Daily Oregraph: 泣いて誤植を斬る
本日の最高気温は 9.4度。晴れ。
カモメの水兵たちの集まりぐあいはよろしくない。たぶん夜遊びが過ぎたのだろう。
風はけっして強くはないが、だんだん冷たさを増している。しかし港町から望む雌阿寒の山並みに雪はまだ見あたらない。
さてこれまでも散々誤植には泣かされてきたけれど、昨日のことである。
He saw the mall, ...(以下略)
こいつがおかしい、変だ、と思う人はふつういないだろう。mall が遊歩道か商店街かは文脈によるとしても、ごくごく基本的な文章であって、まちがいなどあろうはずがない。
ところがですね、これとんでもない誤植なんですよ。生き仏のような薄氷堂さんがプンプン怒るのも無理はございません。
いかに曲芸的に解釈してもコンマの後と意味がつながらない。ああでもない、こうでもないと悩んだ末にインターネットで別のテキストを探したら、なんとですよ、正解が
He saw them all, ...
とは玉下駄、駒下駄、日和下駄。たちまち疑問氷解したのはいいが、責任者出てこい!(昔新京極の吉本で聞いた人生幸朗師匠の決まり文句なんだが、知るや君?) 気の毒だが斬罪に処するものとする。
まったくいやがらせのような誤植である。すっかりやる気をなくしたので、本日は勝手におれさまの祝日と定め、お休みをいただいた次第である。
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