May 10, 2016

Daily Oregraph: 相模春紀行 (最終回) 駅舎編

 最終回は駅舎編である。利用したすべての駅を網羅しているわけではないが、撮影できた駅をここにまとめて記録しておきたい。

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 4月18日、横浜駅西口(相鉄)。このように複数の路線が集中する大きな駅ビルだと、とても一枚では駅舎を収め切れないものだ。あまり面白味はないし、散々歩かされて疲れるし(笑)、魅力に欠けると思う。

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 4月18日、JR海老名駅。天下のJRの駅なのだが、この町では脇役のように見え、ホームはひっそりとしたたたずまいである。

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 4月19日、JR宮山駅。寒川神社参拝客の下車駅である。駅前のお店がいい感じを出しており、これぞ伝統的な日本の駅が平成に受け継がれた姿であろう。

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 4月21日、東急等々力駅。町中のローカル駅である。

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 4月21日、東急自由が丘駅。地名から察するに、リベラル派の拠点なのだろうが(?)、駅舎としては可もなく不可もなし。

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 4月21日、京急黄金町駅。駅舎というべきものは見あたらず、機能一点張りの地下鉄駅のような印象である。

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 4月22日、京急品川駅。画面左手はJR品川駅高輪口である。

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 4月22日、JR田町駅。駅ビルはかなりの規模だけれど、ここにはなんとなく昔風の雰囲気が残っているから合格点をさし上げたい。

 さて最後を飾るのは、もちろん……

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 JR番田駅(4月19日撮影)。どうかご贔屓に願いたいものである。

 最後にこのたびお世話になったみなさまには厚くお礼申し上げます。おかげで貴重な経験をすることができました。

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May 08, 2016

Daily Oregraph: 相模春紀行 (10) 4月22日 浅草ノーファインダー編

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 ふだんお祭りやイベントを避けて通る男がなぜ浅草へ? これは心理学上の大問題かもしれないが、人間たまには雑踏が恋しくなるものだ。

 初めて浅草へ来たのは2008年の12月9日。そのときの写真をお目にかけると、

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さすがにそれなりの人出はあり、十分雑踏を堪能したのだが、このたびはその何割増しかの人数が押し寄せていた。

 一人ならともかく、立ち止まってカメラを構えていては、たちまちT君にはぐれてしまう。そこでノーファインダーでどんどんシャッターを切ることにしたのだが、そんな撮り方はまったく初めての経験であった。

 そのうち何枚かを適当に選んでみた。

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 なにがどう撮れているかは、あとでチェックするまでわからない。

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 たまにはこのように案外まともに写ることもあるが、それはそれでつまらないものだ(笑)。

 こんな場所で肖像権を主張する野暮天はいないから、遠慮なくあちこちにレンズを向けてシャッターを押しまくると、ノーファインダーとは意外におもしろいものだと実感した。あなたもお試しあれ。

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 ねらって撮ってもこんなものである。

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 なにしろ世界中のお上りさんが集合しているから、気は楽である。さんざん斜め撮りしているうちに、

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やっと賽銭箱に到着し、ふり返って見るとこの人波……ああ、もう十分だ、しばらく人混みには近寄るまいという気分になる。電磁石のスイッチをいきなり切断したように気持が離れたのだ。

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 脇道へそれるとごらんのとおり。いっぺんに通行人が減ってホッとする。

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 ロック座の前でも人通りはこんなものだ。浅草仲見世や原宿の雑踏は、東京でも特別なのかもしれない。

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 大道芸を見物し、

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ふたたび大通りに出る頃には二人ともすっかりくたびれ、喫茶店に入って一服。

 この日はたしか気温が24~25度で、釧路の真夏に相当する。そこをテクテク歩くのだから疲れるのは当り前である。ぼくの気まぐれにつきあってくれたT君には、まことに申し訳ないことをした。

 T君に教えられて初めて知ったのだが、浅草から地下鉄に乗れば、乗り換えなしで京急に接続し、羽田空港に直通するのは便利である。

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 最後までつきあってくれたT君は品川で下車。ほんとにありがとう。おかげで楽をして空港に着くことができたよ。

 長々と引っぱってきたけれど、旅の記録もこれで一段落、最終回には駅舎の写真をまとめて掲載することにしたい。

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May 07, 2016

Daily Oregraph: 相模春紀行 (9) 4月22日 昼飯二杯編

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 4月22日。京急黄金町駅から各駅停車品川行きに乗車。

 ふつうなら横浜駅で快特に乗り換えるところだが、時間はたっぷりある(と思った)ので、この列車でのんびり行くつもりだった。

 ところがこの各停、のんびりしすぎていたのである。あちこちで列車待ち合せのため長時間停車し、とても約束の時間には間に合いそうにない。

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 少々焦って京急川崎駅で下車し、羽田空港行き急行の数分後に到着した快特泉岳寺行きに乗り換えたのは、われながら賢明であった。

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 快速特急は段ちがいの速さで、約束の時間より十数分前に品川駅到着。あのまま各停に乗っていたら、まちがいなく遅刻していただろう。

 品川もひさしぶりだなあとキョロキョロしているところへT君も現れ、二人が向かった先は田町である。

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 ぼくは田町で降りるのは初めて。お、商店街があるではないか。

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 慶応仲通商店街。ぼくは商店街のゴチャゴチャ感が大好きだから、ここで何枚か写真を撮る。

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 慶応の日吉には一度行ったことがあるけれど、三田キャンパスは初めて。三田はもちろん「みた」、「さんだ」ではない(笑)。

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 -少し歩くけど、いいかい?

 もちろんぼくに異議のあるはずもなく、おとなしくT君の後について行く。彼は慶応ジジイ(まさかボーイとはいえないよなあ)だから、当然この一帯には詳しいのである。

 しかも、

 -うまい魚を食わせる店があるから、昼飯をおごってあげるよ。

というからには、鼻先にニンジンをぶら下げられた馬も同然である。

 このあと伊太利大使館のある坂道を上ってしばらくブラブラ歩いているうちに、

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麻布十番に到着。ここは今でこそオシャレな街とされているが、T君によれば昔はごく庶民的な場所であったらしい。

 しばらく時間をつぶして目的のお店の開店を待ち、

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この日のランチはこれ。メインは初めていただくイサキの塩焼きである。写真がまずいからわかりにくいけれど、刺身も立派に一人前あるし、実物はかなりボリュームがある。

 -飯と味噌汁はお代り自由だよ。若い者なら飯を三杯は平らげる。

 ぼくは若い者じゃないから一杯ですませるつもりだったが、T君につられて結局二杯。近年異例のことである(笑)。今にして思えば、少し歩いて腹を空かせたほうがよかろうという、T君の深慮遠謀があったのかもしれない。

 イサキ、実にうまかった。どうもごちそうさま。

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 「おいしい魚を食べさせる店」という看板に偽りなし。ここならあなたを失望させることはないだろうから、お店の写真を掲載しておこう。

 -さて、これからどこへ行こうか?

 たまにはあえて人混みにもまれるのもよかろうと、満腹の二人が向かった先はいったいどこであろうか? 次号をお待ちあれ。

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May 06, 2016

Daily Oregraph: 相模春紀行 (8) 4月21日 横浜たそがれ

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 自由が丘駅付近をしばらくぶらついたが、特に入りたい店もなし、この日はちょっと歩き疲れてもいたので駅に引き返す。

 なにしろ早朝2時間近く散歩したうえ、等々力・九品仏を歩いてきたので、さすがにくたびれていたのである。ふだんはものぐさなくせに、旅に出るとやたら歩き回る習性があるのだ。

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 自由が丘からは東横線で横浜へ。

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 横浜駅からは京急に乗り換えて、

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黄金町という景気のいい名前の駅で下車してホテルにチェックイン。

 プラットホームの写真につきあうのはもうウンザリだと思うが、このブログは備忘録をかねているので、どうかご容赦いただきたい。

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 予定よりも早く来てくれたS君といっしょに、駅前の喫茶店で歓談しつつT君の到着を待つ。

 T君とは4月に釧路で会ったばかりだが、S君とは数十年ぶりの再会である。彼は日芸出身の職業写真家だから、いろいろおもしろい話を聞かせてもらった。白黒フィルムはいいよなあ、という点で意見が一致。なあに、この場合上手下手は関係ないのである(笑)。

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 やがて到着したT君とともに、三人は小雨ぱらつく中華街へ繰り出した。

 ぼくが前回ここを訪れたのは1999年だから、もう17年前。当時の勤務先のみなさんに案内していただいたため、どこをどう歩いたものかさっぱり記憶にない。今回も案内役がいるから、ただついて歩いただけ、地理はまるで頭に入らなかった。

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 しばらくぶらぶら歩きしてから適当なお店に入り、点心をつまんでビールを飲みながら高校時代の思い出話に花が咲いた。

 なんでもS君の話によれば、ぼくたち数人のグループは、当時クラスの女子たちからは一種の危険人物扱いされており(?)、変人として敬遠されていたらしい。おいおい、そんな話は初めて聞いたぞ(笑)。

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 食事のあとは、かつて横浜での勤務経験があるT君の案内で、クラシックなバーへ向かった。

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 店内は恐ろしく長いカウンターがあるだけ。進駐軍御用達みたいなインテリアのお店であった。一見の価値はあると思う。

 BGM にはペリー・コモの歌声が流れている。やかましいカラオケなんぞないから、ゆっくり話ができるし、明朗会計なのもいい。酒場の理想型のひとつであると思う。

 ここでまた馬鹿話を楽しんでから黄金町駅で解散。ふたりとも今夜はありがとう。

 なおS君は次の日仕事があるけれど、ぼくよりワンランク上の変人T君はフリーだからつきあってくれるという。さてどんなコースになるか、次号へつづく。

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May 05, 2016

Daily Oregraph: 相模春紀行 (7) 4月21日 九品仏

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 つづいて二人がやってきたのは、等々力からは二駅目の東急九品仏駅。

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 九品仏として知られる浄土宗淨真寺を拝観しようというのである。

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 ついでながら(笑)、上の写真にも見える九品仏交番。みたらし団子でも売っていそうな雰囲気である。

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 淨真寺総門。

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 仁王門。だんだんわかってきたが、境内は広大な面積である。

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 精緻な細工を施した鐘楼。1708(宝永5)年建立。関東屈指の名楼であるらしい。

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 東京都天然記念物「九品仏のイチョウ」。

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 これがご本尊の釈迦如来像。このお寺は浄土宗だから、わが家の宗旨なのだが、信仰心の薄いぼくにはさっぱり仏像の区別がつかず、まことに情けない話である。

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 カメラを少し引いて本堂を撮影。お釈迦様とゆるキャラが同居しているのはユニークである。

 このお寺では拝観料を取らない。金額の多少を問わず、お賽銭を上げさえすれば、扉を開け放った本堂に上がることができる。たいへん好感のもてるシステムであって、門をくぐったらすぐに拝観料を徴収しようとする、京都あたりの観光寺院にはぜひ見ならっていただきたいところである。

 案内板によれば、この本堂が此岸を、上品・中品・下品の三仏堂のうち上品堂が彼岸を表すのだそうだ。三仏堂にはそれぞれ三体の仏像が収められているから九品仏というのである。

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 三仏堂のうち扉が開放されていた上品堂の阿弥陀如来像。

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 近寄って撮らせていただいた。本日の記事は当ブログにしてはめずらしく、まことにありがたい写真で飾ることができたと思う。

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 あまりいいかげんな解説をしてはバチが当たるから、案内板の記述をお読みいただきたい。

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 広い境内の散策を楽しんだあとは、海老名の敵を九品仏で討つというわけで、駅の近くのソバ屋さんで昼食。

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 九品仏の次は自由が丘駅。

 貴重なお時間を割いてあちこち案内してくださったAさんとはここでお別れ。本当にありがとうございました。またお会いする日までどうかお元気で。

 このあと駅前を少しぶらついてから横浜へ向かったのだが、それは次回にて。

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May 04, 2016

Daily Oregraph: 相模春紀行 (6) 4月21日 オドロキ渓谷

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 4月21日朝。案内役のAさんとともに番田駅を発ち、橋本駅へ。ここでJR横浜線に乗り換えて、

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長津田駅に到着し、ここからは東急田園都市線。

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 二子玉川からは大井町線に乗車して、

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この日最初の目的地である東急等々力駅に到着。この駅は町中にあるけれど、ちょいとローカル駅風味がある。

 とまあ、鉄道路線図と写真を頼りにコースを復元してみたが、案内役なしでも歩けるように地理を頭に叩き込むためには、この作業はなかなか有効なのである。

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 駅から少し歩くと等々力渓谷の入口(写真右手の下り階段)がある。

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 この渓谷の存在は、ぼくもいつだったかTV番組で見て承知していた。しかしTVで見るのと実際に見物するのとでは大いに印象が異なるものだ。旅はするものである。

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 上の写真では何の変哲もないこの橋も、渓谷入口の階段を降りながら眺めると、まるで別物に見える。ゴルフ橋という変った名前は、戦前にあったゴルフコースに由来するらしい。

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 なるほどまさに別天地、二十三区内にこういう場所があるとはビックリである。

 のんびり散歩するにはピッタリの場所だと思う。

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 渓谷であるからには清冽な渓流も流れ、真夏に訪れれば涼しくてさぞ快適にちがいない。

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 神々の集まりやすい場所にふさわしく、あちこちに大小のお堂や祠があって、

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ここに掲載するのはそのほんの一部である。

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 等々力不動尊を拝見して、渓谷に別れを告げる。お賽銭を上げて、打ち続く悪政に天罰が下るよう祈願したことは申し上げるまでもない。

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 ふたたび等々力駅へ向かう途中でみかけた薬局。昭和の生き残りともいうべき建築と、すばらしい店名に感激し、思わずお賽銭をはずみたくなった(笑)。

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 等々力駅付近。

 さて次の目的地はいずこ? 待たれよ、次号を。

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May 03, 2016

Daily Oregraph: 相模春紀行 (5) 4月18~21日 番田駅特集

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 すでに登場したJR相模線番田駅だが、本日は特集記事。たぶん空前にして絶後の企画であろう。この愛すべき駅を、ぜひ記憶にとどめておいていただきたいと思う。

 月日は一々明記しないけれど、4月18日から21日にかけて撮影したもので、写真のファイル名を見れば日付がわかる。

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 番田駅改札入口。今やどの駅に行ってもスイカ。まごまごしながら小銭を勘定しているのは、お上りさんと相場が決まっている。

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 番田駅改札出口。

 ぼくのようにスイカを持たぬ田舎のおっさんは、乗車券を右側に見える回収箱に入れる。つまり料金を踏み倒して素通りすることも可能なのだが、うるわしき日本風の信頼がいまだに生きていることはまことに喜ばしい。

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 相模線時刻表。昔よりも便数がかなり増えたらしい。

 駅周辺にアパートやマンションが増え、子供たちの姿が目立つことからも、働き盛りの通勤客をはじめとする利用客の増加したことがうかがわれる。

 駅が次々と廃止され、便数も大幅に削減される北海道のローカル線とはえらいちがいである。

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 この前ぼくが訪れたときには、改札からホームまでの連絡橋はなかった。

 それでは駅の手前に見える踏切をご紹介しよう。

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 番田第三踏切。渡るとすぐに小さなお社がある。なつかしいという形容は、こういう景色にこそふさわしい。

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 「三」の横棒二本が消えかかっているところに年輪を感じる、味わい深い踏切である。

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 朝日を浴びて番田第三踏切を通過した相模線橋本行き普通列車の英姿(?)。

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 こちらは番田第一踏切。第一と第三がある以上、第二もなければ調和が取れないけれど、いくら探しても見あたらなかった。

 第二踏切はもともと存在したものの、いつの頃か廃止されたのではないか、というAさん説に一票を投じておこう。

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 番田第一踏切を通過中の相模線茅ヶ崎行き普通列車。

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 ふたたび駅前に戻ろう。

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 線路脇にはおびただしい数の自転車やオートバイが並んでいる。列車の便数が増加したのももっともである。

 至近距離にソバ屋さんがあることにご注目いただきたい。これが普通なのだから、海老名駅前にソバ屋のないことを不思議に思ったのである。

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 このすぐ先は番田第三踏切。

 通勤客や通学する小学生たちの通るこの道は、ぼくのお気に入り。小学生の立っているところが田尻第一公園の入口である。この公園もコンパクトながら居心地のよい場所であった。

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 2016年4月21日。ホームから番田駅に別れを告げる。

 この特集をお読みになったあなたには、もう番田第三踏切の位置がおわかりになるだろう。そうだ、あなたも番田へ行こう。

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April 29, 2016

Daily Oregraph: 相模春紀行 (3) 4月19日 寒川神社編

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 本日の07時30分に部屋の窓から撮影したもの。この写真を見てから本日の記事をお読みになると、いっそう味わい深いものがあると思う(笑)。

 他愛のない内容だから、ノンキな散歩につきあう気分でお読みいただきたい。

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 「寒川神社下車」駅という駅名ではない。JR相模線宮山駅である。次の寒川駅で下車するのだとかんちがいする参拝客のために大書しているらしい。

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 ポカポカといい陽気である。神社へ向かう途中渡る寒川大橋から見た目久尻川(めくじりがわ)。菜の花が美しい。

 ずいぶん奇妙な名前の川だが、Wikipedia によれば、「御厨(みくりや)尻川」が転訛したものとも、悪さをする河童の目をくじり取ってしまったことから「目くじり川」になったともいわれているらしい。河童の目説のほうがおもしろいけれど、いかにも作り話くさいと思う。

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 これが寒川大橋。ふつうはこんな写真を撮らぬものだが、ぼくはふつうでないからパチリ。

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 寒川神社到着。神社のHPによれば、これは三の鳥居である。つまり相当規模の大きい神社であることがわかる。

 Aさんのお話では、今日は人が少ないけれど、正月には身動きも困難なほど大勢の初詣客であふれかえるらしい。

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 やがて見えてきたのが神門。この立派な門は平成5年竣工だという。

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 神門をくぐるとご本殿。これまたみごとな建築だが、平成9年の竣工である。

 本殿前の空間の取り方がすばらしく、無信心者のぼくも自然に恐れ入ってしまう。これはたいした神社だと感心させるのは、さすが相模国一宮の貫禄というものであろう。

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 特別サービスとして(?)ご神職が出演してくださった。

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 神社はまた、一般市民向け公園としての性格をそなえたやすらぎの場でもある。この神社も例外ではなく、境内には何ヶ所かこういう休憩所があって、清潔なトイレが用意され、無教養のジジイ向けに灰皿も置かれている。

 神社の開放性には人の心をゆったりさせるものがあり、信心の有無にかかわらず、その価値は認めざるをえないと思う。一服させてもらったお礼として、ぼくはわずかながらもお賽銭をさし上げることにしている。

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 この神社の名物は八福餅。写真で見るかぎり、赤福に似たお菓子のようだ。男二人連れだから甘いものは食べなかったが、お土産に八福餅を一折求めるべきだったかと後悔している。

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 この売店がそば・うどんの元祖とは意外であって、異論続出するのではないかと思う(笑)。よく見ると「寒川そば・寒川うどん」とあるけれど、讃岐には寒川(さんがわ)うどんというのがあるらしく、なんとなく一揉めしそうな感じだ。

 そば・うどんはともかく、燻製たまごと缶ビールというのも悪くはない。しかし少食のジジイになると、それだけで腹一杯になるから我慢、我慢。

 さてご注目いただきたいのが、これまでの写真に見える落葉である。なんの葉かは知らないけれど、ひっきりなしにハラハラと舞い降りてくるのを見ていると、まるで秋の公園にいるように錯覚するのであった。

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 ゆっくりと境内を散歩して、帰りがけに人形奉斎殿の前を通りかかった。どれどれと中へ入ると、人形は一体もなく、壁にぶら下がっている半紙がなんとなく人のかたちに見えたから、居合わせた係の女性に、

 -「ひとがた」ですか?

 -いえ、「にんぎょう」です。

 そこへ絶妙のタイミングで入ってきたのが、人形を手にしたご夫婦。なるほど、ここは人形供養引受け所なのである。世に人形にまつわる怪談は多いから、紙くずといっしょには捨てられないという気持に応える施設なのだろう。

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 たっぷり楽しませてもらって神社を出ると、春の落葉掃除をしている人々がいた。これほどの敷地の維持管理には相当の人手と費用がかかるにちがいない。

 掃除をしている方にご挨拶してすれちがい、ふたたび宮山駅へ向かう。引っぱるつもりはないが、次回へつづく。

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April 27, 2016

Daily Oregraph: 相模春紀行 (2) 4月19日 朝の散歩編

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 05時27分。

 北海道の住人にとって、とんと時間の見当がつかない雨戸は慣れぬもののひとつである。それでも自然と目が覚めてしまうのは……いうまでもなく年のせいだろう。朝日が sun sun と部屋に射しこんでもコンコンと眠り続けていた頃がウソのようである。

 近くの田尻第一公園に行って、まずは自販機で買ったジュースを飲みながら呼吸を整える。木々の鮮やかな緑を見ると、道東とは季節が完全にずれていることを痛感する。

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 公園の脇には道祖神がある。そう古い碑とは見えず、こういう信仰がまだ生きていることに軽い驚きを感じた。

 道祖神の招きにあひて、三里とまではいかないが、約一時間、つまり一里ほどの散歩をスタートすることにした。

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 町内会の掲示板はけっしてバカにはできず、特によそ者にとっては貴重な情報源となるから、パチリと一枚撮っておく。

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 県道46号線。駅前の郵便局が見える。

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 05時59分。

 番田駅のホームには、すでに大勢の通勤客が集まっている。何度も乗り換えして遠くの勤め先に通うのであろう。

 ノンキなじじいの散歩とは大ちがいで、何十年もの間こうした通勤が毎日繰り返されると思えば、生きていくのはほんとうに大変なことである。

 しかし、かく申すぼくにしたって、それなりに奮闘してきたのだから、労働者諸君にはどうか温かい眼で見ていただきたい(笑)と思う。


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 この小さな流れは鳩川で、この先で相模川に注いでいる。岸辺に咲いているのは菜の花だろう。

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 しばらくウロウロしていると、(たぶん)サヤエンドウの花が咲いているのにはビックリした。あとで知ったのだが、昨年の11月に蒔いたものらしい。いくら暖かいとはいえ、越冬して花を咲かせるとは驚きである。
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 住宅街の間にある畑。おったまげましたよ。

 そういえばAさんも土地を借りて野菜を作っておられるのだが、自給自足どころか、収穫がありすぎて処分に困り、近所におすそ分けするほどだという。

 まあこれほど気候が異なるのだから、とても勝負にはならない。低温の釧路でちまちまと小松菜を栽培しているのがバカらしくなってきた。

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 散歩を終えて朝食をご馳走になり、Aさんが案内してくださるというので、ふたたび番田駅へ。
 
 09時26分50秒。さすが正確さを誇るJR、09時27分発の茅ヶ崎行き普通列車が定刻に到着した。

 さてこの電車に乗って二人はどこへ行くのでありましょうや。次回をお待ちあれ。

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April 26, 2016

Daily Oregraph: 相模春紀行 (1) 4月18日

 いろいろ迷った末、基本的にはジャンル分けせずに、時系列で記事を作成することにした。列車の乗換えなど、まんざら参考にならぬでもないだろう。

 ただし駅舎の写真はまとめて掲載し、今回の旅でもっとも愛着を覚えた(笑)JR相模線番田駅については特集を組むつもりである。

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  13時46分、羽田空港。

 当初の予定では羽田着11時40分だから約2時間遅れである。外は寒くなく暑くなく,今が一番いい季節なのかも知れない。

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 14時32分、京急横浜駅。

 羽田空港で乗車したのが、京急の直行横浜行き。蒲田で乗り換える手間がなく、おおいに助かった。

 さて、さすがにこの時間になると腹が減る。

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 そこでやって来たのが、西口からすぐのこちらのお店。旅に出ると立ち食いソバを食べたくなるから、あらかじめネットで調べ、目星をつけておいたのである。

 ぼくはふつうお店の名を明らかにしない方針なのだが、後につづくみなさまのために(笑)ご紹介しておこう。店内が狭いからまさに立ち食い、ぼくも店の外で食べることにした。

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 天ぷらソバ一杯350円也。安い。

 時間も半端だし、坊ちゃんとはちがって一杯しか食べない。あっという間に完食し、ホッと一息ついて、相鉄横浜駅から海老名へ向かう。

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 15時26分、相鉄線海老名駅。

 乗換えは面倒だけれど、旅の楽しみのひとつであるともいえよう。ここではJR相模線に乗り換える。

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 JR相模線海老名駅のホーム。

 すぐ近くに Lalaport なる大規模商業施設ができ、海老名駅周辺は面目一新したのだが、JRの駅はローカル色満点である。

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 16時10分、JR相模線番田駅到着。ここが目的地である。

 滞在中この駅周辺を毎朝散歩したので、だんだんご紹介したいと思う。

 -ねえ、相模線の番田って知ってるかい?

 横浜で会った旧友二人にそうたずねると、素っ気なく「いや、知らん」という。失礼千万な話だし、ものを知らないにもほどがある(笑)。そこでJR番田駅については追って特集を組むことにしたわけ。

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 このたびご厄介になったのは、ぼくのいとこにして高校の先輩でもあるAさんのお宅。夕食にアサリの釜飯をご馳走になった。最後はお茶漬にしてサラサラといただく。美味なり。

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 いっしょに出してくださったのがこれ。鮮やかな緑である。一見してアブラナ科とはわかるけれど、初めて目にするものであった。もちろん釧路あたりの方にはなじみはないだろうと思う。

 これはノラボウナというのだそうな。漢字で書けば野良棒菜なんだろうか? 食べてみると妙なクセは全くなく、歯ざわりもたいへんよろしい。長生きしたおかげで、北海道の住人にとってはめずらしい春の味を楽しめた。アルコールまみれの体が浄められたような気分である。

 次回へつづく。

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