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November 13, 2022

Daily Oregraph: ハーム・チアの謎

 本日の最高気温は14.5度。曇り。

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 なにもネタがないので、たまには英語のお勉強。ディケンズの小説からロンドン方言のクイズを2問だけ出そうと思う。おもしろいから(?)解いてみてね。

 方言だから最初はさっぱりわからないが、それなりに規則性があるので、読み慣れるとだんだん見当がついてくる。しかしときどきすぐには意味がわからないものもあるから油断できない。

 まずは pianner forty てのはどうだろう? 字面だけながめていても意味不明だが、音にしてみるとピアナー・フォーティ→ピアナフォーティ、そう、pianoforte だと納得できるだろう。

 こんな具合に解読していくのだが、今日ちと手こずったのが…… harm-cheer である。なんですか、これは? 頭がクラクラしてきた(笑)。

 音にしてみてもハーム・チアだし、原文は「馬車の中にハーム・チアを持ちこんだ」というんだからなんのことやら見当がつかず、しばらく首をひねったけれど、わかってみれば「な~んだ」ということになる。

 なんと正解は armchair なんですよ。語頭の h 音が脱落するのはよくあるけれど、このように余分な h 音が付くこともあるという一例。これがもし arm-cheer か harm-chair だったら、または原文が「彼はハーム・チアに腰かけた」だったら、すぐにわかっただろうと思う。

 こんなところに余計な時間を取られるのは困るとお思いになるかも知れないが、さにあらず。だんだんおもしろくなってきて、次はどんな難問が出るだろうかと楽しみになるから不思議である。こんなトンデモ英語が通じるんだったら、バカにされている日本式英語が通じないはずはないとも思えてくる。

 ただし……ロンドン方言をおもしろがっていても、ちっとも入試勉強の役には立たないから念のため。

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