January 20, 2020

Daily Oregraph: 19 cm deep

 この冬初の「本格的な」雪が朝から午後まで降りつづいたので、昼前に玄関前だけ、夕方に残りの雪かきをした。

200120_01
 これは車の屋根に積った雪。目見当で20センチと予想したが、実測19センチであった。もちろんこの程度ではとても大雪とはいえないけれど、雪かきはちと面倒。一尺まで降らなかったのは幸いであった。

 雪の戸や押せば開(ひら)くと寐てゝいふ  一茶

 押せば開くうちはいいのだが、雪が積ってくると、だんだん開きにくくなってくるのである。雪深い地方だと、ごろ寝しているうちに戸が開かなくなってしまうのではないか。

 一茶先生、どんな顔をして雪かきしたことやら。

| | Comments (1)

January 18, 2020

Daily Oregraph: 1月18日 港町氷見物

200118_01
 用事があって外出したついでに生存証明写真を一枚。

 港町岸壁は、この前来たときとはちがって、風もなくおだやかであった。水面の氷は少し緩んでいるようだ。遠くに雌阿寒岳が見える(見えない方は心眼でご覧いただきたい)。

 もう何ヶ月も色気のない文章を読みつづけているせいか、頭がすっかり実学モードに切り替わってしまい、味気ないことといったらない。

 今の仕事に取りかかる直前までは、こんな小説を読んでいた(中途半端なところから入るが……)。

 こいつは本物の高級時計だ。がっちり銀のケースに収まってるから、遅くまで飲んだ帰りに、こいつでドアをノックしてかみさんや家の者を叩き起こしたってかまわない。ノッカーなんぞは郵便配達に取っとけばいいんだ。そしてディナーの皿が6枚。赤ん坊がむずかったら、シンバル代りに鳴らしてやるといい。おっと待った! おまけをひとつくれてやろう。麺棒だ。赤ん坊の歯が生えかかったら、そいつを口にぐいと突っこんで歯茎をいっぺんこすってやれば、くすぐられたみたいに大笑いして、歯が倍も出てくるぞ。待った! あんたの面が気にくわないから、もうひとつおまけだ。だってお前が損をしなけりゃおれは買わんぞという顔をしているぜ。それにな、今夜は金を稼ぐより損したい気分なんだ。鏡をくれてやるから、値をつけないんなら、そいつでそのまずい面を見てるがいい。これでどうだ? さあ! 1ポンドだって? いや、あんたそんなに持っちゃいない。10シリングだって? 無理だね、あんた掛売りにだってもっと借りがあるだろう。それじゃどうしてやるか教えてやろう。馬車の踏台に一切合財積んでやる、そうら! カミソリに火のし、フライパンに高級時計、ディナーの皿に麺棒、それに鏡だ。4シリングで全部持ってけ。そしたら手間賃に6ペンスくれてやらあ!(ディケンズ『ドクター・マリゴールドの処方箋』より)

 訳がいいかげんなところはご容赦いただきたい。要するにイギリス版寅さんのお話なのだが、ホロリとさせるところも同じである。おっと、こんなことに時間を費やしているヒマはなかったのだ(笑)。

| | Comments (0)

January 12, 2020

Daily Oregraph: 裏庭画報 霧氷

200112_01

 11時30分。外へ出たら深い霧がかかっていて驚いた。しかもこの時間なのに、近所のお宅の庭に樹氷が見られたのには二度びっくりした。

200112_02

 裏庭へ行ってみると、枯草まで氷で飾られていた。樹氷というより霧氷といったほうがいいのかもしれない。

 もう少し早い時間だったら、気温が低いから氷はもっと美しかったにちがいない。やはり部屋にこもっていてはダメだ。

| | Comments (0)

January 09, 2020

Daily Oregraph: 積雪数センチ

200109_01

 積雪2~3センチというところだろうか。たとえ3センチでも雪かきはせねばならないが、やっと風邪が治ったばかりだから、雪が少ないのは大助かりである。

 一応仕事には復帰したけれど、風邪の後遺症であろうか、まだ少しボーッとしている。文法用語でいえば受動態である(笑)。そんな次第で、ネタもなにもありはしない。

 しかしそれではあまりにも愛想がないから、三日前に見た夢の話でもしよう。

 わが家の近所とおぼしき古い木造の一軒家に、なぜか高橋和巳が一人住まいしているのである。彼は白いワイシャツに黒っぽいズボンという格好で、泣きも笑いも怒りもせずに、黙ってくたびれたソファに座っている。まばたきもせずに、暗い瞳でどこかわからぬ一点を見つめているのである。

 若い男女から年寄りまで、さまざまな人々が、あまり明るくない電灯のついた部屋に出入りしている。みな互いにボソボソと小声で話し合っているのだが、だれも高橋和巳に話しかけようとはしない。どういう集まりなのか見当もつかないし、ぼくも話しかけるきっかけがないからボンヤリしていると、やがてだれかがいった。

 -おや、高橋さんはどこへ行った?

 なるほどいつの間にか彼の姿は消えていた。ぼくはハッと気がついた。さきほどからなにかおかしいと思っていたわけが、いっぺんにわかったのである。高橋さんはとっくの昔に亡くなっていたのだ。

 彼の幽霊がなぜ不熱心な読者の夢に、しかもはじめて現れたのか、もちろん深いわけなどあるはずもないのだが、妙に気になるのである。お迎えが近いのかもしれない。

| | Comments (2)

January 03, 2020

Daily Oregraph: 新年雑感

 年末から風邪にやられた。熱はないのだが、体がだるい。なにかしようとしても、たちまちその気が失せる。ノンシャラーンならまだいい。その一歩手前なのである。

 あれが食いたい、これを飲みたいという欲望がきれいさっぱり消滅して、彼岸に一歩近づいたような心持ちになる。それが元日でちょうど一週間、やっと回復しはじめたけれど、だるさはまだしぶとく残っており、本日もなお本調子に戻ったとはいいにくい。

200103_02

 しかしどうにも気が腐るから、気分転換のために、車で港町岸壁までやって来た。水面には薄氷が張って、一見穏やかな景色である。

200103_01

 だが釧路の冬は甘くはなかった。病み上がりの体に、強烈な西風が容赦なく吹きつけ、さっさと帰れ、おとなしく寝ていろ、と叱りつけるんだからたまらない。負け戦はするなという孫子の兵法に従って、車に逃げこんだことは申し上げるまでもない。

 年の初めからこんな調子では先が思いやられるけれど、悪いあとにはいいことが来るはずだから、しぶとく春の到来を待つことにしよう。 

| | Comments (4)

December 24, 2019

Daily Oregraph: ボーネンカイ

191223_01

 12月23日。いつもなら歩くのだが、滑って転ぶのはいやだから、ひさびさにバスに乗った。

191223_02
 北大通はこんな具合である。

191223_03
 ここは以前から気になっていた場所。時間があったので、ちょっとだけ覗いてみることにした。

191223_04
 なるほど、こういうことか…… 飲食店の看板料理の写真でも並べているのかと思ったら、おねえさんの写真ばかり。このおれを一体どこへ案内しようというのだ(笑)。

191223_05
 下級国民たるぼくにふさわしいのはこういう路地なのだが、

191223_06
これは意外、桜を見る会にもひけを取らぬ上品なお店に来てしまった。しかし選挙の買収ではないのだし、飲み食いした後で一件書類をシュレッダーにかけねばならぬほどの悪事を働いたわけでもないのだから、夜中までドンチャン騒ぎをしたとしても、海外メディアに報じられることはないはずである。

 年に一度の酩酊君を演じたけれど、今日からはまたマジメに生きている。だが夜空に寒月君が浮んでいたかどうかは、とんと記憶にありませぬ。

| | Comments (2)

December 18, 2019

Daily Oregraph: 東西冬景色

191218_osaka

 保険詐欺の文章などを読んでいるとは気の毒だと思ってか(実際気の毒なんだが……)、大阪通信員が本日撮り立ての写真を送ってくれた。

 しかしタイトルが「ぬれ落葉」とは、撮影者の心境が察せられ、かえって気の毒な感じがする(笑)。

 この葉っぱはたぶんイチョウだね。こんな姿になっては、もはや光合成どころではない。じっと冬を耐えてくれることを願っている。

191218_01
 さて本日ほんとうに久しぶりにいつもの散歩コースを歩いてみたら、知人側にこんな看板が立っていた。米町側に看板はなかったから、うっかりここまで来たのだが……まことに残念である。

 もちろん人様の土地だから、ダメといわれた以上、今後通るつもりはないが……実に残念である。いわんかたなく残念である。ぼくもまた、冬を耐えねばならないようだ。

| | Comments (2)

December 14, 2019

Daily Oregraph: 初雪記念

191214_01

 とうとう釧路市の誇る少雪地帯にも雪が降りましたよ。去年のブログを見ると初雪は11月21日なので、今年はかなり遅い。雪かきするほどではなさそうだから一安心だけれど、そろそろ覚悟が必要である。

 つまらぬ写真であることは認めるけど、これは記録ですよ、記録。撮影者はこれから船舶保険詐欺事件について読みながら(笑)、じっくりウィスキーを味わうつもり。

| | Comments (0)

December 09, 2019

Daily Oregraph: いつの間にか初雪

 7日の夜は風雨激しく、風の呼吸に合わせて窓に打ちつける雨の音がすさまじかった。雪かきせずにすんだのはなによりだったが、朝になったら雨が凍って道路はカチカチである。

 今朝もまだあちこちで道路は凍りついたままだったから、車の運転をしたくはなかったけれど、こんなときにかぎって用事はあるものだ。新釧路川を渡ると、どうも景色がちがう。日本は案外広いもので(笑)、こちらでは雨ではなく雪が降っていたらしいのである。

191209_01

 そんなわけで、遅ればせながら、大楽毛(おたのしけ)で撮った釧路の初雪である。

| | Comments (0)

December 08, 2019

Daily Oregraph: なにわ冬景色

91126_osaka

 しばらく沈黙を守っていた、つまり写真を送ってこなかった当社大阪通信員が11月26日に撮影した一枚。彼の写真はもっぱら植物が対象なので、ひょっとしたら彼自身も光合成して生きているんじゃないかと思う。

 やっと大阪も冬らしくなったのだそうな。

 ぼくもよく知っているが、関西の冬は案外寒いのである。特に室内は冷え冷えとして、春のやるせなさ、夏の腹立たしさ、秋のものさびしさとはとはまるでちがう、一種の絶望感ともいうべきものがある。

 ……と、ここからは写真とは直接関係のない話になるのだが、昔を思い出して、

 一日を終えて部屋に戻り、電気のスイッチを入れても、冷え切った蛍光灯はすぐには明るくならない。凍りつくような弱々しい光に身をひたすときは、独り暮らしの男(あるいは女)が孤独感に打ちのめされるときである。

 やっと温まってきた電気コタツにもぐりこんで、亀の子のように身をすくめたが最後、もう動くのがいやになる。Never thinking of tomorrow どころか、現在についてさえ考えたくなくなるのだが、こんなとき不信心者を救ってくれるのは、イエス様でも仏様でもない。

 ノックもせずにドアを開けて入ってきたのは、無学無教養だけど気のいい飲兵衛の友人である。

 -へえ、君、まだ生きてたのか。おい、うまい酒を持ってきたから湯を沸かせ。熱燗にしよう。

 有無をいわせず、酒盛りがはじまる。ふだんはもののわからぬ困った友人なのだが、こういうときには実にありがたい。

 文科省はバカだから推薦しないだろうが(笑)、サウイフモノニ ワタシハナリタイと思う。つまりなんだね、たとえ立派でない人間であっても、きっとだれかの役には立つということだ。

| | Comments (2)

より以前の記事一覧