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August 19, 2023

Daily Oregraph: 裏庭画報 見なれぬ花

 本日の最高気温は 27.1度。晴れのち曇り。

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 数日ぶりにのぞいてみたら、こんな花が咲いていた。正体はなにかわからないけれど初めて目にするもので、花はアジサイに似ているような気もする。たぶん越境してきた園芸種だろう。しかし園芸種は星の数ほどあるから、調べるのはやめにしておく。

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 こちらは15日に通りかかった釧路小学校前でみつけたエゾトリカブト。わが家でも数年前までは咲いていたのだが、いつの間にか姿を消してしまった。美しい花だと思う。猛毒の花が美しい、あるいは美しい花には毒があるというのは、ちょっとした教訓話のようでおもしろい。

 『エリア随筆』(1823~1833)はなかなかはかどらない。なぜはかどらないかは、読んでみればすぐにわかる。見なれない単語が次々と登場する。わざと古い言い回しをしている。ダッシュを多用しているせいで、文章の路地に迷い込んでなかなか脱出できないことがある。古典の素養がないと固有名詞を調べるのに死ぬほど時間がかかる……などなど、根気を養うには最高の素材といえるかもしれない。

 テーマによってはわかりやすいものもあるし、ふむふむなるほどと共感できるところも少なからず、ウィットに富んでいるからおもしろいのだが、とにかく文章は全体的にわかりにくい。『国富論』(1776年)のほうが(内容を正しく理解できるかどうかはともかく)文章ははるかに明晰で読みやすいのだから、ジャンルがちがうとはいえ、ビックリすること請け合いである。

 おまけにぼくの手元にあるテキストは活字が細かいので読み取りにくく、ときどき読みちがえたりするから、腹が立つやらくやしいやら……本をお求めになるときは、値段だけではなく(笑)、こういう点も考慮に入れて選ばれるようご忠告しておきたい。

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Comments

>活字が細かいので読み取りにくく…

本当に、値段だけで選んではいけませんねえ(笑)。
私の場合、大きな天眼鏡も持ってはいるのですが、まさかねえ…それをずっと持ったまま本を読み続けるわけにはいきませんしねえ。
だから私に書棚には若い頃の買った役立たずの本がたくさん眠っています。

Posted by: 三友亭主人 | August 26, 2023 17:23

>三友亭さん

 読まれては困る(?)保険の約款じゃあるまいし、活字が小さすぎるのは困りますよねえ。ケンカを売ってるんじゃないかと思うくらいです。

Posted by: 薄氷堂 | August 27, 2023 21:45

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