May 07, 2021

Daily Oregraph: 裏庭画報 5月7日

 本日の最高気温は14.7度。晴れ。

 記事はたいして変りばえしないけれど、植物には明らかな変化が見られる。今の時期は一日も目が離せないのである。

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 ニリンソウ。

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 オオバナノエンレイソウ。花が少し開きかけてきた。

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 エゾヤマザクラ。たった一日でずいぶん変った。

 さて本日聴いたのは、グレン・グールド弾くところのバッハ。ゴルトベルク変奏曲と平均律クラヴィーア曲集第1巻、どちらも YouTube で聴くことができる。

 グールドというピアニストは、はじめて聴いた人が「あれっ?」と思うほど独特の演奏をし、世間でいう優等生の枠にはとても収まらない人物であるような印象を受ける。

 放課後の高校の音楽室でだれかがピアノを弾いている。廊下を通りかかった音楽教師が不審に思ってのぞいてみると、これがグールド君なのであった。完全に自分だけの世界にひたって一心に弾いているから、声をかけるのもはばかられる。とにかく邪魔をしないで放っておくように、という一種のバリアが存在するようでもある。

 まことにあっぱれの腕前なのだが、独特すぎてみなのお手本にするのはためらわれるし、第一あの世界に入りこめるほどの生徒はめったにいまい……音楽教師はそう考えて腕組みしながら、この扱いのむずかしい不思議な生徒の弾くピアノの音色に聴き入るのであった。

 とまあ、素人が勝手にそんな想像をしたくなるような演奏は実に魅力的であって退屈とは無縁、つい聴きこんでしまう。ぼくは大変気に入っているけれど、案外好き嫌いは分かれるかも知れない。

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May 06, 2021

Daily Oregraph: 裏庭画報 ニリンソウ開花

 本日の最高気温は 14.7度。晴れ。

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 まだ満開ではないが、ニリンソウは開花しはじめた。

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 エゾヤマザクラのツボミは明らかに変化しつつある。

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 昨日は気づかなかったオオバナノエンレイソウのツボミ。今の時期、植物はたった一日で劇的に変化するものだ。

 昨夜はリヒテルの演奏するシューベルトのピアノソナタ D. 840 を聴いて、ウ~ンと唸った。凡手が弾いたとしたら、たぶんあまり面白味を感じない曲なのかも知れないが、リヒテルのタッチは信じられないほど絶妙だから、退屈するどころか一音一音耳をじっと澄まして聴き入ってしまう。

 これほどすぐれた演奏を聴くのはめったにない経験だけれど、残念ながらぼくごときが千万言費やしたところで音は聞こえてきやしない。あいつ、また口から出任せをいってやがるとお疑いの方は、だまされたと思って読みかけの本を閉じ(笑)、こちらから聴いていただくしかないと思う(なお不自然な終り方をしているのは未完の作品だから)。

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May 01, 2021

Daily Oregraph: 続・USBメモリ ファイルソート物語

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 本日の最高気温は 13.6度。風もおさまり、絶好の散歩日和なので相生坂を下りて少し歩いてきた。

 さて昨日の記事の続編である。

 TEAC CD-H750 の取扱説明書によれば、「●再生可能な最大フォルダ数:99 ●再生/録音可能な最大ファイル数:2000」となっており、1フォルダ当たりの最大ファイル数については記載されていない。

 marantz CD6007 ではどうかというと、再生可能なのは「フォルダの階層数 8階層(ルートフォルダ=ルートディレクトリを含む);フォルダ数 255;ファイル数 65025(USBメモリの容量に依存)」となっている。1フォルダ当たりの最大数についてはやはり記載されていない。

 これをお読みになって、あなたはどう判断されるだろうか?

 サブフォルダをいくつか作った場合、それぞれのファイル数を合計して最大許容範囲以内であれば、各フォルダ内のファイル数には特に制限はないと考えるのが自然だと思う。つまりすべてのファイルをルートディレクトリに保存した場合、USBメモリの容量が十分あれば、TEAC では 2,000 まで(marantz では 65,025 まで)ファイルは認識されるはずだとぼくは最初考えた。

 ところが TEAC を使用中、たしかファイル数が 500 を越して、正確には忘れたけれど 510 あたりで認識されなくなってしまった(ファイル名の長さなどによって、認識するファイル数には多少の増減があるかもしれない)。まあ500もあればふつうは十分だから、それ以来 USBメモリ1本あたり 500 ファイルまでを目安にしていた。

 marantz の場合はファイル制限がその約半分、250+αなのであった。つまり250を目安にして、残りのファイルを別フォルダに移さなくてはならないから、昨夜はその作業をしたのである。ファイルを削除・追加・移動すると、あらためて前回の記事で述べた (b)→(a) の手順を踏む必要があるから、結構時間がかかる。BGM にジャズを流していなければ癇癪を起こしていたかもしれない(笑)。

 TEAC にせよ marantz にせよ、問題なのはフォルダ内のファイル数制限があることではなく、取扱説明書にそれが明記されていないことだ。USBメモリ入力端子のある CDプレーヤーは他社製品にも存在するが、そのへんについてはきちんと説明されているのだろうか?

 オーディオ製品は「いい音が出さえすればいい」というわけではない。使用にあたってユーザーに誤解を与え、余計な手間をかけさせるようでは困る。万事厳密であるはずの優秀な理系技術者のみなさんが、駄文学部卒に苦情をいわれるようでは情けないではないか。

 同じフリーソフトによって処理した USBメモリを使って、認識されるファイル数がかたや約 500、かたや約 250 なのだから、ぼくの誤解ということはないと思うが、もしこの問題を回避する方法があればぜひお教え願いたいと思う。

 それにしても……音楽を快適に聴くためにパソコン操作が必要な時代になるとは!

【追記】

 強引に修理した(?)パイオニアの CDプレーヤー PD-01A(1996年製)は、その後何事もなかったかのように完全動作している。驚異的に優秀かつタフなメカニズムだと思う。

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April 30, 2021

Daily Oregraph: USBメモリ ファイルソート物語

 本日の最高気温は13時現在で8.9度。雨。風やや強し。

 宣言どおり昨日は畑仕事をした。まだ少し早いけれど、小松菜と水菜の種をまいた。

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 さて今日のテーマは USBメモリに保存した曲をソートした順にプレーヤーに認識させる方法について。例によってマイナーな話だが、最近は USBメモリで音楽を聴く方が増えたし、このたびプレーヤーの機種によって仕様がちがうことに気づいたので、メモを兼ねて記録しておきたい。お困りの方がおいでかもしれないからだ。

 エクスプローラーで開けば曲名がアルファベット順にそろっていても、CDプレーヤーではその順番に再生されない。ぼくの TEAC CD-H750 の取扱説明書には(今読み直してみたが)その説明がないから、最初はとまどったけれど、

 (a) フリーソフト UMSSort でメディアを指定して「まとめてソート」→「ファイルのソート」→「反映」(ソート結果を反映するの意味)を実行すれば、以後その順番で再生されることがわかり、問題は解決した。CD-H750 ではアルファベットでも日本語でもソート結果が生きるのである。

 ところが marantz CD6007 は曲者で、以上の操作ではソート結果を受けつけないのだ。それを解決するためにはフリーソフトの Mp3tag が必要である。具体的には、

 (b) Mp3tag を起動してメディアを指定し、全ファイルを反転させて「ファイル名」の欄がアルファベット順に並んでいることを確認→「ツール」→「自動ナンバリング・ウィザード」を実行する。その結果、「トラック」の項目(隠れている場合は右側へずらすと見える)にトラック番号が記録される。

 その後上記 (a) を実行する。

 これで無事ソート順(トラック番号順)に再生されるようになり、めでたしめでたしと思ったら、marantz さんは一筋縄ではいかなかった。

 ファイル名がアルファベットの場合はまったく問題ないのだが、日本語全角文字の場合は、なぜかトラック番号は無視されるのである。これには首をひねった。あれこれ考えた末に思いついた方法は次のとおり。

 (c) もとのファイル名が 「山田太郎 ○○の歌.mp3」だとすると、ローマ字の読みを頭に付けて、「Yamada Taro 山田太郎 ○○の歌.mp3」に変更するのである。ファイル数が多い場合は手間がかかるけれど仕方がない。次回からはファイルを保存する際に一手間かければいいわけだ。

 その上で (b)→(a)の手順を踏んで問題は解決した。

 整理すると、 (c)(必要な場合のみ)→(b)→(a)を実行すれば、ほとんどのメーカーの機種に対応すると思う。プレーヤーを買い換えても問題がないように、最初からこの手順をすべて実行しておいたほうがいいだろう。

 これほどの手間をかけなくても、パソコン→USB-DAC を利用すれば選曲はきわめて容易で、便利この上もない。こんなに楽をしていいのだろうかと思うほどである。

 しかし音楽を聴くのにいちいちパソコンを起動するというのもシャクにさわるから(笑)、CDプレーヤーや USBメモリ・プレーヤーには十分存在価値があると思う。CDが廃れはじめているのは確かだけれど、LPレコードプレーヤーが絶滅していないことからもわかるように、CDプレーヤーが地上から消滅することは当分ないだろう。

【付記】"&" は曲者

 USBメモリにはつらくあたる(?) CD6007 だが、上の記事を書いた後でもうひとつ注意点がみつかったので付記しておく。

 上記手順をすべて実行した結果、曲順が

Adam Smith - Good Morning 1.mp3 (トラック番号 1)
Adam Smith - Good Morning 2.mp3 (トラック番号 2)
Adam Smith & David Hume - Quiet Night.mp3 (トラック番号 3)

になったとしよう。トラック番号順だと当然 Good Morning 1 からスタートするはずだが、実際には Quiet Night が先に再生される。

 ほかにも "&" の混じったファイル名で同じ現象が起きる。どうやら & 記号を優先するらしい。結局 & → and に変更して作業をやり直せば、めでたくトラック番号順に再生されることがわかったけれど、いったいどこまで気むずかしいのだろうか。

 USBメモリ端子を利用してファームウェアを変更できるといいのだが、無理だろうなあ。リモコンで一発選曲できない点も含めて改善の必要がありますぞ、marantz さん。

 さらに引用符(')も優先されることがわかったので要注意。もちろん & にせよ引用符にせよ、再生の順番が狂わないかぎり変更または削除する必要はないので念のため。

【付記2】

 もうひとつ問題のあることがわかった。ディレクトリ(フォルダ)ごとのファイル数制限である。実は TEAC の CD-H750 にもこの制限はあったのだが、実用上さほど問題にはならなかった。しかし marantz CD6007 では1フォルダあたりの認識可能なファイル数が TEAC の半分しかないことに気づいたのである。もちろん新しいフォルダを作ればすむ話だけれど、ユーザーにとっては重要な点だと思うので、明日の記事で詳しく書くつもりだ。

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April 28, 2021

Daily Oregraph: カーメン・マクレエで音を決める

 本日の最高気温は13.0度。まずまずの天気であった。

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 6月に納品と聞いていた CDプレイヤー(Marantz CD6007)が届いたので、印象を一言。オタクな話だから適当に読み流していただければありがたい。

 高音寄りかと予想していたけれど、線は決して細くなく、低音がよく出る。音域・音場ともにやや狭いかなという印象を受けるけれど、そのかわり音がみっしりつまった感じがするところは悪くない。

 アナログ出力を使うかデジタル出力にするかで大いに迷った。CDを取っかえ引っかえして聞き比べた結果、オーケストラの全合奏のとげとげしさが明らかに少ないアナログ出力に傾いたけれど、今ひとつ判断しきれなかった。

 なにげなく USBメモリに記録していたジャズヴォーカルを聴いているうちに登場したのがカーメン・マクレエの After Glow というアルバムで、これが決定打になった。ちがいがハッキリわかったのである。

 デジタル出力(光デジタルケーブル使用)だと歌声が穴の開いた瓢箪みたいに聞こえるのである。なんのことかわかりにくいかもしれないが(笑)、つまり本来一人の人間の発する声は全音域連続してまとまっているはずなのに、途中でいくつか穴が開いた瓢箪みたいに音が漏れて、中身がつまっていないのだ。

 アナログ出力に切り替えたとたんにアッと驚いた。一個の肉体を持つ人間が発する声に聞こえたのである。そのちがい歴然たるものがあって、スカスカだったマクレエさんに肉体が戻って、声もピタリと定位した。すばらしい歌声である。これにてアナログ出力使用に決定。

 カーメン・マクレエ恐るべし(笑)。これまで彼女の大ファンというほどではなかったが、すっかり見なおした。もちろん声の録音が素直でよかったせいもあるのだろう。いじりにいじった録音がやたら多いから、音質を判断する際には要注意だと思う。

 なおこの CDプレーヤー、USBメモリが使えるのは長所だけれど、ひとつ予想外の欠点がある。TEAC のプレーヤーとは異なり、USBメモリに限ってはリモコンの数字ボタンでは任意の曲を一発選曲できないから、スキップボタンを押しまくらなくてはならないのだ(別法あるも面倒さはさほど変わりない)。音質に不満はないのだが、実に惜しいと思う。

 ……てなわけで、畑を放りっぱなしにしている。いかん、いかん、地道に働かなくては、お天道様に申し訳ない。明日こそやるぞ。

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April 17, 2021

Daily Oregraph: 最後のオーディオいじり

 本日の最高気温は7.0度。曇り空で寒いから、散歩を断念。せっかくなら日の光を浴びて歩きたい。

 さてこの二三日は音楽びたりである。幸い PIONEER の CDプレーヤーは順調に動作しているので、注文した品が届くまで(6月になるらしい)メカはもってくれると思う。

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 今朝ふと思い立ってスピーカーのサランネットを外したら、これまで聞こえなかった音がワーッといっせいに飛び出してきたのには驚いた。多少は違うだろうと思ったけれど、これほど変化するとは予想もしなかった。約20年ほどいじらなかったから、ほこりで目詰まりを起こしていたのかも知れないが、結局サランネットはスピーカー保護の役に立つ以外は無益の存在にちがいない。考えてみれば、薄靄を通して景色を眺めるようなものだからである。

 あちこちにあった音の凹みが、新たに聞こえはじめた音によって埋まったらしく、明らかに全音域がなだらかになった。楽音の細部がはっきりくっきり聞こえる。音の広がりや奥行き感も向上した。スピーカーの音が確実にワンランク向上したので、買い換える気持はまったく失せてしまった。これで十分である。しかも改善にかかった費用はゼロ。

 写真のとおり、お見せして自慢するようなスピーカーではない。中級ミニコンポのおまけ用スピーカーシステムだから、1本当たりたぶん1万円未満だろう。しかしこの ONKYO D-V7、それなりのアンプで鳴らしてやると俄然実力を発揮するからユニットの基本性能は高く、廉価版中の銘器(笑)といっていいのではないか。

 それにしてもこの設置方法はおかしいんじゃないか、とおっしゃる方もおいでかと思う。窓枠の上の壁に直付け、しかもスピーカー間隔が狭い(約65センチ)。教科書の教えに反していることはまちがいない。

 実はミニコンポを自室にセットする際場所に窮して、苦し紛れにネジ止めしたに過ぎないのだが、意外にも(いい音とまではいえないにしても)ごくまともな音が出る。壁にがっちり固定したのがよかったようだ。つまり大げさにいえば家と一体化したわけで、小柄なのにフルオーケストラの大音量にも耐える。

 それまでは YAMAHA の NS-690II というそれなりに名のあるスピーカーを使っていた。こいつは使いこなしが難しく、悪戦苦闘の連続であった。壁からの距離やら床からの高さやら、あれこれ工夫しているうちに月日は過ぎ去り、やがてウーファ・エッジのウレタンがボロボロに劣化してしまったのを機に、やくざなオーディオ道楽はきっぱりやめて、茶の間から撤退して自室にミニコンポを導入したのであった。

 それから幾星霜(笑)、D-V7 はそこそこ普通の音を鳴らし続けていたわけだが、新年早々かつて NS-690II と一緒に使っていた LUXMAN L-510 を引っぱり出して接続してみたら、予想外にいい音がするではないか。その後 L-510 がついに斃れて DENON PMA-1600NE を導入したら、低音は 30cm ウーファより当然劣るものの、全体としては NS-690II よりもまとまりのよい音になった……というのがこれまでのあらすじである。

 さてスピーカーの高さに問題があることは認めるとして、左右の間隔はこれでまったく問題ない。ステレオ感は十分どころか、むやみに間隔をあけるよりもすぐれている。

 その理屈を教えてくれたのは奇人江川三郎氏である。とにかく一風変った発想の持主で、スピーカーケーブルの材質による音の変化などは、この方が世に広めたのではないだろうか。もっともそれに便乗して馬鹿高いケーブルで商売する業者なども現われたから、功罪相半ばするところがあると思う。高価なケーブルなんぞに交換するよりも、サランネットを外したほうが効果ははるかに大きいからだ。

 しかし江川さんの提唱されたスピーカー設置法は大変すぐれている。半信半疑で試してみたら、たしかにおっしゃるとおりの効果があって、目から鱗が落ちる思いをした。金が一銭もかからない方法だから、ご参考までにご紹介しておこう。

Aaccessory
 ミニコンポに鞍替えしたときにオーディオ関係の雑誌や本はほとんど捨ててしまったが、これは天下の奇書だから(笑)、大事に保存していたのである。

 本書の「逆オルソン田中・江川方式のステレオ再生」という章から、説明図を引用すると、

Speakers
 要点としては、スピーカーの「左右間隔を取ればそれだけ音場の広さが確保できる」というのは「幼い思考法」であり、「スピーカー間隔を狭めることが問題解決の基本」だというのである。さらに「間隔を狭めて外向きにしたら音像がピシリと定位した」という。

 江川氏の実験結果によれば、外向きにするとかえって定位幅が広がる(つまりステレオとして聞こえる範囲が広がる)というのだが、最初はぼくも「ほんまかいな」と疑った。スピーカーを外側に向けたら、まん中は音の空白地帯になってしまうのではないかと思ったのである。ところが、試してみると高音もちゃんと聞こえるから驚いた。以来ぼくは江川方式を採用している。

 このあとさらに「左右のスピーカーの中央に仕切り板を置くとよい」てなことが書いてあるけれど、さすがに部屋の中で実行するのはむずかしいから、それは試していない。

 なお写真のスピーカーは外向きになっていないじゃないかとお思いかもしれないが、場所的に無理があるので、実はL字金具で調整可能な範囲内でわずかに外向きにしている。

 ほんとうにひさびさのオーディオいじり、これにておしまい。もう余命いくばくもないから、これからは音ではなく音楽をたっぷり味わうことにしたい。

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April 10, 2021

Daily Oregraph: 壊れゆくもの

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 本日の最高気温は7.0度。さほど高くはなかったけれど、風が弱く快適であった。春採湖畔では散歩する人の姿を多く見かけた。

 さてここ数日は、網戸の張り替えをしたり(笑)、なにかと落ち着かなかった。まずプリメインアンプ L-510 がついに故障した。先月の半ばあたりから右チャンネルが不調だと思っていたら、だんだん音が途切れたり歪んだりするようになった。気に入っていたのだが、なにぶん36年以上経過した品だし、経年劣化だろうから仕方がない。

 そこでいろいろ調べて見た上で、最近のラックスの製品は高価で手が出ないから、評判のいい DENON PMA-1600NE というアンプを購入した。L-510 と大体同クラスの製品だと思う。重量は17.6 kgだから、L-510+0.6 kg と結構重い。実はもう少し奮発して PMA-2500NE にしようかと考えたのだが、重量 25 kg(!)と知って断念。ジジイにはそんな重いものを持ち運ぶ元気はありませぬ。

 このアンプ、いわゆるネットワーク機能はないけれど、パソコンと USB接続できる(別売りの USB A-B ケーブルを使用)。どんなものかとんと見当がつかなかったけれど、パソコンにアンプ内蔵スピーカーを接続するのと基本的には同じ要領だから、実際はごく簡単だった。

 専用のドライバーをインストールして、アンプ側のポジションを USB-DAC にセットすれば、CD だろうが YouTube だろうが、パソコン側で再生する音はすべてアンプを通してスピーカーシステムから鳴るという仕掛けである。当然たいへん高音質だし、使い勝手もすぐれている。

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 この写真のように、パソコンのオーディオ再生ソフトを使用しているとき(上)には、アンプ側に「USB: PCM」と表示される。

 パソコンの CD ドライブで音楽CDを再生できるから、しめしめ 故障中のCDプレイヤー(USBメモリのみ使用可能)を買い換える必要はないと喜んでいたら、そうは問屋が卸さなかった。

 別室でミニコンポに接続して使用中のパイオニア製 CDプレイヤーが L-510 と気をそろえて故障してしまったのである。これは大変丈夫なメカニズムで、24年間も故障知らずで使用したけれど、とうとうトレイが開かなくなってしまった。結局 CDプレイヤーまで注文する羽目になったが、ただいまコロナ禍のせいで人気機種は品薄らしく、品物がいつ届くかはまだわからない。

 安心していい音が聞けるのはうれしいけれど、こうなるとスピーカーも交換したくなる。若い頃なら後先考えず、なけなしの金を注ぎこんでスピーカーも一緒に注文したところだが、年を取ると人間少しは冷静になるものらしい。設置できる場所が限られており、セッティングが面倒くさいから、このたびは見送った。アンプも故障し CDプレーヤーも壊れ、この分だとスピーカーを交換する前にこっちがお陀仏になるかも知れない。

 なおついでに納戸を整理したら、こんな恐ろしいものが出てきた(笑)。

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 みっともないものをお見せして申し訳ないが、昔々作った真空管小パワーアンプの残骸である。フォノ・イコライザアンプをバラしてむりやりシャーシを使い回したから、ボコボコになっている。捨てる前に記念撮影した次第、ああ。

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January 21, 2021

Daily Oregraph: ツララの涙

 本日の最高気温は+2.5度。午前中はひどく寒かったけれど、午後から晴れて気温が上がったのである。

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 ごらんのとおり、ツララが落涙している。彼(あるいは彼女)にとって、融けるのは非常につらいことなのである。

 なに、涙が見えないとな? 心眼を凝らせばきっと見えますぞ(笑)。

 やっと音楽収集作業が一段落し、ホームズ捕物帖の『六つのナポレオン像(The Six Napoleons)』を読み終えた。この短編については次回。

 このたびはずいぶん多くの曲のさわりを聴いて選び、mp3 ファイルを保存した。食わずぎらいにならぬよう、これまで聴いたことのない曲にもチャレンジし、初めての演奏家の演奏にも耳を澄ました。

 いろいろな発見があった。一例だけ挙げれば、ヴォーン・ウィリアムズは「南極交響曲」しか知らなかったが、ほかの交響曲もすばらしいので、全9曲を保存した。そのほか聴かずに死ぬ可能性のあった多数の作品を保存できたのは収穫であった。

 それにしても知らぬ間に恐ろしく腕の立つ若手の演奏家がたくさん活躍しているのには驚いた。しかし技術的にはびっくりするほどうまいのに、聴いていて実につまらない演奏家も中にはいるという印象を受けた。

 好みもあろうから名前は挙げないけれど、ある女性ピアニストの演奏などは、音が目の前を新幹線のように高速に通過していく。とても人間業とは思われないほどだ。なにか文句でもあるかといわんばかりのスキルのせいか、YouTube の視聴数も圧倒的である。

 しかし、however、ただひたすら音符が通過するだけでは、その音自体を味わうヒマがまったくないし、そもそも音楽として聞こえてこないのはどういうわけだろうか? ぼくはけっして情緒纏綿たる演奏が好みというわけではないけれど、必ずしも正確無比の超絶技巧を至上のものとは考えない。

 新しい波を頑固に拒んではいけないと思って、ベートーヴェンのピアノソナタを何曲か素直に最後まで聴いてみたが、例の時代感覚のちがいのせいか(?)どうしても体が受けつけない。口直しにリヒテルの演奏を聴いてホッとした。まるで格がちがう、というのがぼくの結論。こっちは余命いくばくなんだから、反論は受けつけない(笑)。

 さて以下はご参考までに……

 USBメモリには要注意。以前から気づいてはいたのだが、知らぬ間にデータが壊れる可能性なきにしもあらずである。もちろん頻繁に起こるわけではないけれど、今回も一度だけ再生中にストップしたので、その曲を保存し直す必要があった。データのバックアップは必須である。

 また動作不安定だった古い USBメモリを使ったら、A という曲の途中からまるで無関係な B という曲が混入するという奇怪な現象が起こり、メモリを再フォーマットして保存し直したら復旧したけれど、こういうのは躊躇なく捨てるべきだろう。信頼しすぎてはいけないという教訓かも知れない(安物のせい?)。

 USBメモリによってはデータの読み書き中にランプが点滅するものもあり、それを観察すると、停止してから2~3秒は点滅しつづけている。して見ると、メモリを抜き取るときには、曲が停止した直後ではなく、数秒待ったほうがいいのではないかと思う。

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January 17, 2021

Daily Oregraph: 1960年代の男

 本日の最高気温は-4.0度。風はなかったが、雪は凍てついてスコップを受けつけなかったので、雪の壁サボタージュは断念した。

Dsch-in1966
 活字に戻るどころか、今日も音楽三昧。せっせと YouTube から曲を拾った。クラシックの目玉は、まずはわが敬愛する上の写真のおじさん、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全15曲。ぼくは全曲のLPレコードを持っているけれど、イコライザ付きのアンプは復活したもののレコードプレーヤを置く場所がないから、YouTube に頼ったのである。

 ついでグラズノフやカリンニコフなどの、まだ聴いたことのない交響曲をダウンロードし、シューマンやプロコフィエフなどの曲も大幅に追加した。せっかくの人類の宝の多くを知らぬままでは、死んでも死にきれない(笑)からである。

 さてクラシックのほかに、ジャズやポピュラーなどのいわゆる「洋楽」(そういえば、小島正雄さんというすてきなおじさまがいたっけ)を次々と聴きながら漁っているうちに、あたりまえのことながら、ぼくの基礎は60年代にあることにあらためて気づいたのである。

 たとえばジャズにしろポップスにしろ、50年代後半から60年代の曲が最もすんなり体に入ってくる。マイルス・デイヴィスの Bitches Brew は1970年だが、ぼくには難解な現代音楽の一種としか聞こえない(笑)。

 もはや歌謡曲とはいいにくくなった若者向けの和製ポップス(?)などは、Occupied Japan の曲みたいに聞こえてしようがない。戦後間もなくから昭和30年代の歌謡曲のほうが、なじみのある日本語らしく聞こえるのだから、ぼくも完全にジジイになったわけである。歌詞の言葉数が増えるのに反比例して内容が希薄になったように感じるのである。

 日本の歌謡曲だけではなく、横文字の流行歌も割と古いもののほうがしっくりくるからおもしろい。これはある時期に生まれ育った人間が共通して持つ、いわゆる時代感覚というやつなのだろう。理屈をもとにむりやり作り上げた感覚ではないから、いいの悪いのといってもはじまらないし、ジジイが若者に押しつけたってなんの意味もない。

 もちろん古い名曲を若者が聴いても感動するにはちがいないけれど、身についた時代感覚がちがえば、感じ方もちがうはずだ。ショスタコーヴィチの曲にしても、ぼくなどはかろうじて彼と時代は重なるけれど、スターリン時代をじかに経験した人とぼくとでは、受ける印象に微妙なズレがあるにちがいない。

 だから1960年代に出来上がった男としては、十代の諸君が懐メロに接するような心持ちでグラズノフを聴くしかないわけだが、さまざまな時代感覚の持主が聴きつづけることは決して無意味ではないだろうと思う。

 食わずぎらいという言葉もあるしね、煙草をくわえながら苦い顔をして新聞を読んでいるおじさんの弦楽四重奏曲を、そこのお兄さんお姉さんも聴いてみませんか? 意外とお気に召すやも知れませぬ。

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January 11, 2021

Daily Oregraph: さらばCD

 本日の最高気温は-3.0度。上天気であった。

 9日は仕事があったから、10日はほぼ一日中雪かき。今日の午前中は雪かきの最終仕上げ(笑)。どうしてそこまでやるかというと、天気予報によれば、12日の夜からふたたび雪が降るからである。

 自称上級国民が肉体労働をすれば、当然活字なんぞを読む余力などあろうはずがない。せいぜいウィスキーをちびちびやりながら音楽を聴くのがいいところだ。

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 それにしても……USBメモリを差し込んだCDプレーヤを使って36年前のアンプを鳴らす日が来ようとは思わなかった。6年前に購入したTEAC製のこのCDプレーヤにはUSB端子が付いており、これまでめったに利用しなかったけれど、最近 CD駆動部が故障して初めてそのありがたみがわかった。諸行無常、CD の時代も終りを告げようとしているとは!

 パソコンでCDをリッピングしたファイルをUSBメモリにコピーして再生すればいいのだから、考えようによっては一々CDを交換する手間が省けるというものである。うるさ方はどうおっしゃるかわからないけれど、ぼくのロバの耳には音質の劣化はまったく感じられない。YouTube から拾った曲も MP3 に変換すれば、音質に特に不満はない。

 問題は必ずしもファイルの並び順に再生されないことだが、これもフリーソフトで解決できる。ご参考までに、ぼくの場合は、

 UMSSort というフリーソフトでファイルをアルファベット順にソートする(その順番で再生されるようになる)→StrucureT-Maker というやはりフリーソフトでファイルのリストを EXCEL シートとして出力するという方法で処理している。

 下の画像は出力後に若干加工して見やすくしたリスト例の一部(USBメモリは音楽のジャンル別にいくつか用意)。

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 ファイルリストを見ながらプレーヤのリモコンで曲の番号を指定すればOKだから、楽ちんである。USBメモリーを利用できる装置があれば、わざわざネットワークプレーヤを購入する必要はないから、当分はこれで間に合わせるつもり。上級国民はケチなのである。

 これもコロナによる引きこもり生活対策の一つといえないこともないかな?

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