October 26, 2022
October 24, 2022
Daily Oregraph: バスに乗って駅裏へ (2)
本日の最高気温は11.1度。晴れ。
さて前回につづいて、駅裏の鉄北センターについて少しだけ。物足りないかもしれないがご勘弁いただきたい。
看板が2008年当時とほとんど変らず、真新しく見えるのはちょっと意外であった。大通りに近い部分はずいぶん看板が減っていたけれど、
このあたり(駅寄りの部分)はほぼ変らない。しかし新しい店はまったく見あたらないから、これからどうなるのか、少々心配になる。
こちらはこの路地のすぐ東隣の路地を大通り側に向けて撮ったものだが、この十年で看板はほぼ半減している。新しい店が見あたらないのはここも同じである。このままさびれゆくのか、それとも再開発されるのか……
実は大通りの向こう側の地区も歩いて見たかったのだが、今回は時間が足りなかった。駅裏はじっくり観察する価値があるので、いずれロケを敢行したいと思う。
October 22, 2022
Daily Oregraph: バスに乗って駅裏へ (1)
本日の最高気温は18.4度。晴れ。
気分転換のつもりでひさしぶりにバスに乗った。あたりまえといえばあたりまえだが、乗客は九割がお婆さんで、若者は一人もいない。地方都市では運転できる人はみな車で出かけるのである。しかし誰しも運転免許を返上するときが来る。リュックを背負ってバスに乗らねばならぬときが来るのだ。
運賃210円也を支払って釧路駅前で降り、これまたひさしぶりに地下道を通って通称「駅裏」(駅の北側)へ出ると、昔なじみの古道具屋の建物はまだそのまま残っていた。
ご主人はもうお亡くなりになったのだが、こちらがまだお元気だった頃のお店である(2007年5月22日撮影)。
とにかく雑多なものが並んでいたが(写真は2016年4月4日撮影)、はたして商売になるのかしらと不思議でならなかったので、失礼をもかえりみずお聞きしたところ、昔の大工道具なんか今どき手に入らないものもあるから、わざわざ遠くから買いに来る人もいるんだ、というお答えであった。
「これ、もってけよ」といって昔の十銭硬貨(笑)をくださったことも、今となってはなつかしい思い出である。
お店の前を正面から左に折れて少し行くと大通りに出るのだが、そちらから見た小路の景色がこちら。右手前に見えるのはパチンコ屋の跡である。
こちらは2007年2月21日に撮影した同じ小路。建物はいくつか姿を消したものの、景色は大きく変ってはいない。だが再開発の形跡はまったく認められず、さびれゆく一方であることがわかる。
今日は帰りのバス時間に合せたため40分ほどしか時間がなく、ゆっくり見て回ることは出来なかったけれど、ちょっとだけ鉄北センターをのぞいて来たので、明日にでも写真を掲載したい。
October 17, 2022
Daily Oregraph: 落葉を拾う
本日の最高気温は18.2度。曇り。
エゾヤマザクラの木にはまだこれだけ葉が残っている。しかしそろそろ放ってもおけないので、今年はほとんど使わなかった畑の落葉拾いをした。
大きな袋の三分の二ほど拾っても、残念ながらたいして成果はなかった。毎年のことではあるが、空しい作業である。葉がすっかり散ってから、もう一度チャレンジしよう。
コスモスやエゾノコンギクが終わりかけた今異彩を放っているのがこれ。キク科であることは一目でわかるけれど、名前はわからない。昨年まではなかったから、たぶん越境組の園芸種ではないかと思う。
ドナルド・キーン『日本文化史』を読み終えた。文体は明晰そのものでわが国文学者の文章よりもわかりやすい(笑)。作家や作品の欠点や限界をはっきり指摘しながらも、背後に存在する温かい目が感じられ、まったく嫌味がない。特に「松永貞徳」の章などは公平な批評として見事だと思った。
「日清戦争(The Sino-Japanese War)」も教えられるところの多い章だが、「大東亜戦争(The Greater East Asia War)」の章は、いわば歴史修正主義に対する毒消しの妙薬でもあり、ネトウヨ諸君必読文献といっていい(読まないだろうけどね)。たくさん引用されている、とても正気とは思われない(しかも知識人や文人の書いた)当時の文章を読むと、いかに統一教会と紙一重のカルトに毒されていたかが、そして最近の出来事を考え合わせれば、同じ病がまだ癒えていないことがよくわかる。
日本人にとっては顔が赤くなると同時にひどく耳の痛い内容なのだが、けっして戦勝国民が敗戦国を見下すといった傲慢な態度ではないから、よき友人の親身の助言としてすなおに読めるのはキーン先生のお人柄だろう。膨大な知識量を基礎とした日本史概説としてもお薦めできる。
さて本棚の落葉拾い、次なる一冊は……またしても19世紀に戻って、ディケンズの『ピクウィック・ペーパーズ』(The Pickwick Papers)を選んだ。大長編だから少し時間がかかるだろう。
October 14, 2022
Daily Oregraph: 大船に乗った気持
本日の最高気温は18.5度。晴れときどき曇り。
外出したついでに入舟岸壁に来てみたら、対岸に客船が接岸していた。コロナ禍のせいで昨年は大型客船の入港実績ゼロ、今年はこれが2隻めで最後らしい。テレビのニュースによれば、来年の入港予定はなんと19隻なのだそうな。
経済効果に期待する気持はよくわかるけれど油断大敵、コロナがいつまでもダラダラとつづきそうでいやな予感がする。ぼくは少なくとも来年いっぱいは大人しく本を読んでいようと思っている。
さて写真の客船だが、どっしりとした安定感もあるしちょうどいいサイズではないかと思う。世の中には超大型の豪華客船があることは承知しているけれど、ちょっと待った。ぼくならそんな船は選ばない。大きければいいというものではないのである。
浮んでいるのが奇跡といいたくなるような、超高層の客室をむりやり積んだデザインは見た目にも決して美しくはないし、なによりも怖いのである。荒天の中エンジントラブルにでも見舞われれば、なにしろ風を受ける面積が巨大であるだけに、乗客がどんな目に会うかは想像するだけでも恐ろしい。
今どきタイタニック号当時のように救命ボートが足りないというようなことはないけれど、万一海難に遭ったとしたら、乗客の退避が間に合うのかという心配もあるのだ。たとえば船体が左右どちらかに大きく傾けば、両舷のボートをすべてスムーズに着水させるのは非常にむずかしいだろう。
多すぎる乗員乗客をうまく誘導して、船体が浮んでいるうちに全員無事にボートに載せて安全に着水させることが可能かどうか、ちょっと考えてみていただきたい。儲け主義が度を越すと、いずれ大きな事故を起こすのではないかとぼくは心配している。
もし自分が乗るんならこのくらいの船だな……金もないくせに(笑)そんなことを考えながら Pacific Venus を眺めていましたとさ。
October 08, 2022
Daily Oregraph: 裏庭画報 花の終りに
本日の最高気温は14.3度。曇りときどき晴れ。めっきり寒くなった。
エゾヤマザクラの落葉拾いをしようと思ったのだが、敵もさるもの、まだ葉は半分ほど枝に残ったままである。
ムカゴイラクサはこんな哀れな姿になった。トゲがはっきり見えて、なるほどイラクサだわいと感じ入った。うっかりさわると厄介だから、明日にでも刈ってしまおうか。
メイゲツソウ(ベニイタドリ)。名前だけは風流だけれど、最初から最後までこいつはどうも好きになれない。
コスモス(右)はほとんど花が散った。エゾノコンギク(左)の花はくたびれていながらもまだ余命を保っている。どちらも間もなく寿命を終えるから、アブたちはエサに困るだろう。
困るのはアブだけではない。花の季節が終れば冬が待っている。諸物価は高騰し、灯油も高値、統一教会に汚染され国葬を強行した与党にはもとより期待できないし、さて諸君、お互いこの冬をどう乗り切ったらいいのだろうか?
October 01, 2022
Daily Oregraph: 裏庭画報 サクラの葉散るころ
本日の最高気温は21.8度。晴れ。
午前中に草むしりを少々。本日はほとんどがタニソバだった。恐るべき量である。来年が思いやられる。
毎年のこととはいえ、エゾヤマザクラの落葉も取りきれないほど散らばっていたが、葉はまだ半分以上枝に残っているから、落葉拾いは来週になるだろう。
アスファルトの路面なら竹箒でたやすく集められるけれど、一面の雑草の間にからまった落葉は厄介である。拾っても拾っても拾いつくせない。しかも今は消防がやかましいので、一箇所に集めて「焚火だ焚火だ 落葉焚き」というわけにもいかない。できれば芋でも焼きたいところなんだが、味気ない世の中になったものだ。
さて帆船航海記が終ったので、明日からはドナルド・キーン(Donald Keene)先生の『日本文化史(Appreciations of Japanese Culture)』に取りかかる予定。これも昔途中まで読んだものだが、けっして退屈だから放り出したわけではなく、キーン先生には申し訳ないことをした。しかし食べ物ならとっくに原形をとどめていないはずだが、本は何十年たっても腐らないからありがたい。
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