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November 22, 2022

Daily Oregraph: 20世紀へ

 本日の最高気温は 11.3度。晴れ。

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 おだやかな水面からもわかるように、風が弱くポカポカとした散歩日和であった(写真は北埠頭接岸中の巡視船「そうや」)。

 『ピクウィック・ペーパーズ』を読了した。この作品はしばしばわが『東海道中膝栗毛』に比せられるようだけれど、主人公一行が旅先で滑稽な失敗を繰り返すところが似ているというだけで、読めばすぐにわかるように、ずいぶん印象は異なる。滑稽一辺倒ではなく、どことなく悲哀を感じさせるところは、やはりディケンズ調だなと思う。

 若きディケンズの大出世作だし、成立の過程も興味深く、文学部の飯の種(笑)としても非常に価値があり、大勢のえらい先生たちが寄ってたかって研究の対象にしているから、素人の出る幕などはない。当時英国では文字を読める人ならだれもが知っていたというくらいの超ベストセラーで、おもしろいこと請け合いだから、機会があったらお読みになってご損はないだろう。

 さてまじめな研究は文学部の諸先生にお任せするとして、残り時間の少ないジジイはさっさと次へ進まなくてはいけない。それならもっと速く読んだらどうだといわれそうだが、年を取ると万事に時間がかかり、特に読書に関してはスピードの低下が著しく、なかなかそうはいかないのである。

 ぼくが一番落ち着くのは19世紀なのだが、ちょいと20世紀に寄り道して、今回はイヴリン・ウォー(Evelyn Waugh, 1903-1966)の『もっと旗を(Put Out More Flags)』である(付記参照)。

 それから再び19世紀に戻るつもり。積ん読組の本はまだ山ほど残っている。ああ……

【付記】ウォーの戦争三部作については記憶が混同し、うっかり誤記してしまったので訂正しておきたい。第一作が Men at Arms (1952) 、 第二作が Officers and Gentlemen (1955)、そして第三作が Unconditional Surrender (1960) である。Put Out More Flags (1942) は、やはり第二次世界大戦を扱ってはいるが別の作品系列に属する。どうもボケが始まったらしく、今ごろになって気がついた。白旗を掲げて無条件降伏するしかなさそうだ。(2022-12-06)

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