Daily Oregraph: 2008-10-27 晩秋の十勝を走る (6)
10月18日 (4)
留真(るしん)温泉という地名は、ずいぶん以前からあちこちで小さな看板をみかけたのでぼくも知っていた。地図で調べると浦幌の山奥にあり、有名な道東スーパー林道の入口でもある。
めったにないチャンスなので、池田町から釧路へ帰る途中で紅葉見物をかねて行ってみるつもりだった。ぼくは温泉マニアではないが、ついでにひとっ風呂浴びるのもたまには悪くない。
池田町からは道道236号線(勇足池田線)を東台まで行き、そこからは道道947号線(東台留真線)をひた走れば終点が留真である。
道道947号線の途中には一部未舗装区間もあるけれど、ほとんどは舗装されているから、秋の林の景色を楽しみながら快適に走ることができる。
やがて道道56号線(本別浦幌線)に突きあたり、947号線はいったん途切れるが、ほんの2キロばかり浦幌方面に向かって南下すると、温泉へ向かう分かれ道としてふたたび左手に現れる。
山あいの道を走る途中で「留真温泉郷」という大きな案内板をみかけた。
糠平湖もそうだったけれど、今年はまだ時期が早いのだろうか、紅葉はやや期待はずれだった。
やがて「←留真温泉」という案内板があり、左手に小さな橋が現れた。これを渡れば温泉があるはずだ。
しかし……それらしい建物がないのである。
駐車場らしい広場の近くには、くたびれた小屋やあずまや、そして(たしか)大津漁協のカマボコ型倉庫らしき建物があるばかりで、肝腎の温泉はどこにもみあたらない。
カーナビを確認すると、車はまさに留真温泉のマークの真上にあるし、どうもおかしい。スーパー林道の入口も含め、あたりを散々歩き回ったけれど、やはり温泉施設は影もかたちもないのである。
はてな?
温泉はともかく、せっかくここまで来たのだから、留真散策の森という案内板にしたがって歩いてみようかとも考えたが、クマの心配をしながら(笑)しんとした山の中をひとりで歩くのは怖いので断念。
勇敢な乗用車が2台ほどスーパー林道に突入していくのをみかけたので、ぼくもフラフラとあとを追いかけたくなったが、この林道は恐ろしく長距離だし、ネット情報によると道路の状態に不安もある。途中で引き返すはめになってはシャクだから、それもあきらめた。
せっかくカバンに手ぬぐいを忍ばせておきながら温泉には入れず、どうにも間の抜けた話である。
帰宅後ネット検索して調べたところ、あるサイトに目を疑うような情報が記載されていた。
それによれば、この温泉は2005年の秋から営業を休止し、2008年の春には温泉旅館施設と露天風呂の取り壊しをおこなう予定(2007年10月現在。この時点では、まだ露天風呂には入浴できたらしい)だというのである。
それなら留真温泉は閉鎖したという看板を立ててくれればいいものを……(>浦幌町役場のみなさま)。
というわけでこのたびの十勝レポートは実に冴えない結末を迎えたが、次回は番外編として直別駅前のキナシベツ湿原木道について最新情報をお届けしたい。





































































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