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April 27, 2023

Daily Oregraph: 風強し

 本日の最高気温は 16.0度。晴れ。

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 もうすぐ五月か。

 今日は鯉のぼりに吹きつける風がちょっと強すぎたようだ。しかも風向が一定せずに回っているから、鯉たちの胴体はふくらんだりしぼんだり、見ていて気の毒になるけれど、もうしばらくの間なので辛抱してほしい。

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April 24, 2023

Daily Oregraph: 裏庭画報 越境スミレ

 本日の最高気温は 8.9度。晴れのち曇り。

 本日見たかぎりでは、ニリンソウやオオバナノエンレイソウが咲くのはもう少し先のようだ。

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 去年越境してきたスミレが一輪だけ咲いていた。ぼくはどちらかというと園芸種には冷淡なのだが、まだ枯草が優勢なこの時期にこの彩りは文字どおり「異色」であるところを評価して、パチリと一枚。

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 エゾエンゴサクとキバナノアマナが並んで咲いていた。茶碗の図柄にして、「仲良きことは美しき哉 実篤」とでも書き添えるといいんじゃないかと思う。

 さて明日あたりから鍬をふるうとしようか……

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April 19, 2023

Daily Oregraph: 眺めのいい部屋から

 本日の最高気温は 10.1度。晴れ。

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 ウルフの『オーランドウ(Orlando)』の次には E. M. フォースター(E. M. Forster)の『眺めのいい部屋(A Room with a View)』(1908年)を読んだ。

 フォースターの小説では『最も長い旅(The Longest Journey 邦題は定まっていないようである)』(1907年)を以前読んだことがあるけれど、おもしろいんだかおもしろくないんだか、ぼくにはよくわからない作品であった。しかし『眺めのいい部屋』は最後まで退屈せずに読めた。映画化するなら監督は小津安二郎あたりかな(?)。

 この小説は舞台設定こそまるで異なるものの、なんとなく『オーランドウ』と似通った空気を感じたので、たぶん……と思って確かめてみたら、やはりウルフとフォースターとはブルームズベリー・グループ(Bloomsbury group)というつながりがあった。

 ブルームズベリー・グループというのは当時英国最高のインテリ・サークルで、(例によって手抜きをするが(笑))興味をお持ちの方にはググっていただきたいと思う。

 さて続いて手にしたのは、なんとスウィフト(Jonathan Swift)の『ガリバー旅行記(Gulliver's Travels)』(1726年)である。昔翻訳で読んだことはあるのだが、原作のほうは80頁あたりで放り出したままだから、今回は最初から最後まで丁寧に読んでみようというわけだ。

 あらためて頁をめくってみると、1726年といえば秋成や馬琴より古いのに、日本語の古典文法がまるで駄目なぼくにとっては、こちらのほうが文章明晰でかえって読みやすい。たぶん多くの方が同じ印象を受けるはずで、一体どうなっているんだと首をかしげること請けあいである。ただし風刺の対象がなんであるかは、歴史に弱いぼくには巻末の注釈を見ないとさっぱりわからない。結局勉強が足りませんな。

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April 17, 2023

Daily Oregraph: 裏庭画報 どっこい生きている

 本日の最高気温は 6.5度。曇り。

 散歩に出ようと思って外へ出たら、寒くて震え上がってしまった。風が強いせいである。そこで散歩は中止にしたけれど、せっかく玄関を出たのだから植物を観察しようと、肩をすくめながら裏庭へ回った。

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 ニリンソウの葉っぱである。よかった、こいつも生き残っていてくれた。

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 しかしなによりもうれしかったのは、ほとんどあきらめかけていたオオバナノエンレイソウの生存を確認したことである。頼まれもしないのに勝手に増えるタンポポなんかとはちがって、こいつは根づいて花を咲かせるまでに相当の年月を要すると聞く。よくぞ生きていた。

 さあて、開花はいつごろになるだろうか?

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April 14, 2023

Daily Oregraph: 裏庭画報 キバナノアマナ

 本日の最高気温は 11.6度。晴れ。

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 キバナノアマナの生存を確認した。アマナ(甘菜)というくらいだから食用になるそうだが、ほんのわずかしか咲かないものを食ってしまうわけにはいかない。それに小さすぎて、とても腹の足しにはなるまいと思う。

 だいぶ温かくなってきたから、そろそろ土を起こさなければならない。肉体労働は不得意なのだが……

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April 09, 2023

Daily Oregraph: 裏庭画報 エゾエンゴサク

 本日の最高気温は 10.2度。曇りときどき晴れ。

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 エゾエンゴサクは生き残っていた。こいつがいなくなると淋しくなるから、ひとまずはホッとした。

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 ギョウジャニンニクも無事であった。この調子でほかの花も顔を出してくれるとありがたいのだが……

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April 02, 2023

Daily Oregraph: 飛ぶ鳥を落とす寒さ

 本日の最高気温は 8.6度。晴れ。

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 中途半端に切った木の幹から無数の枝が生えている。このまま放置したらどうなるのだろうか?

 ヴァージニア・ウルフ(Virginia Woolf)の『オーランドウ(Orlando)』を読み終えた。これは大変風変りな小説で、うんと乱暴にいえば、伝記の体裁を取った大人向けファンタジーである。

 16世紀に誕生して20世紀まで生きた主人公が、男として女と結婚したのち30歳にして突如女性に変身し、やがて男と結婚して男子を産むという途方もないストーリーだから、LGBT差別禁止法に反対する人ならたまげて腰を抜かすんじゃないだろうか(書かれたのは1928年ですよ、どうか腰を抜かしてください)。

 作品の解釈については頭脳明晰な諸先生にお任せするとして、the Great Frost (1708~09年に西欧を襲った大寒波)がどう書かれているか、ちょっとだけご紹介することにしよう。

 空中で凍りついた鳥たちが石のように地面に落下した。ノリッジでは健康そのものの若い田舎女が道路を渡りはじめたが、街角で氷のような突風に見舞われるや、人々の見ている前で粉々にくだけて土ぼこりとなり、屋根の向こうに吹き飛ばされてしまった。(第1章)

 いくらなんでも恐ろしすぎてたぶんホラ話だとは思うが(笑)、これから想像できるように、内容はユーモアに富んでいるし皮肉も効いており、土ぼこりにならず生き残った21世紀の保守派がどうお感じになるかは知らないけれど、ぼくは案外読みやすい小説だと思った。

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