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May 29, 2023

Daily Oregraph: 春採湖畔ひとり植物観察会

 本日の最高気温は 19.5度。晴れのち曇り。

 春採湖畔にやって来たのはひさしぶりである。ちょっとだけ歩いて植物観察としゃれこんだ。

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 まずはおなじみのコンロンソウ。一応は敬意を表してパチリ。

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 これは緑変したニリンソウで、春採湖ではときどき見かける。これをミドリニリンソウとして区別する説もあるらしいが、ふつうのニリンソウの群れの中に混じって咲いていること、緑変の程度や花(実は萼片)のかたちが一定しない(一種の奇形のように見える)ことから考えて、やはり独立させるのは無理があるように思う(素人考えだが……)。

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 背高のっぽのシャクである。わが裏庭にあるものはまだ開花していない。このあと日当りのよい北岸へ回ってみたら、ほぼ満開になっていた。

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 クサノオウ。奇妙な毛玉のように見えるのは萼片で、開花とともに落下する。北岸ではかなりまとまって咲いていた。市内の道ばたにも普通に見られるから、けっしてめずらしい花ではない。

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 コウライテンナンショウ。マムシグサともいう。球根を干したものは天南星(テンナンショウ)という漢方薬になるらしい。薬になるくらいだから有毒。

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 ネムロブシダマ。秋になると真っ赤な実をつけるが、狂言に『附子(ぶす[=ぶし])』とあるのが有毒のあかしで、こいつやトリカブトは絶対に食べてはいけない。

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 まだ花も実も見えないけれど、真打ち登場。ぼくが一番気に入っているミヤマニガウリである。どこまでも伸びるツルが描く絶妙の曲線をごらんあれ。

 なお背景に見える大きな葉っぱはバイケイソウである。まだ開花していないが、こいつも有毒だから本体をお目にかけよう。

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 過去に何度もバイケイソウによる食中毒事件が起こっているというから要注意。

 ほかにヨブスマソウも多く見られたが、花はまだなので機会があったらご紹介したい。たまには植物観察しながら散歩というのも悪くはないものだ。

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May 28, 2023

Daily Oregraph: 裏庭画報 ギョウジャニンニクの開花を待つ

 本日の最高気温は 17.0度。曇り。

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 ギョウジャニンニクはツボミも花もちょっと異様で不気味な感じさえするのだが、つい見とれてしまうから不思議だ。

 ふらりと町中の公園に立ち寄ったら、いつのまにか怪しい見世物小屋が出来ていて、看板のおどろおどろしいペンキ絵に目が釘付けになってしまう……最近はともかく、ぼくが子どもの頃にはそんなことがあった。それに似た感覚である。

 見世物小屋のペンキ絵と一緒にしては気の毒だけれど、ギョウジャニンニクの花が異色であることはまちがいなく、背後にちらりと見えているコンロンソウと比べれば、きっと納得していただけるだろう。一体中からなにが出てくるんだろうかという恐怖まじりの期待に、胸がわくわくする(笑)のはぼくだけだろうか?

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May 23, 2023

Daily Oregraph: 裏庭画報 コンロンソウ

 本日の最高気温は 12.3度。曇り。

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 コンロンソウが咲きはじめた。まだツボミがたくさんあるけれど、こいつはあくまでも地味な花だから、満開になったとしても「まあ、きれい!」と感嘆するお嬢さんはまずいまいと思う。

 じっくり観察してみても特にケチをつけるようなところはないのだが、花のくせに花がない。舞台で主役になれないのはもちろん、脇役としてもたいして重みがないのである。その他大勢といった印象を受けるのはなぜだろうか?

 いや、悪くいうつもりはないのだ。これからの時期、タンポポばかりがはびこってこいつがいなければ、やはり淋しいにちがいないのだから、どうか機嫌を直して(笑)いつまでも咲いてくれ。

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May 22, 2023

Daily Oregraph: 裏庭画報 ギョウジャニンニク

 本日の最高気温は 16.0度。曇りのち晴れ。

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 ギョウジャニンニクのツボミ。葉だけを見ると昨年より勢いは衰えたけれど、幸いツボミは多いようなので、当分姿を消す心配はないだろう。

 どうやらウラホロイチゲは全滅したらしい。貴重な種類だけに残念だ。しかしその原因は土留め工事ではなく、ササがはびこったせいではないかとにらんでいる。去年は地上から根への栄養補給を断つべく徹底的に刈ったから、少しは勢いが衰えるんじゃないかと期待している。

 オオバナノエンレイソウは期待に反して、開花したのはまだ一輪のみ。絶滅寸前である。カタクリも今年は咲かない。

 工事をするたびに裏庭から貴重な植物が失われてしまう。実際すでにいくつも消えてしまった。そうかといって斜面を放置しておくと土砂崩れの心配があるから、まったく頭の痛いところである。

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May 17, 2023

Daily Oregraph: 裏庭画報 サクラ散る

 本日の最高気温は 12.7度。晴れ。

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 桜、桜、もう散ってしまえ。

 ご安心なさい。ご希望どおり、エゾヤマザクラは散りましたぞ。

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May 11, 2023

Daily Oregraph: 裏庭画報 オオバナノエンレイソウ開花

 本日の最高気温は 11.8度。晴れのち曇りときどき雨。

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 まだ開き切ってはいないものの、オオバナノエンレイソウが開花した。今のところ一輪だけだけれど、下にもうひとつツボミらしきものが見えるので、これからに期待したい。

 ニリンソウはごらんのとおり順調である。心配なのは貴重なウラホロイチゲ。生き残っていてくれればいいのだが。

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May 07, 2023

Daily Oregraph: ふたたび19世紀へ

 本日の最高気温は 8.9度。曇りときどき晴れ。

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 エゾヤマザクラ満開。

 『ガリヴァー旅行記』読了。あまりにも有名な作品だから、内容については今さら触れる必要はないと思う。子ども向け絵本にできるのは小人国と巨人国くらいのもので、だんだん諷刺が辛辣の度を増し、特に最後の馬の国では人間(Yahoo?)のだめさ加減が容赦なく描かれているから、いかに工夫しても紙芝居にして小学生に見せるのは無理だろう。

 拾いものだったのは、ペンギン版のマイケル・フット氏(Michael Foot, 1913 - 2010)の解説がべらぼうにおもしろかったこと。とにかく文章がうまい(と横文字の不得意な日本人が感心するんだから、本当にうまいにちがいない(笑))。この人は英国労働党の党首を務めたこともある、左派の大物政治家なのだが、総選挙には弱かったらしい(だから政治家なんかにならず、評論に専念してくれればよかったのに)。

 さてお次は上記解説にも紹介されている、スウィフトとは政治的立場は異なるものの、そのよき理解者であった William Hazlitt, 1778 - 1830(ウィリアム・ハズリットまたはヘイズリット)のエッセイ集を読んでみることにした。20世紀のフォースターから 18世紀に逆戻りし、ふたたび 19世紀というわけ。このぶんだと生きているうちに 21世紀文学を読めそうにないなあ(笑)。

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May 05, 2023

Daily Oregraph: 裏庭画報 チシマザクラ開花

 本日の最高気温は 18.2度。曇りのち晴れのち曇り。

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 こちらはチシマザクラ。まだほんのチラホラだから、開花宣言一歩手前というところだろうか。撮影したときは曇り空だったので、色がパッとしない。晴れるのを待てばよかった。

 畑に簡単なエゾシカ対策を施したが、効果のほどは疑問である。聞くところによると、エゾシカは宮本町から大町のあたりにかけて、かなり広範囲に渡って出没しているらしい。お隣の花壇にも被害があったという。

 このままでは人口は減る、エゾシカは繁殖するで、だんだん情けない田舎町になってしまいそうである。市役所では対策を考えているのだろうか?

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May 04, 2023

Daily Oregraph: 裏庭画報 開花宣言

 本日の最高気温は 16.1度。くもり。

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 予想どおり本日エゾヤマザクラが開花した。これくらい咲けば宣言してもいいと思うのだがどうだろうか。

 しかしあいにくの曇り空で、あまり浮かれた気分にはなれない。予報では明日は曇り、明後日は雨だから、日曜日に期待しよう。やはり青空あってこそのサクラである。

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May 03, 2023

Daily Oregraph: 裏庭画報 カブスゲ(?)

 本日の最高気温は 13.9度。晴れ。

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 この奇妙な植物は、たぶんカブスゲだろうと思う。「たぶん」というのは、こいつは見た目がどんどん変化するため、図鑑に載っている写真に似ているような似ていないような……つまり同定するにはもっと念入りに調べる必要があるからだ。

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 釧路湿原に多く見られるヤチボウズは、カブスゲなどスゲ属の植物の集合体である。上の写真は 2007年5月27日 に温根内で撮影した成長中のまだ若いヤチボウズで、もっと大きくなって上部の緑の部分が枯れると、ゲゲゲの鬼太郎の頭髪そっくりになる。ヤチボウズが無数に並んでいる景色はまさに奇観だから、機会があったらぜひ見物するようおすすめしたい。

 さて先日畑を荒らした犯人だが、やはりエゾシカの可能性がある。本日あらためて観察したところ、相当体重のある動物の足跡だったからだ。また今日も向いの空地で数頭のエゾシカが草を食っていたし、隣家の玄関脇に咲いていたチューリップがすべて花を食われていた(連中は生意気にもチューリップを食うのである)。いよいよ怪しい。

 貴重な青菜をシカに食われてはたまらないから、明日はなんらかの対策を講じようと思う。住宅地に居座られては困るので、もう少し様子を見て市役所に連絡しようかとも考えているのだが、まさか鉄砲を撃つわけにもいくまいから、手の打ちようはあるのだろうか?

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May 02, 2023

Daily Oregraph: ニリンソウ開花

 本日の最高気温は 14.1度。晴れ。

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 ニリンソウが開花した。たった一輪。これから次々と咲くだろう。

 釧路気象台は五月一日エゾヤマザクラの開花を宣言したが、本日確認したところ、わが家の標本木は昨日とほとんど変っていなかった。開花は明後日あたりではないかと思うが、予想当たるやいなや?

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May 01, 2023

Daily Oregraph: 裏庭画報 サクラ情報

 本日の最高気温は 14.6度。晴れ。

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 本日のエゾヤマザクラ。もうすぐ開花かな?

 種をまいたばかりの畑に(たぶん)動物の足跡が残っていた。エゾシカではなさそうな気がする。キツネかも知れない。まったく、日本昔ばなしかよ(笑)。

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