Daily Oregraph: 春採湖畔ひとり植物観察会
本日の最高気温は 19.5度。晴れのち曇り。
春採湖畔にやって来たのはひさしぶりである。ちょっとだけ歩いて植物観察としゃれこんだ。
これは緑変したニリンソウで、春採湖ではときどき見かける。これをミドリニリンソウとして区別する説もあるらしいが、ふつうのニリンソウの群れの中に混じって咲いていること、緑変の程度や花(実は萼片)のかたちが一定しない(一種の奇形のように見える)ことから考えて、やはり独立させるのは無理があるように思う(素人考えだが……)。
背高のっぽのシャクである。わが裏庭にあるものはまだ開花していない。このあと日当りのよい北岸へ回ってみたら、ほぼ満開になっていた。
クサノオウ。奇妙な毛玉のように見えるのは萼片で、開花とともに落下する。北岸ではかなりまとまって咲いていた。市内の道ばたにも普通に見られるから、けっしてめずらしい花ではない。
コウライテンナンショウ。マムシグサともいう。球根を干したものは天南星(テンナンショウ)という漢方薬になるらしい。薬になるくらいだから有毒。
ネムロブシダマ。秋になると真っ赤な実をつけるが、狂言に『附子(ぶす[=ぶし])』とあるのが有毒のあかしで、こいつやトリカブトは絶対に食べてはいけない。
まだ花も実も見えないけれど、真打ち登場。ぼくが一番気に入っているミヤマニガウリである。どこまでも伸びるツルが描く絶妙の曲線をごらんあれ。
なお背景に見える大きな葉っぱはバイケイソウである。まだ開花していないが、こいつも有毒だから本体をお目にかけよう。
過去に何度もバイケイソウによる食中毒事件が起こっているというから要注意。
ほかにヨブスマソウも多く見られたが、花はまだなので機会があったらご紹介したい。たまには植物観察しながら散歩というのも悪くはないものだ。
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