January 07, 2017

Daily Oregraph: 新春ホッケ定食

170107_01 
 本日の昼食は、なんとでかいホッケが丸ごと一尾のホッケ定食。ジジイにはぴったりの半身も選択できるのだが、三友亭さんにみせびらかしたくて(笑)、こちらを選んだのである。

 絶妙の干し加減だから身離れがよく、焼き立ての分厚い身は脂が乗ってふっくら。口に入れると、噛まなくてもじわっと旨味がひろがってくる。うまい! これほどのホッケを口にするのはひさしぶりである。こいつをつつきながら一杯やったら最高にちがいない(残念)。

 大きな椀にはタラの三平汁。これがまた実に美味であって、身も肝もたっぷりと入った豪華版である。最初の一口を啜ったところで、思わずウ~ンと唸ってしまった。この汁と飯だけでも十分立派な昼食として成立するだろう。

 若者なら飯をもう一杯追加してもおかしくはないけれど、欲張ってホッケを一尾完食したぼくは、腹が一杯で動くのもおっくうになってしまった。毎年のことだが正月太りで体が重いところにヘビー級の昼飯を詰めこんだから、うれしいやら恐いやら、今夜からは節制と決まった。

 おみくじの大吉、案外ばかにはできない。スポンサーにお礼をいわなくてはなるまい(笑)。どうもごちそうさまでした。

| | Comments (2)

November 15, 2016

Daily Oregraph: 今夜はたらふく

161115_01
 本日の夕食はタラの鍋。

 どなたかが「たらふく食ったんだろう」と駄洒落を飛ばしそうだから(笑)、先手を打ってタイトルにしておいた。はい、食べましたとも。

 タラはしみじみといい出汁が出るので、最後に飯を投入してスープといっしょに啜れば、これぞ天下の美味である。クリントンもトランプもくそ食らえ、金融資本など馬に蹴られてしまえ……そんな気分になるほどうまい。

 それにしても鱈腹とはよくいったもので、タラの腹はぽっこり出ているし、捌くと中から未消化の魚がゴロリと現れたりする。

 タラに限った話ではないが、連中は獲物を味わって食うわけではなく、ただ丸呑みにするのである。進化の法則に従えば、胃袋の中に味覚器官が発達しそうなものだけれど、いかがであろうか(確認できればノーベル賞級の発見かと……)。

 いけない、いけない、ノーベル賞ごときに色気があるようでは、まだまだ人間ができておらんぞと、どうせ取れもしないくせに深く反省したのであった。

| | Comments (4)

October 08, 2016

Daily Oregraph: どらい納豆ものがたり

 空は朝から曇って、ときどき雨。最高気温は13.5度でございました。

 -おお、寒い。年を取るとこたえるわい。こういう日には……

 -熱燗ですかい、ご隠居。

 -おや八っあん、見回りかね。ちょうど雨もパラついてきたことだし、まあ、お上がんなさい。一杯ご馳走しましょう。

 -そいつはありがてえ。ちょうどオツなものがありやす。

 -酢豆腐なら遠慮しておきますよ。

 -ハハハ、とんでもねえ。これですよ、これ。

161008_01
 
 ……というわけで、「どらい納豆」なるものをいただきました。黄門さんの昔からあったかどうかは存じませぬが、ジジイははじめてでございます。

161008_02 
 -クンクン……ほほう、納豆の匂いはしませんな。さわってもベタベタしないしねえ。

 おっかなびっくり一粒口に入れて、ポクポクと噛んでみますと、

 -あっ、こりゃ納豆だ!

 そうなんでございます。最初は豆菓子みたいな噛み心地なんですが、じんわり納豆の味が広がってまいります。あるかなきかの粘り気を感じますが、あとに残るほどじゃあない。

 -へえ、なるほどこれはオツなもんですな。

 -おっと、酒が煮えたぎっちまいますぜ。

 八っあんに聞きますと、お店の見切品とやらで半額だったらしいんでございます(笑)。

 -なにね、ご老中安倍様のご失政で景気が悪うござんすから、半値でなきゃあとてもあっしには買えませんや。

 -ほんに、お互い苦労しますなあ。ま、いやなことは忘れて、熱いところを一杯。

 たとえ世は不景気でも、昼間っから「どらい納豆」をつまんで熱燗を一杯やれば、贅沢な気分にひたれるものですわい。極楽、極楽。

| | Comments (2)

September 08, 2016

Daily Oregraph: サンマ哀歌

160908_01
 やっとサンマが安値で店頭に出回るようになった。

 魚の町で生まれ育ち、昔の値打ちを知っているせいか、ぼくにはサンマを見下す(笑)悪いクセがある。決してきらいじゃないんだが、ふん、なんだサンマか、という目で見てしまうものだから、とても一尾数百円も出して買おうなどという気にはなれないのである。いわゆるケチとは思考回路がちと異なるのだ。

 そういえば、中学生の頃、弁当箱を開けるたびにシシャモが顔を出すのには閉口して、ちぇっ、またお前かよ、と不平を漏らしたのは、今となっては贅沢な思い出だ。シシャモなんぞは、どこの家でも箱買いして、軒先に吊して干していたとは、まるでウソのような話である。

 イカなどは自転車の荷台に木箱を積んだ親爺が、早朝に「イカ~、イカ~!」と声張り上げて売りに来たものだ。そいつを買ってイカ刺しを朝飯のおかずにしたんだから、どうだ、豪勢なものだろう。

 大衆魚のひとつだと思っていたメンメもついに高級魚に化けてしまったし、メヌキに至っては、最近とんとお目にかかる機会がない。

 うっかり炉端でメンメを注文しようものなら、それこそメンメ以上に目の玉が飛び出すことになるから、観光客の方にはご注意申し上げておきたい。

 -おじいちゃん、時代は変ったんですよ。

 無礼者め、おじいちゃんとは誰のことだ! という声もすでに弱々しく、ジジイはサンマに添えられた大根卸しを啜るのであった。

| | Comments (4)

August 21, 2016

Daily Oregraph: イモを食う

160821_01
 収穫こそ少なかったけれど、こうして肉ジャガに変身したメイクイーンを見ると感無量である(笑)。なおこちらの肉ジャガはふつう豚肉を用いるが、関西では牛肉だったと思う。

 味は上々。来年は教科書どおりに植えて収穫を増やそうと、心に誓ったのである。幸いイモを掘り出したときに太いミミズがゾロゾロと這い出てきたから、土の健康状態は良好のようだ。あとは南無八幡大菩薩(ちがったか?)、穏やかな天候に恵まれることを祈るばかりだ。

 今朝は土砂降り。その後は降ったり止んだりを繰り返し、少し前からは風が強まってきた。深夜には台風11号が通過する見込みである。おまけに23日朝には台風9号も来るらしいから、踏んだり蹴ったりだ。

 また停電にならぬとも限らないから、いまのうちに記事をアップしておく。

| | Comments (2)

June 28, 2016

Daily Oregraph: ベトナム定食

160628_01
 本日の船上セキュリティ・チェックポイント。

 担当者は居眠りしている……のではなかった。

160628_02 
 本日のランチはベトナム定食。長生きをしたおかげで(笑)、めずらしい料理をいただくことができた。

 タケノコのスープは、わずかにトマトのような酸味があるけれど、トマトは見当たらない。唐辛子の尻尾みたいなのが入っていた。表面に浮かんでいる細かい葉っぱ状のものは正体不明。初めて目にするものであった。味はまことに淡泊。

 メインはアジに似てアジではない魚の唐揚げ。右上の醤油風ソース(?)につけて食うとうまかった。

 魚の上にのっかっているのは謎の一品である。たぶん数種の野菜を刻んだものに小麦粉をまぶしてペースト状にし、油をひいたフライパンで焼いたんじゃないかと思う。これまたソースにつけて食べると美味であった。

 右の皿の緑色野菜もこれまで見たことのないもの。ゆでただけらしく、まったく味付けしていないので、やはりソースをつけて食う。まったくクセのない、要するにただの菜っ葉であった。

 せっかくのご馳走だから、スープをほんの少し残したほかは完食。ご飯は一杯きり。十年前なら二杯は平らげていただろう。

 材料について詳しく聞こうとしたのだが、なにしろ世にもふしぎな発音の英語なので、さっぱりわからなかったのは残念である。

 栄養配分もまことによろしく、この四日間の昼飯のうちでは、もっともまともな内容の食事であった。ご親切にどうもありがとう。ごちそうさまでした。

| | Comments (0)

June 15, 2016

Daily Oregraph: 裏庭画報 コマツナ収穫

160615_01
 コマツナの初収穫。このくらいが食べごろではないだろうか。

 虫食いの穴はまだこの程度ですんでいるけれど、これから先だんだん増えてくる。しかし防虫ネットなどは面倒だから使わない。虫が食ったあとのおこぼれを頂戴するのである。これぞ共生というものであろう。

 毎年のことだが、雑草には閉口する。取っても取っても、到底取りきれるものではない。雑草を放置するという農法もあるらしいが、そんな農法を採用するつもりはなくても、除草剤を使わないから、結果として雑草農法になってしまうわけだ。

 でかい芋虫を一匹発見。いくら虫と共生といったって、人間様の分をムシャムシャ食われるのはシャクにさわるから、さっそく成敗したことはもちろんである。あのね、おれの目の前に出てくるなよ(笑)。

| | Comments (6)

May 07, 2016

Daily Oregraph: 相模春紀行 (9) 4月22日 昼飯二杯編

160422_01 
 4月22日。京急黄金町駅から各駅停車品川行きに乗車。

 ふつうなら横浜駅で快特に乗り換えるところだが、時間はたっぷりある(と思った)ので、この列車でのんびり行くつもりだった。

 ところがこの各停、のんびりしすぎていたのである。あちこちで列車待ち合せのため長時間停車し、とても約束の時間には間に合いそうにない。

160422_02 
 少々焦って京急川崎駅で下車し、羽田空港行き急行の数分後に到着した快特泉岳寺行きに乗り換えたのは、われながら賢明であった。

160422_03 
 快速特急は段ちがいの速さで、約束の時間より十数分前に品川駅到着。あのまま各停に乗っていたら、まちがいなく遅刻していただろう。

 品川もひさしぶりだなあとキョロキョロしているところへT君も現れ、二人が向かった先は田町である。

160422_04 
 ぼくは田町で降りるのは初めて。お、商店街があるではないか。

160422_05 
 慶応仲通商店街。ぼくは商店街のゴチャゴチャ感が大好きだから、ここで何枚か写真を撮る。

160422_06 
 慶応の日吉には一度行ったことがあるけれど、三田キャンパスは初めて。三田はもちろん「みた」、「さんだ」ではない(笑)。

160422_07 
 -少し歩くけど、いいかい?

 もちろんぼくに異議のあるはずもなく、おとなしくT君の後について行く。彼は慶応ジジイ(まさかボーイとはいえないよなあ)だから、当然この一帯には詳しいのである。

 しかも、

 -うまい魚を食わせる店があるから、昼飯をおごってあげるよ。

というからには、鼻先にニンジンをぶら下げられた馬も同然である。

 このあと伊太利大使館のある坂道を上ってしばらくブラブラ歩いているうちに、

160422_08 
麻布十番に到着。ここは今でこそオシャレな街とされているが、T君によれば昔はごく庶民的な場所であったらしい。

 しばらく時間をつぶして目的のお店の開店を待ち、

160422_09 
この日のランチはこれ。メインは初めていただくイサキの塩焼きである。写真がまずいからわかりにくいけれど、刺身も立派に一人前あるし、実物はかなりボリュームがある。

 -飯と味噌汁はお代り自由だよ。若い者なら飯を三杯は平らげる。

 ぼくは若い者じゃないから一杯ですませるつもりだったが、T君につられて結局二杯。近年異例のことである(笑)。今にして思えば、少し歩いて腹を空かせたほうがよかろうという、T君の深慮遠謀があったのかもしれない。

 イサキ、実にうまかった。どうもごちそうさま。

160422_10 
 「おいしい魚を食べさせる店」という看板に偽りなし。ここならあなたを失望させることはないだろうから、お店の写真を掲載しておこう。

 -さて、これからどこへ行こうか?

 たまにはあえて人混みにもまれるのもよかろうと、満腹の二人が向かった先はいったいどこであろうか? 次号をお待ちあれ。

| | Comments (0)

April 26, 2016

Daily Oregraph: 相模春紀行 (1) 4月18日

 いろいろ迷った末、基本的にはジャンル分けせずに、時系列で記事を作成することにした。列車の乗換えなど、まんざら参考にならぬでもないだろう。

 ただし駅舎の写真はまとめて掲載し、今回の旅でもっとも愛着を覚えた(笑)JR相模線番田駅については特集を組むつもりである。

160418_01

  13時46分、羽田空港。

 当初の予定では羽田着11時40分だから約2時間遅れである。外は寒くなく暑くなく,今が一番いい季節なのかも知れない。

160418_02 
 14時32分、京急横浜駅。

 羽田空港で乗車したのが、京急の直行横浜行き。蒲田で乗り換える手間がなく、おおいに助かった。

 さて、さすがにこの時間になると腹が減る。

160418_03 
 そこでやって来たのが、西口からすぐのこちらのお店。旅に出ると立ち食いソバを食べたくなるから、あらかじめネットで調べ、目星をつけておいたのである。

 ぼくはふつうお店の名を明らかにしない方針なのだが、後につづくみなさまのために(笑)ご紹介しておこう。店内が狭いからまさに立ち食い、ぼくも店の外で食べることにした。

160418_04 
 天ぷらソバ一杯350円也。安い。

 時間も半端だし、坊ちゃんとはちがって一杯しか食べない。あっという間に完食し、ホッと一息ついて、相鉄横浜駅から海老名へ向かう。

160418_05 
 15時26分、相鉄線海老名駅。

 乗換えは面倒だけれど、旅の楽しみのひとつであるともいえよう。ここではJR相模線に乗り換える。

160418_06 
 JR相模線海老名駅のホーム。

 すぐ近くに Lalaport なる大規模商業施設ができ、海老名駅周辺は面目一新したのだが、JRの駅はローカル色満点である。

160418_07 
 16時10分、JR相模線番田駅到着。ここが目的地である。

 滞在中この駅周辺を毎朝散歩したので、だんだんご紹介したいと思う。

 -ねえ、相模線の番田って知ってるかい?

 横浜で会った旧友二人にそうたずねると、素っ気なく「いや、知らん」という。失礼千万な話だし、ものを知らないにもほどがある(笑)。そこでJR番田駅については追って特集を組むことにしたわけ。

160418_08 
 このたびご厄介になったのは、ぼくのいとこにして高校の先輩でもあるAさんのお宅。夕食にアサリの釜飯をご馳走になった。最後はお茶漬にしてサラサラといただく。美味なり。

160418_09 
 いっしょに出してくださったのがこれ。鮮やかな緑である。一見してアブラナ科とはわかるけれど、初めて目にするものであった。もちろん釧路あたりの方にはなじみはないだろうと思う。

 これはノラボウナというのだそうな。漢字で書けば野良棒菜なんだろうか? 食べてみると妙なクセは全くなく、歯ざわりもたいへんよろしい。長生きしたおかげで、北海道の住人にとってはめずらしい春の味を楽しめた。アルコールまみれの体が浄められたような気分である。

 次回へつづく。

| | Comments (0)

March 26, 2016

Daily Oregraph: 鈍行はお好き?

160326_01
 スーパーでふしぎな名のお菓子をみつけた。餡をはさんだものらしく、これに似たものなら昔食べた記憶はあるけれど、「シベリア」とはまたすごい名前である。青森のパン屋さん製。

 祝 北海道新幹線開業……今日がその日だから、新聞は大特集を組んで大騒ぎである。しかしぼくがキュウリのようにクールなのは、うれしくもなんともないからだ。今度のダイヤ改正から在来線は減便され、駅のいくつかは廃止になるというから、まんまとJRの策にはまったのではないか。

 さてこのお菓子だが、新幹線で味わうにふさわしいだろうか?

 新幹線はつまらない。トンネルや防音壁のおかげで景色はろくに見えないし、たまに見えてもスピードが速すぎて味わうどころではない。おまけに運賃は高いし、かりに札幌まで延伸されたとしても、ご用とお急ぎのある方は、東京へ行くのならふつう飛行機を利用するだろう。

7403_28 
 「シベリア」をほおばりつつ、ゆっくり車窓からの景色を楽しむなら、鈍行(普通列車)の旅がいい。かつて函館~釧路間の長距離普通列車(所要時間20時間半SLの旅)を制覇した、不屈の乗り鉄がいうのだからまちがいない。体は痛くなるけどさ(笑)。

 とはいえ、時代は変った。今どき長距離の普通列車など、乗りたくても見あたらないのは承知している。急行列車だってずいぶん減ったのではないだろうか。

 速さは正義だ。企業なのだから、儲からない路線は見捨てるのが当然だ。列車も通わぬ不便な田舎がいやなら都会へ出るといい(おや、地方創生はどうしたの?)。「なにか文句があるか」といわれれば、だまってうなだれるしかない。

 しかし小声でいいたいのだ。途中で乗り降りする土地の人々の会話を楽しめる鈍行の旅は最高のぜいたくだ、と。

 う~む、今のうちに花咲線の普通列車に乗っておこうかなあ。


 (写真は1974年3月福知山線古市駅にて撮影)

| | Comments (6)

より以前の記事一覧