこれは10センチ角ではまずい、生死に関わるかも知れない(笑)と思った。

 5センチ角一切れで飯が何杯でも食える。血圧を気にする人なら卒倒しそうなぐらい「からい」塩鯖だが、機会があったらぜひまた食べたいものである。さすがに年だから、3センチ角でも文句はいうまい。

 そういえば、学生時代はずいぶんサバ缶のお世話になった。スーパーではたしか一缶50円未満で買えたと記憶している。当時一個17円だった(!)マルシンハンバーグ(鯨肉使用)と共に、ぼくの命を支えてくれた恩人の一人(?)である。

 英語では mackerel だが、OED によればフランス語由来なるも語源は不明だという。なんだつまらんと思いながら例文を眺めていたら、詩人イェイツの曰く、「サバはほとんどどんな餌にも食いつく」と。先生、海釣りをしていたのだろうか?

 そのサバにガツガツと食いついた紅顔の美少年は、憐れむべし、今や頭に塩の吹き出た酔っ払いジジイとなりにけり。 

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June 30, 2020

Daily Oregraph: 水無月を食う

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 ぼくにはあまり似合わぬ上品な和菓子。「フォークで食うとはなにごとだ」とお叱りを受けそうだが(笑)、このほうが食べやすいのである。

 面倒だからウィキペディアから引用すると、

 水無月(みなづき)は、和菓子の一つ。京都市の発祥。白いういろうの上面に甘く煮た小豆をのせ、三角形に切り分けたもので、京都では夏越の祓が行われる6月30日に、1年の残り半分の無病息災を祈念してこれを食べる風習がある。

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 実はこの菓子を食べるのは初めてではなく、1998年に30万画素(!)のデジカメで撮った証拠写真がある。大映通り商店街の和菓子屋さん製だと記憶している。右のほうの豆は小豆ではないから、バリエーションがあるようだ。

 本日食べたのは、京都ではなく甲賀市の和菓子屋さんのもの。当社京都通信員が注文してくれたのである。そんな珍しいことをするから、毎日雨が降る。

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June 24, 2020

Daily Oregraph: 未開のホッケ

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 昨日は飯がまずくなるような画像を掲載し、まことに申し訳ない。責任は痛感しているが、腹を切るほどの悪質性はないと判断し、お口直しにホッケの写真をお目にかけることにした。

 東京あたりの田舎にお住まいのみなさまは、ホッケの開きしかご存じないだろうから、とくとご覧いただきたい。いいですか、ホッケは開きになって泳いでいるのではありませんぞ。

 人に食べられたい一心で、長年のうちに開きに進化したなどという妄説を唱えても、ダーウィン翁がお喜びになるはずがない。わかりましたね、二階さん。

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June 20, 2020

Daily Oregraph: 裏庭画報 水菜・ギョウジャニンニクの花に接近

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 このところ毎日小松菜を食べているのでさすがに飽きてきたから、本日は水菜を初収穫。ほんと、菜っ葉のおかげで生活が助かる(笑)。

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 気温の低い日がつづいているせいか、ギョウジャニンニクの花はまだ満開にならない。そこで左手で茎を曲げて、むりやり花を正面に向けて撮ってみたのがこれ。草むしりの直後で両手とも震えているので、うまく撮れない。ちょっとピンぼけ気味である。

 このとおり、緑色の球状の部分がなんとなく不気味だ。地味ではあっても、清楚、可憐とはいいにくい。損な花である。

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June 15, 2020

Daily Oregraph: ギョウジャニンニク開花

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 ギョウジャニンニクの花。昨日はまだ堅いつぼみに見えたのに、一夜明けると花が開いていた。

 つぼみのうちはトップヘビーで深々とお辞儀していたのだが、開花したとたんに態度が一変し、ほとんど直立している。国会議員みたいなやつである。

 普通は若芽や若葉を食用とするのだが、つぼみのうちに花茎を摘んでさっと茹でるのもうまく、鱗茎もまた生で食べてよし、天麩羅の薬味にしてよし(学研『日本の山菜』による)……と、なかなか結構な植物である。

 しかしニンニクよりもはるかに強烈な独特の臭気があって、好みの分かれるところだ。ニンニク好きのぼくも、ギョウジャニンニクはちょいと苦手である。もっともそのおかげで、わが家のギョウジャニンニクは手つかずのまま残って、毎年花を見せてくれるわけだ。

 いわゆる「きれいなお花」ではない。ちょっと不気味でさえある。もしうまく撮れたら、超クローズアップしたところを近日中にお目にかけたい。

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June 11, 2020

Daily Oregraph: 今こそ小松菜

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 小松菜の初収穫である。「なあんだ、もっと大きくなってからにしろよ」というのは素人の浅はかさ(笑)、今なら虫食いの跡もこれっぽっちですんでいるが、もう少ししたら穴だらけになるのである。それにこのくらいで収穫すると、柔らかくてなかなかうまい。

 虫どもが暴れはじめてから活躍するのが水菜である。こちらは小松菜に比べると極端に虫食いが少ないし、なぜかわが裏庭の土との相性もいい。だから6月下旬からは水菜がメインになる。

 どっちにしても、去年からは一切間引きをしていない。売りに出すわけではないからサイズなどは問題にならないし、食べてしまえばみな同じ、無駄な手間をかける必要はまったくない。

 特に水菜をごそっと引っこ抜くときの快感たるや、思わず笑いたくなるほどである。万国の貧乏人諸君、水菜を栽培せよ。畑なんかなくても、プランターでいけるんじゃないかと思うよ。

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May 27, 2020

Daily Oregraph: 無題

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 本日は雨模様。ネタがなにもないので、魚を見てむりやり…… タイトルを考える元気もない(笑)。

 アイルランドのコメディアン、スパイク・ミリガン(Spike Milligan 1918-2002)という人の子ども向け戯詩の一節なのだが、もちろん翻訳なんぞできやしない。こちらもむりやりなんだから、ケチをつけてもらっては困る。

 なんとこの詩のタイトルは Contagion(接触伝染[病])だから、偶然拾ったとはいえビックリである。写真にはニシンは見あたらないが、

  The Herring is a lucky fish
  From all disease inured.
  Should he be ill when caught at sea;
  Immediately―he's cured!

  ニシンは幸せものだ
  どんな病気も怖くない
  体壊して網にかかれば
  身欠きにされて腐らない

 もちろん cured は治癒と塩蔵・乾燥・燻製などの保存処理をかけているのだが、連中も身欠きニシンに似たようなものを食べているらしい。酒の肴にでもするのかなあ?

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May 13, 2020

Daily Oregraph: カジカ総理大臣閣下

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 カジカは北海道弁でいうところの「みったくない」魚なのだが、いやいや、よく見ればそうではないぞ。

 魚類中の哲人ともいうべき堂々の貫禄がある。どんなことがあっても信頼を裏切らぬという、まことに頼もしい面構えである。日本国の首相はこの魚に勤めてもらいたいものだと思う。

 -ばかいえ、魚に総理大臣が勤まるものか。

 そうだろうか? ぼくはアベノヒトヨタケよりもカジカのほうがずっとましだと信じている。トランプがいくらわめこうとも、水槽の中からこの眼でギョロリとにらみつける(笑)……ところをご想像いただきたい。

 ようやくその真価が人間どもにもわかったとみえて、結構なお値段である。とても気軽に買えやしないのが悲しいところだ。

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January 25, 2020

Daily Oregraph: タラ鍋の日

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 昨日日中の気温が上がったからだろう、港町岸壁の水面の氷はかなりゆるんでいた。

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 そうはいっても冬は冬。鍋のうまい季節である。

 ひさしぶりにスーパーの店頭に真鱈が並んでいた。しかも安い! サイズは並だけれど、持てばずしりと重い。これはもう鍋にして食うしかないだろう。

 食いましたとも。うまかったですとも。下級国民にもこういうよき日はある。

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November 22, 2019

Daily Oregraph: 23年ぶりの羊羹

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 へえ、ちっとも変っていないじゃないか。

 当社京都通信員から送られてきた写真を見てそう思った。だって、最後にこのお店の前を通ったのは1996年3月なんだから、23年以上も昔の話である。知る人ぞ知る名物はかま餅とでっち羊羹。どちらも一度だけ味わったことがある。

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 これがでっち羊羹。刻んだ栗の入った、まことに上品な羊羹である。めずらしいことに、京都通信員が送ってくれたのである。残念ながら、かま餅は日持ちしないから、送るのを断念して、本人がむしゃむしゃ食ってしまったらしい。

 さてこのお店から少し南下すると出町商店街がある。

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 おお、「出町座」とは? 新しく誕生した映画館だという。正確には「木屋町四条上ルにあった立誠シネマが移転・改名したもの」だそうだが、今どき商店街に映画館を作るとは、さすが京都の底力だと思う。同志社も近くにあるし、一定の観客は確保できるのだろう。

 古いお店がそのまま残る一方で、思い切り新しい映画館ができるところに、京都のおもしろさがある。ぜひまた散歩に行きたいものだが、ブラキストン線のはるか彼方だから、遠いよなあ。

【11月24日 追記】

 三友亭さんのために鎌餅(これが正式名)の写真を……

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 純白の柔らかい餅が餡をくるんでいる。いかにもうまそうだが、23年前に一度食べたきりだから、とっくに味は忘れてしまった。

 大黒屋さんは場所がちょっとわかりにくい。ぼくの記憶によれば、(たしか織田信長ゆかりの)阿弥陀寺を目標にするといい。門前の小路を西に入れば、お店はすぐである。

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